02_詩」カテゴリーアーカイブ

風葬

貴方は 飼い慣らされた春が またひとつ 骨を見せて通り過ぎて逝くのだ、と 冬の葬 … 続きを読む

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巡る水

人工的に中性緩和された都会の水は 下水に流された水子の怒りのように 喉に張り付い … 続きを読む

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がらんどう

なぜ さびしいのだろう わたしの からだに ふさがらない、あな が あいてるなら … 続きを読む

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ある招待状

今日 郵便屋のおじさんががあらわれて 記憶を配達しますという 宛先は 「レスボス … 続きを読む

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正解

親指ですら右手と左手では 形が違うのに なぜ簡単に手を合わせて 祈れるのだろう … 続きを読む

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バレンタイン プレッツェル モカ

ショートドリップのコーヒーの素朴さから 70cmの距離を隔てて バレンタイン プ … 続きを読む

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不在の子

畑の中に一粒で 埋もれたままの 不在の子 光と水と温度や湿度 縁に触れては 発芽 … 続きを読む

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木目を合わせる

(薄っぺらな一枚の板   一人じゃ何もできないけれど)      作業所で木箱を … 続きを読む

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老いた星

アルデバランの赤い星 老いた星が泣いている 夏も終わりの至彼岸 私が見上げた赤い … 続きを読む

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氷の迷宮

私のカイは北の塔に閉じ込められて、私、あるいは、 自分、についての謎解きをしてい … 続きを読む

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