無限大に余白

P1010706.JPG 昨年、友だちから貰った小さな株がこんなに大きく育ってしまった。饒舌な感じのする花たちだ。
何故か、佐伯多美子さんの「余白」という詩を思いだした。初めて読んだとき、どんどん小さくなっていくのに、あっと気がついたら無限大の空間にほおりこまれてしまって、びっくりした。今でも時々読んでは凝りもせず、びっくりしている。まったくもってこの花とは関係ないのに、脈絡なく思いだされてくる感覚ってどこから出てくるんだろう。
    余白
        佐伯多美子
  円を描く
  そのうちがわに沿ってまた円を描く
  そのうちがわにまた
  うちがわに
  何層にも円がかさなり
  やがて
  円の中心で
  白い点 のような
  余白
  が 寡黙にあった

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