魅力ある手。

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彼女の手はピアニストというよりは肉体労働者の手のようだ。
多くのことを乗り越えた手だと思う。
そしてこの太くてごつごつとした指がリストやショパンを弾く。
数カ月前、本屋で見つけた1册の本。
表紙になっていたこの手の写真だけでこの本を買ってしまった。
それからずっと気になっていたフジコさん。
気にしていたら、近くでコンサート開催の朗報舞い込む。
一番安い席だけど初めて自分で買ったクラシックチケット。
念願のオーケストラとピアノのコンチェルト。
演奏する曲も決まっていないし、
フジコ ヘミングのピアノさえ聴いたことがない。
だけどオーケストラの厚みのある音楽に彼女のピアノ。
演奏者自身が手に表れているのなら
あの魅力的な手からどんな音が紡ぎ出されるのか
いまから楽しみでしょうがない。

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賑やかな朝。

キーンキーンチリチリチリ、
カランコロンカランコロンコロコロコロ、
リーーーーンリーーーーンと
台風の後の吹き抜けていく風に揺らされて
家中から風鈴の音がやかましい。
庭や軒下に江戸風鈴に鉄の風鈴、おまけに竹の風鈴まであるので
この時とばかりに朝早くから鳴りっぱなし。
どことなく仕事をしたぜと満足げに見えてくる。
こうやって書いている間にも
風鈴の音は少しやさしくなってきたようです。
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すっきり晴れた青空がガラスに映り込んで
今日は久しぶりに夏らしく暑くなりそうです。
今、台風通過中の皆さん、雨風にはくれぐれもお気を付けください。

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自宅待機中。

今日は出勤しなくてよくなりました。
突然の休みに朝から掃除を始めたり
ミルサーで緑茶とワカメを粉にして“ふりかけ”作ってみたりと
気にはなりつつ後回しになっていたことをしています。
雨戸のわずかな光で昼間とわかるけれど家中どこも真っ暗です。
風が少し強くなったようで、うねるような音が
窓ガラスと雨戸を通して微かに聞こえてきました。
あと数時間後にはど真ん中という感じでしょうか。
こんな時、なにを思ったかうちの家族は朝からプレスリーをずっと聴いている。
全曲なんだかハワイアンな感じでこの状況に合っているのかいないのか?
台風というよりはタイフーンという気分なのか……。
私も負けじとハーブ・オオタのウクレレを聴く。
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今、ほとんどの市町村に土砂災害への警報がでました。
そろそろ来ます、台風4号。
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ナゾの郵便物。

同じ町内に私の同性同名さんがいることがわかったのはもう2年くらい前。
時々見覚えの無い差出人から届く郵便に首をかしげ、
うちに毎日やってくる郵便屋さんから
住所違いで同じ名前の方がいることを教えてもらった。
そんな偶然もあるんだねぇーと話していたら
今度は私以外の家族に見覚えのない郵便物が届く。
私以外の家族にも同姓同名さんがいるらしい……、それにどちらも漢字まで同じ。
特別多い名字でも名前でもない私たち二人。
見知らぬ二人は家族なのか他人なのか、ナゾは深まるばかりです。
こんなちっちゃな町の郵便局や銀行で、スーパーで、なにげなく歩いている道で
知らない間にすれ違っているかもしれない。
昨日も我が家のポストに私の同姓同名さん宛の郵便が届く。
なーんだ私宛じゃないのかと思いながら、郵便屋さんに手紙を返した。
郵便好きな私の気持ちを知ってか知らずか
彼は手紙のかわりに「お詫びです」と粗品のタオルを置いていきましたとさ。
毎日の集中豪雨にも慣れてきました。
でも、たぶん、そろそろ、梅雨も明けます。
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撮影用小道具として買ってきた風船。
子供の頃は膨らませるのが大変だったけれど
以外と簡単に膨らんでそこに映り込む光はなかなかきれい。
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幽霊に会った夢。

