「日曜喫茶室」をよく聴いています

朝から雨になってしまいました。
道路に張り出すので大きく剪定せざるを得なかった金木犀、それでも少しだけ花をつけて香っていたのですが、もう散っていきます。
私は「日曜喫茶室」をいつも楽しみにしています。今旬の人、話題になったり著書を出したりした人が登場して話をするからです。先日も、ある漫才師が自分の祖母のことを書いた「がばい(凄いという意味)ばあちゃん」と言う本のシリーズが大変反響を呼んでいるということを知り、早速文庫本を手に入れ読んでみて、なるほどと思って、そのことを書こうと思ううちに日が経ってしまい、今日は「日本語で数えナイト!」のテーマで、TV「英語でしゃべらナイト」の司会者パッククンと、日本語の数の数え方辞典を研究出版した飯田朝子さんがゲスト。
TV番組は最初、語学はさっぱりダメ人間、の私は興味がなかったのですが。最近ふと覗いてみたとき面白く思って、このところ3回ほど見ていたので、ああ、あの人だと、その点も興味を覚えたのでした。
在日12年だと言うのに日本人と変わらないほどの会話力、語彙力、そして文化についての知識もあるようで驚きます。詩人でエッセイストのアーサー・ビナードさんもそうですが、その日本語力(短期間でそこまでいくなんて、私には驚異的です)はもちろんですが、言葉に対する敏感さが素晴らしいと思います。
パッククンさんも、言葉が大好き、言葉を知ることでその国の文化が判る、と好奇心にあふれていて、刺激されます。TV番組も彼のキャラクターによるところも大きい気がします。飯田さんも、複雑極まりない日本の数詞を探っているうちに、日本人の物にたいする繊細さに触れ感動を覚えるようになったと語っています。どちらも言葉に対する興味、関心、愛情があるのですね。
文化の根っこには言葉がある。詩を書く者としてそれをもっと大切に慈しまなければ、と思わされました。

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