昨年、友だちから貰った小さな株がこんなに大きく育ってしまった。饒舌な感じのする花たちだ。
何故か、佐伯多美子さんの「余白」という詩を思いだした。初めて読んだとき、どんどん小さくなっていくのに、あっと気がついたら無限大の空間にほおりこまれてしまって、びっくりした。今でも時々読んでは凝りもせず、びっくりしている。まったくもってこの花とは関係ないのに、脈絡なく思いだされてくる感覚ってどこから出てくるんだろう。
余白
佐伯多美子
円を描く
そのうちがわに沿ってまた円を描く
そのうちがわにまた
うちがわに
何層にも円がかさなり
やがて
円の中心で
白い点 のような
余白
が 寡黙にあった
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