遅れている春の野を歩く(台峯)

先日の日曜日は台峯歩き。春は名のみの寒さ…の日が多く、花も10日から3週間も遅れているそうです。
我が家の周りも、やっと梅が咲くそろっていく感じでしかし寒いのでなかなか散らず、ながく鑑賞できます。本場の河津桜は満開だそうですが、ここはやっと咲き始めたくらいです。
さて台峯ですが、参加者は14、5人でちょうどいい人数、この時期、野の花自体少なく、それでも豆粒ほどの小さな花たちが咲いていますから、ゆっくり観察しながら歩くわけです。野の花も当然遅れており、野鳥も少ないそうです。それでもウグイスはちゃんと鳴いてくれているしその姿も見せてくたのは頼もしい限りです。アオジも見られました。
この月に一番目につく、小さいながら紅色の美しい花ウグイスカグラも、蕾のままが多く、キブシも遅れています。庭では勢いが良すぎて嫌われ者になるアオキは、雄蕊と雌蘂がもう膨らんでいました。
ここでも植物や鳥たちの名はおおくカナ書きにして、というのも今は皆それが標準ですが、漢字にするとその名付けの訳やその植物の姿までが彷彿とすることが多く、とても面白いということは誰もが感じていると思いますが、今日観察できた花たちの一部をその漢字で書いておくことにします。
ウグイスカグラ(鶯神楽)ホトケノザ(仏の座)、タチツボスミレ(立壺菫)、ツルカノコソウ(蔓鹿の子草)、ヒメウズ(姫烏頭)、ヒサカキ(姫榊)―黄色の小さい粒状だが香りがいい。ヤマネコノメソウ(山猫の目草)―山猫ではなく、山の猫の目の意味という。よく知られたオオイヌノフグリは書くまでもないでしょう。しかしなぜ「オオ」(大)なのかというと分からないそうです。「コ」(小)はないそうです。
蛙のために湿地の中にこしらえていた池に、ちゃんと卵がうみつけられているのを発見し、皆で喜び合います。蛙たちは時期を少しずつずらしながら次々に生んでいくそうで、今は蝦蟇の卵。また、その卵(透明なホースのようなのが少し濁った水たまりにあるのを教えられ、そのような長い卵の紐を初めて見た)が流れのある渓流にあったのを(流されてしまうかも知れないので)湿地の池へと理事さんたちが引越しさせたのは見ものでした。そんな風に地味な草花たちですが、今日も面白く歩き終えました。

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