台峯歩き(日本ミツバチ・西洋ミツバチのバトル)

梅雨明け早々猛暑になった昨日、日陰の山道を歩く方が部屋にいるよりも却って涼しいのではと台峯歩きに行ってきました。
ゲンジボタルやヘイケボタルを観る機会もさぼっていたからでもありました。
熱中症にならないように水分を時々補給しながらゆっくり歩きます。今田んぼは青々した稲をそよがせていて、その上をシオヤトンボが飛び交い、ハルゼミも鳴き始めていました。
今はネムやカラスザンショウの花が咲いています。ハンゲショウ(半夏生)はもう終わっていました。
今回のプリントには、蝶がいろい紹介されていて、主としてそれらに目を留めながら歩きました。また夜に飛ぶことの多い蛾との区別は外国にはないらしいです。でも私たちの区別も、綺麗な方が蝶で、蛾のほうが地味で劣っていて、また触角の違い、止まるときに羽根を閉じるのが蝶、蛾は広げたままなど確かに区別の基準はあるものの、厳密に言えば当てはまらないものもあって、確かな線引きは難しいのだそうです。
時々草むらに立ち止まって蝶を探したりします。一番鎌倉らしい蝶だという ジャ香アゲハ(羽根が黒ぽく尾に黄斑、腹が赤く、低いところをゆっくり飛ぶ)や江戸時代までは九州にしかいなかったのに明治になって関東にも生息するようになったというナガサキ(長崎)アゲハ、7月上旬の多いという並アゲハ、黒い羽に白い紋をつけたモンキアゲハ、羽根を広げると綺麗な瑠璃色になるのに閉じた裏側は地味な褐色をしているルリタテハなどアゲハ蝶の仲間や、数週のジャノメチョウを目撃しました。ヒメウラナミジャノメ(姫 裏波 蛇の目)など、成程よく名付けたものだと思えるような長い名を持つものも、教えられなければ区別できません。
見晴らしの良い「老人の畑」の、風通しの良い高い木々の日陰でいつものように休憩を取った後、
今はハスの花が咲いている沼への道をたどったのですが、その途中、日本ミツバチの巣のある木の洞近くに来た時、タイトルに書いたようなバトルに遭遇したのでした。
その巣を狙って西洋ミツバチが乗っ取ろうとしているようなのです。
2匹ほど、黄色い大きなミツバチがその樹の周りを飛び回っていて、その侵入を防ごうと巣穴の周りに小さな日本ミツバチ(蠅くらいの大きさで、色も地味な灰色っぽい)が何十匹も集まり固まって一斉羽根をばたつかせているのでした。その羽根のばたつかせ方はリズミカルで一斉で、しばらく見とれていました。大きな強い西洋ミツバチを一匹でも巣に入れたらひとたまりもないでしょう。それを必死に防ごうとしているのです。その賢明な努力に思わず、その周りを飛び回っている西洋ミツバチを追い払ってやりたくなりましたが、そういう事も出来ないまま、日本ミツバチの巣の無事を祈りながらそこを通り過ぎるしかありませんでした。その戦闘の結果はこの次にここを通った時に確かめられるでしょう。
日本ミツバチがんばれ! 

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