しょぼしょぼと秋雨の降る中、池袋の「芸術劇場」の民芸公演を観に行ってきました。
舞台はアメリカのまだ人種差別意識が色濃く残っているアトランタ、72歳のユダヤ人の未亡人とその雇われ黒人運転手との間に、次第に友情が育っていく過程を描いたものですが、時の推移が25年ということですので、少々駆け足の感がありました。民芸の奈良岡朋子と無名塾の仲代達矢という豪華さ。最後は認知症になって病院で車椅子生活をしているデイジーを運転手のホークが見舞うというところで終わっているので、シビアであり身につまされます。同じようにそう言って帰る人が多かったと、製作部で受付をしていた友人が、芝居がはねた後、話していました。
「女の一生」などで一人の女優が娘時代から老年までを演じ分けることがよくありますが、ここでは老年期の次第に衰えていく過程を、細かく演じ分けているといっていいでしょう。
晩年を、老年という地図のない冒険・・・ととらえ、詩集「一日一日が旅だから」を出したメイ・サートンを思い出します。
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民芸公演「ドライビング ミス・デイジー」 への2件のフィードバック