ピアノの練習(1)

私の家の宝物でもあり友達でもあるピアノは、黒く光るアップライト式で、4年半ぐらい前にここにやって来ました。友人Mさんの友人、Hさんから幸運にも頂戴したものです。白い鍵盤は象牙で、音色がいいことは素人の耳にもわかります。前にも書きましたが、それからというもの私は家にいるときはたいてい一時間ぐらい彼女と遊んでいます。
彼女が来てから、早速「おとなのためのピアノ教本」の一つ、有名な曲のサワリだけを集めた「ピアノで弾くクラシック名曲集」を買ってきて練習し始めました。その後「弾けますピアノ わたしのポピュラー」というのも買って・・・。
今では何とか40曲くらい楽譜を見ながら弾けるようになりました。暗譜をしようと心がけているのですが、それを一応果たしたのはその半分くらいでしょうか。でも覚えたつもりが、暫くすると忘れているので、何度も復習し直さなければなりません。というわけで今のところ、新しい曲にはなかなか進めず、このくらいがもう限度なのかなあ・・と思っています。でもこれだけのレパートリーがあれば、結構楽しめます。
言葉とは違って、音や色はそのものだけで美しいというところがありますから、たとえ下手でも、その音を耳に(色ならば眼に)するだけでも快感を覚えることが出来るのは、いいなあ・・と思います。
「ラ・カンパネラ」や「魅惑のワルツ」などを自分でうっとりしながら弾きつつ・・・という、あまり人には見せられない姿で彼女と戯れているのです。

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