1月11日の夢(168万光年の出張)

 168万光年の彼方へ出張に行った。すごく遠いが、あっという間に帰ってくることができた。だが、向こうでは自分の荷物を度々奪われたり、自分の居場所さえなかったり、大変な苦労をした。
 無事、会社に帰り着き、デスクにつく。壁に向かって並んでいるいくつかのデスクの、左から二番目に座る。一番左端に座っているKくんが足下の荷物を別の場所に移動したりして、なんだか窮屈そうだ。そういえば、出張に行く前は、ぼくはこの室内ではなく、左側にある広いオープンスペースに置かれたデスクで仕事をしていたのだったと気づく。ぼくの右のデスクは空席だが、そこに外注先の業者が二人やってきた。一人は空席のデスクにつくが、一人は立ったままだ。きっと出張中はぼくの今座っている席についていたのだろう。ここにぼくが座ってしまって、気の毒なことをしたなと思う。
 そこへ、部屋の反対側の壁に向かうデスクにMさんがついた。Mさんは今から20年も前、ぼくと同僚だった女性だ。彼女もぼくが168万光年の彼方からの帰還者であることを知っていて、ぼくににこやかに挨拶をする。ぼくも挨拶を返しながら、相手の名前を呼んであげようとするが、一瞬その名前をど忘れしてしまい、不自然な沈黙をしてしまう。だが、すぐ思い出して、名前を呼ぶことができた。

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