小詩  四編   3

小詩 四編  3
【目眩】
嘘のような誠が
まことしやかに
うそぶいて
三億年から
地球を廻す
嘘が誠で誠が嘘で
愛と正義が見つからなくて
兄弟人類
まことしやかに
目を回す
【電灯】
僕の中に
ホタルの下に
君の芯に
灯りが点ると
よその子供が
たくさんよってきて
笑顔の明るさ
四百ワット
【眩しい】
あなたの鎖骨から流れる
一滴
【指輪】
あなたが
薬指に噛んだ
歯形が
痣になったまま
私を赦さない
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