どんよりとした空模様。
今朝見た夢を夕方になってふと思い出した。
たぶん起きる直前に見たのかそのディテールははっきりとしていて
………そんな大した夢じゃないけどなかなか面白かった。
昼間。新緑の森。そこに架かる大きな石橋の上。
だれかと待ち合わせをしている私は橋の真ん中で
ぼんやりと橋を渡ってくる男女を見ていた。
まるで「鹿鳴館」に登場するような姿でゆっくりと歩いてくる男女。
特に女性はまとめ髪に淡いうぐいす色の細みのドレス。
白い日傘をさして男性の少し後ろを歩いていた。
平成の時代になんだか不思議な二人ねぇーと思いながら
見ているとその二人うっすらと透けているのだ。
「二人は幽霊かぁ。初めて見るなぁ。」と意外に慌てることもない夢の中の私。
私の横を通り過ぎる二人を見送った後、すぐ下のゆっくり流れる川面を見ると
今度はそこにはすーっと浮かんで消えた2mほどの大きな魚の黒い影。
現実離れをしたものばかり見ちゃったなぁと
頭をちょっとひねり、夢の中で笑っていたと思う。
なんでこんな夢見たんだっけ?
そうか昨日借りてきて本「円朝芝居噺 夫婦幽霊」(辻原登)を
読み始めたからだ、きっと。
まだ3、4ページしか読んでいないので夢の内容とは全く関係ない。
とはいえ本のタイトルからこんな夢を見るとはね、単純というほかない(笑)。
ジトジトするする雨の日には幽霊の夢も幽霊の本も合っていると思う。
そうそう、このあたり、梅雨入りしました。
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アシュケナージの音楽。

この半年くらいで私のCDケースは
ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」が3枚になった。
もちろんすべて演奏者、指揮者が違う。
指揮者や演奏者が違うとこうも違うのかとびっくらこん。
クラッシック恐るべし、自分の好みの1枚を選ぶのは大変だ。
ちなみにこの3枚の中ではアシュケナージのピアノが一番。
形を変えながら流れていく水みたいにきらっきら光ってて、
ピアノが音の玉みたいに転がっていくんだよなぁ。ブラボ。
ふと彼はどんなふうにピアノ弾くのかねーと考えていたら、
偶然にもNHKの番組でN響率いて今度はタクトを振っていた。
小柄で白髪、ちょっと神経質な感じにタクトを振る指揮者と
繊細で雄大でもっちりしたあのピアノの音色とは
どーもしっくりこないのである。
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今日は母の日ですな。
日頃の感謝は色々なビールに込めて。
そして赤いカーネーションの代わりに
今朝の採れたてでも添えておくかな。

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気付けば5月。

今朝は激しい雷に睡眠を邪魔されて、ざばざばと降る雨に
窓から見えるこいのぼりもなんだか情けない。
嵐のような天気に鳥や蛙が声をひそめても
日向夏の花の強い香りだけがどこまでも漂っています。
毎年のことですが人が多いこの時期はどこにも行かない私です。
そんなゴールデンウィークも明日で終わり。
残りの休みは久々に分厚い本を読もうと選んだのは
レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」。
探偵小説です。既に半分以上読んでいるのに
後の展開も最後がどうなるのかも全く予想がつかない。
翻訳は村上春樹。作家の力なのかなぁ。
初めから日本語で書かれたような違和感のない表現に
1ページ1ページ面白く読み進んでしまう。
タイトルになっている“The Long Goodbye”はどんな“さよなら”なのか
ゆっくり読みたいような早く結末を知りたいようなそんな本です。
平行して読んでいるのは石田衣良の「骨音」(池袋ウエストゲートパーク3)。
このシリーズもあと1册読んだら全部読んでしまうことになる。
“池袋”という小さな世界の話は汚れていそうで意外に清々しいのです。
そういえば今週水曜日、招待券をもらってしまい、
観る予定もなかった「東京タワー」観てきました。
ドラマ化されたり、今度は舞台化もされるらしいけど
たぶん映画が一番原作に近いのではないかと思います。
オダギリジョーと木樹希林の衣装がとてもよいなーと
本編とは関係ないことに感心して映画は終了したのですが。
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明日晴れたら庭のフキが食べ頃なので
そろそろ収穫をと思っています(^o^)。
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眠い季節、到来中。

