10月17日の夢(蕎麦屋)

 妻と二人、蕎麦屋に入って、カウンターに座る。この店ではいつも頼む大好きな麺があり、それを頼みたいのだが、麺の名前を思い出せない。店内を見回してもメニューはどこにもない。困っているぼくを見て、妻は「出ようか」と言うが、「いや、いつも大盛りで食べる上手い麺があるんだ」と、ぼくはあきらめきれない。
 朝、「パパ、死ねやせんから」という女性の声が聞こえて、目を覚ます。

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10月13日の夢(透明少女と映画館)

 小太りの少女がスコットランドから来た旅芸人の演技を見ているうちに、自分も何かを演じたくなってしまった。ぼくは彼女がスコットランド音楽を演奏するのだと思ったのに、彼女は舞台の上で衣服を脱ぎだした。そして、衣服を脱いだとたん、彼女の肉体は目に見えないものになってしまう。だが、よく目を凝らすと、舞台の真ん中で妖精のような小さなサイズに縮小し、下着姿で踊っている少女の姿がうっすらと見える。
 映画館にやってきた。戦後のバラックのような映画館だ。上映前にまだ僅かだが時間がある。ぼくは最前列右側の長椅子に席をとっていたが、この暇にトイレへ行こうと思う。スクリーンと客席の間に、右側に非常口があるというサインが出ている。しかし、ここにはトイレはないかもしれない。後ろの通路には必ずトイレがあるだろうと思い、ほかの観客たちと一緒に後ろのロビーに出てみる。
 案の定、トイレはあったが、トイレの中は狭くて汚い。人とすれ違うのも難しい。中にいた人が出てくるのを待ち、一番奥の便器まで行く。用を足すと、キャロットスープのようなオレンジ色の尿が出る。すぐそばに白いズボンをはいた若い女性がいて、そのズボンににんじん色のおしっこがかかる。女性は一瞬顔をしかめるが、すぐに「なんでもないよ」という感じの笑顔になる。ぼくは申し訳なさでいっぱいになる。

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9月6日の夢(歯車式携帯電話)

 電車で妻と出かけたが、明大前で乗り換えたときに、はぐれてしまった。携帯で呼び出そうとする。だが、携帯の蓋を開けると中には歯車があるばかりで、時刻表示もなければ、電話をかけることすらできない。地面にはロボット動物が這っている。紙のように薄い動物だ。どこかのマダムが犬を連れて散歩している。犬は平気でロボット動物の上を踏んで歩く。目的の駅に着くと、ホームに近い野外にテントが張られ、長いテーブルの両側に知り合いの詩人たちが座り、ぼくの歓迎会を開いてくれる。参加者の一人の女性が、会津磐梯山の民謡をジャズにアレンジして、上手に歌う。ぼくは不安な気持ちだが、皆といっしょに手拍子を打つ。

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10月5日の夢(デパート)

 ぼくは時間さえあれば一日のうちに何度も、デパートのパソコン売り場へ入り浸ってしまう。今日もそこにある黒いパソコンが愛しくて、その上に積もった埃を払い落していると、女性店員が他の男性客に声をかけた。「いつもここでお見かけいたしますね」。ぼくと同じような常連客なのだろう。男性客はぎくりとした様子で、「あっ、いや、ちょくちょく来ています」と慌てて釈明すると、その場を逃げるように離れた。ぼくも店員にそうした不審客に見えているのかもしれない。急いで売り場を離れ、階段を降りようとするが、思い直してエレベーターで降りることにする。

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10月2日の夢(首相官邸)

 ぼくは首相官邸のスタッフだ。有力なメンバーが出払ってしまい、少人数で留守番していると、玄関が騒がしい。出ていくと、制止を振り切って、諸外国の首脳たちが「首相に面会させろ」と言っている。ぼくをはじめ、スタッフには外国語のできる者が一人もおらず、彼らはどんどん中に入ってきてしまう。廊下をのし歩く巨体の黒人大統領の姿に、ぼくは対応を諦めてしまい、官邸の一角に店を出している居酒屋にひとりで戻る。その一番奥の席がぼくの定位置なのだ。

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9月30日の夢(列車長)

