野良犬

野良犬
片手間に
愛みたいな てのひらを差し伸べたり
恋と錯覚させることばを囁いてみたり
生きるすべを教えたりすることを
すべて
やさしさだと受け止めてしまう
勘違いという餌は
餓えた私の五臓六腑に沁み渡り
その甘さをいつまで忘れられない
もう頭を撫でないでください
私は性質(タチ)の悪い野良犬
中途半端な野良犬
土下座したいほど愛が欲しいと吠えつづけた野良犬でした

カテゴリー: 02_詩 パーマリンク

野良犬 への2件のフィードバック

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