8月23日の夢(お葬式とゴキブリ)

 妻とお葬式に行く。舞台の上にうずたかくお供え物が積み上げられている。司会者が参会者の名前を一人ずつ呼んでいく。まるで国会の記名投票のよう。呼ばれた人はそのお供えの山の中から、自分のお供えを取り出して、祭壇に捧げる。ぼくは「テレビ関係者」というグループの最後の列にいて、ぼおーっとしていると、司会者に「一色さんはまだですか?」と促される。慌ててお供えの山から、自分が持ってきたものを取り出す。それは夢の解放区のメンバーとかつて発行していた同人誌「黄金時代」だ。大判のその雑誌はかなり古びて、表紙には大きな黒い穴もあいている。ぼくは妻とそれを見て、「だいぶ年季が入っているね」と苦笑し、丁寧に祭壇に捧げる。
 台所に大きなゴキブリが出た。必死でソファーの下をごそごそと逃げ回るそいつを、ぼくははえ叩きを持って追いかける。

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