今日は空は曇っているというのに
半袖Tシャツ着て車が洗えるくらい暖かい。
というか暑い。ホースを持ちながらなんだか眠い。
お昼は春キャベツとベーコンのパスタでもと思い
おいしそうな春キャベツを買ってきた。
満腹中枢が刺激されるとこれまた眠い。
ウグイスも安眠を誘っているのか
妨げているのかとても賑やかで……、そして私は眠い。
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近所の桜並木。今年も同じように咲くけれど
周辺の木々がすっかり伐採されてしまったので
桜の背景は空だけになってしまいました。
今年から夜桜がよいようです。
来週には満開になりそうな咲き具合。
夕方にも一度見に行っておきますか。
アントン・ヴェーベルンの
「ピアノのための変奏曲 作品17」を聴きながら
書いていたらすぐそこにジャイアン。
さっきからずっとこちらに耳を向けて聴いているような気が
……ピアノの音色はお好きとみえる。しかし、でっかくなったねぇ。
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いつの間にか町中のポストが新しく塗り替えられました。
お馴染み!縁起のよいポストくん、久々の登場です。
今年は“真っ向勝負”しなくちゃいけないもんねぇ。

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ナニガ オコルカ ワカラナイ。

安藤美姫が金になりましたね。
荒川静香が世界選手権からトリノまでの間に
随分体をしぼっていたことを思い出しました。
今回のミキティはすっきりとしたバランスのよい体型に
なってましたもんねぇ。それだけ本気だったということでしょ。
キム・ヨナまではなんだか眠いなぁーと見ていたのが
浅田真央が1回目のジャンプを飛んで一気に目が覚めて
………これはいけるかも、と。
滑り終えてガッツポーズが出る瞬間まで正座で見ちゃったよ。
こんなに泣かされちゃ困るなー(笑)。
本当のところ真央ちゃんは銀メダルじゃーものすごーく悔しいだろうけど
今回はミキティのほうが本気度数がちょーっと上だった気がします。
しかし、手足が長いと舞台映えするのかと思ったけど
バレエやスケートみたいな回転が多いものだと
逆に持て余してしまったりすることあるんだねぇ。
そういう意味ではアジアの体型はバランスがよくて小粒だけどきれい。
ともあれ、やったね、ニッポン!すごいね、アジア!
このすばらしーい結果に拍手を送りたい、と書いていた昨日の深夜。
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今日は目の前の田んぼの準備をはじめた畑から
ちっこいカスタネットを軽快に連打するように
無数のカエルの声が聞こえてきます。
ナニガ オコルカ ワカラナイ。
石川での地震。被害が拡大しないことを願うばかり。

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燃えよ、女子(なんてね)!

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最近までずっと男子だと思っていた作家がおります。
名前は三浦しをん。“しをん”なんていう名前だから
アンダーグラウンドなロッカーや人形作家(あれはシモンか)みたく
物事を少し斜めから見てる屈折した男子かと思っていたら……。
最近読んだ「まほろ駅前多田便利軒」も「私が語りはじめた彼は」も
男子が主人公という設定が多かったということもあるかな。
2冊読んでみて驚くのは雑多でなんてことのない風景の描写が
とてもいいのですねぇ。ウナリマス。
今週の1本。ソフィア・コッポラの「ヴァージン・スーサイズ」。
この映画で初監督&脚本とはいえセンスがとてもよいのね。
特にビジュアルや音楽のセンスは飛び抜けていい。(父よりいいかも)
「ロスト イン トランスレーション」も非常によい映画でしたけど
今公開している「マリーアントワネット」も時代はバロックやロココ、
なのに使っている音楽はロックだというし……。やるなー。
最近でいうと「ゆれる」の西川美和も監督&脚本を手掛けたり
久しく女子離れをしていた私でしたけど
近頃は女子もなにかと面白いのねー、とね。
そして今夜は女子フィギアのフリー。
何が起こるかわからない今日の勝負、楽しみである。

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