02_詩」カテゴリーアーカイブ

家霊

突然の地震で硝子戸から こけしや人形のたちが落ちて 首と胴体が切り離されて 頭が … 続きを読む

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無断投棄

昔 そこに畑があった 住人たちは種を蒔き苗を植え 野菜を作り花を作り 少しばかり … 続きを読む

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夏の葬列

西日に揺れる色褪せたカーテンの隙間から 焔に焼かれた夏の葬列を見送る 背を丸めて … 続きを読む

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手鏡

「誰も彼も 渡ってくれば良いのです」 遺影写真に並ぶ祖父と祖母と父の目が 私をじ … 続きを読む

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判定

ユニットバスの水平さの隅で  私は猫の目になる前の棒っ切れ コンドームたちの密会 … 続きを読む

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看板と表札

大都会へ行けば行くほど大きな看板がある 当たり前だよね こんなゴミゴミした場所で … 続きを読む

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神隠し

西日のツンと熱さが刺さる土の上に 父の遺骨は 埋められた 真新しい俗名の墓石は  … 続きを読む

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使い捨てカメラ

想いを切り刻んで 記憶は泣く スマートホンもデジタルカメラも 人の目に映らなかっ … 続きを読む

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けむる、浄化

ナニ、か、腐った臭いが立ち込める部屋で、老女が横たわっている。毎日堆く詰まれてい … 続きを読む

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暮らし

手垢にまみれたコトバたちを 洗濯機に放り投げて洗い流す 駅前で叫んでいた主義主張 … 続きを読む

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