 大阪に出張していて、東京へ新幹線で帰ろうと思う。重い紙袋を持って、駅へ行く。この紙袋に入っているのはお土産だ。だが、東京で買って大阪へ持ってきた土産なのか、大阪で買って東京に持って帰るの土産なのか思い出せない。
 いくつかの新幹線の発車案内がある。川崎までしか行かない新幹線もある。船に船長、飛行機に機長がいるように、新幹線にも列車長がいる。有名なシェフが列車長を務める新幹線が一番早く東京に着くらしい。初老の駅員の後について、他の乗客たちとホームへの螺旋階段を降りていく。途中、地上に出たところで、旧知の黒髪の女性に声をかけられる。しかし、挨拶をしているうちに、ぼくだけそこに取り残されてしまった。ぼくは「あなたに声をかけられたおかげで、みんなを見失ってしまったよ」と言い、路上で途方に暮れる。

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9月23日〜29日の夢

9月23日
 フライパンでお好み焼きを焼く。自分で焼くのは初めての経験だ。
9月26日
 イベントの撮影に行く。他のカメラマンと一緒に舞台の袖で撮影していると、フィルムがなくなった。客席に戻って、詰め替える。
9月27日
 ぼくはスーパーマーケットのオーナーだ。他のスーパーが次々と閉店する中、ぼくのスーパーだけが繁盛している。だがある日、傘を差して行ってみると、ぼくのスーパーは休業していた。慌てて、家に電話した。
9月28日
 夢の中で長い夢を見て、外のベンチで延々と夢日記を書き続ける。

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9月20日の夢(黒いファイル)

 ぼくは黒いファイルを手にして、帰宅を急いでいる。ファイルはパンパンに詰まっていて、書類とともに千円札や一万円札も詰まっている。ふと見ると、札がファイルからはみだしていて、今にも飛んでいきそうだ。なんとか家にたどりついて、気がつくとそのファイルがない。どこかへ忘れてきたのだ。慌ててマンションの入り口に戻ると、管理人が「玄関に忘れてありました」と言う。見ると、受付カウンターに無造作にファイルが置かれ、やはり札がはみ出している。これでよく誰かに盗まれなかったものだ。
 再び家に戻る。以前から狭い部屋に住んでいたが、さらに狭い部屋に我が家は転居していた。縦長の部屋の入口に、死んだはずの両親の布団が並べて敷かれ、そこから僅かの空間を隔てて、奥にぼくの布団が敷かれている。

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9月18日の夢(昔のクライアント)

 Y社のT氏が制作物の相談でぼくを訪ねてきた。T氏はぼくがY社のピアノの仕事を始めた頃のクライアントだった人だ。当時のままに若々しく見えるが、もう相当の年齢のはずで、支店長にでもなったのだろうかと思う。
 ぼくは彼と社員食堂で応対する。社員食堂は広い畳敷きの部屋に、座卓がいくつも並んでいる。その真ん中あたりの卓を囲んで話すうちに、昼休みになり、周りが社員たちでいっぱいになったので、いったん打ち合わせを中断する。
 午後、社員食堂の入り口の座卓で打ちあわせを再開する。T氏はおみやげのお菓子を持ってきていたが、ぼくは食堂の真ん中あたりの卓に煎餅や饅頭が盛られているのを見つけ、それを両手でつかみとって、打ちあわせの卓の上に並べる。
 若い同僚の一人が、T氏であることに気づかず、彼に対して失礼なことを口にしながら、傍を通り過ぎるので、ぼくはその男に注意する。彼も周りの同僚たちも急いで戻り、神妙に謝罪と挨拶をする。かえって、いい雰囲気になり、ぼくは安心する。
 それから、ぼくとT氏は廊下の壁に向かって置かれたデスクで、打ちあわせの続きをする。椅子はぼろぼろで、座ると、ぼくの方がT氏より低い位置になる。隣にあった椅子からクッションを取り、それを敷いて座ると、今度はぼくの方がT氏を見下ろす形になり、困ったなと思う。

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9月16日の夢(講義と金時計)

 今日は大学で1時から女性講師による哲学の講義に出席する予定で、教室の最前列に席を取り、机の上に金の置時計を置く。四角くも丸くもなく、ピラミッドのような三角形をした、黄金に輝く時計だ。しかし、よく考えると、今日は2時から渋谷で行われる別の講義に出席する予定だった。昼食もとらなければいけないから、この講義に出てはいられない。ぼくは急いで金の置時計をつかむと、階段を駆け下りて、渋谷に向かう。

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