8月6日に、九州の福岡から、田島安江さんが棚沢さんの車に乗って、ふたりで我が家にやってきて、
詩誌「something2」の編集会議を開いた。田島さんは13日に98歳のお父様がなくなられたばかりなので、ほんとうは大変なのに、元気にやってこられてびっくりした。3人で長時間にわたり、いろいろなはなしをした。これで、3回目なのに淡々と話し合い、落ち着いて打ち合わせができたと思う。とても暑い日なので、クーラーを二つもつけた。うどんなど冷やして食べた。ちょっと前までは会うこともなかったのに、こうして、落ち着いていて、びっくりした。夕方近くになって、山本楡美子さんがやってきて、プラハからかえつたばかりなのに、カフカの家に行ったりしてきた話など平気でして、びっくりした。こんなふうに、なんでもなく
そうして、平気でなにか話し合いができるということに、わたしはなにもできないのに、ただただかんげきしていた。みんながかえつたあと、疲れて眠ったり、原爆のテレビをみたりした。今日も原爆のテレビをみた。こういうことは、夏だけでなく、冬も春も秋もすこしずつ放映してほしいと思う。
クミコから電話があり、エレン・フライスが日本にくるかもしれないから、そのときはあってほしいといわれた。急に、気の小さいわたしはどきどきした。「芸術のあと、芸術に住まい続ける」とエレンの所属する本のひとつはいっている。なにか時代が変わっていく驚くべき日々にわたしたちはいるのだとおもった。山本さんが借りている畑でそだてたトマトをかじると昔のトマトの味がした。トマトはまだ健全である。
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