2月13日の夢(北海道へ)

 北海道へ皆で旅行することになった。飛行機の時間が迫っているのに、ぼくだけスーツケースにまだ何も詰めていない。あわてて洋服ダンスを開け、日数を計算して下着を詰め込み、空港へと向かう。しかし、冬の北海道へ行くというのに、コートもマフラーも持っていないのに気付き、急いで引き返す。
 再び駅へ向かう。まだこの時代、飛行機はできていない。だから、新宿から私鉄の特急で北海道へ出発する。先頭の展望車の一番前に座ったつもりだったが、気がつくと、そこは前から3列目で、左右に3列あるうちの真中の座席だった。おまけに、ぼくの左隣には若いカップルが座っている。ぼくは右端にお尻をちょこんと乗せた格好で、今にも落ちてしまいそうである。カップルに遠慮して別の席に座るべきではないだろうかと、様子をうかがう。だが、この座席は3人がけだ。それなら、ぼくがここにいても問題ないのだと安心する。

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