02_詩」カテゴリーアーカイブ

シャツ

白いシャツを着せられていた 脱ぐことも赦されなかった、そのシャツを 声を発するご … 続きを読む

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夜間にバタンバタンと 階下で扉を 開けたり閉めたりを繰り返す父の扉 私が玄関の扉 … 続きを読む

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拝啓幸せに遠い二人へ

私たちは互いが憎み合い、恨み合い、奪い合い、言葉を失って、 初めてコトバを発する … 続きを読む

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タクシー

母を乗せたのぼりの電車 母を乗せたのぼりのタクシー ペースメーカーの電池は音もな … 続きを読む

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夢の位置

ぼくの記憶の螺旋の、森 その先に蔦の茂った廃屋がある 寂れた椅子に 小雨が降りつ … 続きを読む

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圧力鍋

圧力鍋の中で椅子取りゲームが行われていた。 「誰もその椅子に座りたいのだ」と言い … 続きを読む

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五月病

ゆれる、ゆれ、たちあがる、あわい、影に、 くるまれた、ままの、「わたし」の、身体 … 続きを読む

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母の頬を打つ 鋭い音が私の底に弾けて沈む 窓から漏れる灯が全て真っ赤に爆ぜる 影 … 続きを読む

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かぞえる

珠を数えている。 腕に通された木目の珠を。 祖母が亡くなったとき  父が握ってい … 続きを読む

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足並み

 私はカルピスのいちごオーレの底にたまった沈殿物。 五百ミリリットル入っていても … 続きを読む

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