10月24日の夢(飛行場)

 広大な原っぱのような飛行場を飛行機に向かって走っている。隣には映画会社の重役が同じように走っている。ぼくはセルロイド版を顔の前にかざしている。学校で使う下敷きのようなものだ。セルロイド版に描かれているのは新作映画のスチール写真だ。
 場面が変わる。ぼくはまた飛行場を走っている。今度は二枚のセルロイド版を持っている。セピア色のそれを重ね合わせて顔の前にかざしながら、ぼくは空に舞い上がるのだ。

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