爆笑
福島敦子
くす玉は割れる
どわぁぁっっっ!
とわく声は響いて
立ち上がり 押し寄せて
行ったっきり
くすくすくすくすくす…
引き返しているのか
また押し寄せているのか
花びらがひらひら落ちてくる
落ちてきたと思ったら舞いあがる
突然 晴れわたった空に放り出される
ひとりなのにみんながいるところ
あの笑い声 ではなく もう音
爆音!
響きわたる
のどに おなかに
腕にふくらはぎに 胸に…
ひかりのはしらがすっと差し まぶしい
佐藤真里子さんからこんな詩があるよと教えてもらった。『tab』という詩誌だそうだ。なんだか読んでいるとすかっとしてくる。青い空にでっかいくす玉ぱあんと割れて、あたり一面花園で、もうぐちぐちしたことなんかどうでもいいよみたいな感じになる。一行あけて、最後の言葉がとてもいい。元気いただき!みたいで心地よい。
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