泣く花

泣く花
どんなに綺麗な言葉を並べても
それは私の言いたい事じゃない
どんなに綺麗に言葉を選んでも
暗闇が深くなるだけでした
どんなに綺麗な言葉を重ねても
花は必ず無常の風に舞い散るでしょう
あなたと語り合う言葉
笑顔と光に揺さぶられ
花はポンと咲く
けれど
落ちるその瞬間に
あなたのてのひらの中で
死ねたらいいな
(魂が振り向いて少し泣いた)
命或る限り
言葉を並べて選んで重ねて
紡いで逝く
命或る限り
あなたを慈しみ
生きて逝く
自然に零れた涙が
ひとつぶ
生死の狭間を
歌い続けていた
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