「台峯歩き」の続きと台風通過。

台風は上陸後足早に、列島を縦断していきました。
激しい突風や雨に驚かされながらも、ここは特に何事もありませんでしたが、被災地ではまた何重苦になることやらと、そして各地でも様々な被害が出ていることなど見聞きするにつれ、胸が詰まり言葉になりません。
それでも今朝は向かいの空き家の大きな庭木が、道路に枝や葉っぱを大量に落としたのを片づけたりで、野分の後始末に追われました。
まだまだ長閑な台峯、それゆえここでは書く気持ちがなくなりますが、とりあえず簡単に記すことにします。
嬉しかったのは、田んぼがまだ健在で、稲穂を垂らしていたことです。
 稲穂が掌に重たく
 ここだけはもう黄金色の秋です
 鈍重な夏がなかなか腰をあげないことも
 籾を肥らせることになったのでしょうか
 大気の猛烈な渦が大きな足跡をつけていかない限り
 今年は豊作のようです
 シオカラトンボが飛び交っています
 やがて渡ってくるアキアカネに
 その場をゆずるころ
 爽やかな顔をした秋が
 顔をみせることでしょう
そんな風に眺めながら思ったのですが、さっそくの台風15号の来襲です。
そして台風一過の後の爽やかな秋空というわけにはいかず、今日も30度を超す残暑です。
田圃の稲穂は、どうなったことでしょう?
あと少しだけ。
 釣舟草が咲きはじめた茂みの奥のほうで
 古い幻燈写真のように
 南蛮人が ナンバンギセルをくゆらせています 
 丈高くなったヨモギは
 キク科の小さな白い花をむらがらせ
 つる草の仙人草も 白い花を目立たせています
 アンテナ状に枝をはる秋分草
 白花さくら蓼
 
 小さな白い花の多いこの辺りの初秋
 南蛮からおとずれ棲みついてしまった
 アカボシゴマダラ蝶が おおらかに羽を休めています 
 

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