12月16日の夢(突風)

 都会の舗道を歩いていて、信号機付きの交差点に差しかかる。ふと気づくと、交差点の手前に何か白いものが落ちている。よく見ると、鳥の彫刻である。それを載せていたらしいポールもぐにゃりと折れ曲がって倒れている。見回すと、信号機のポールもくしゃくしゃになって散乱している。良い天気なのに、突風が吹いた後なのだろうか。交差点には茶色の砂利が盛り上げられ、工事の男たちが復旧作業に従事している。横断歩道を渡ろうとするサラリーマンふうの男たちが歩き出したが、まだ信号が赤だ。青に変わるのを待って、ぼくも歩き出す。交差点を渡った向こうは激しく雨が降っている。どこかのコンビニで傘を買おうと思う。

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12月13日の夢(火山弁当)

 火山を箱に六個ずつ詰めて販売する新商売を始めた。おかずを弁当箱に詰めているような感じだ。

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12月12日の夢(座卓トイレ)

 九州へ会社の同僚たちと出張する。早く仕事が終わったので、ぼくひとりで先にホテルに戻ろうと、みんなと別れる。だが、予約したのは福岡のホテルだったか、山口の門司のホテルだったか、わからない。このままではみんなの方が先に宿についてしまう。多分、福岡だろうが、一番早く帰る方法は列車だろうか船だろうか。道行く人に聞いてみようと思う。
 駅に来て、待合室に入る。部屋の壁際は壁の下に溝があるだけのトイレになっている。部屋の真ん中は長い座卓が何列もあって、人々が座っている。ぼくも彼らに交じって座るが、うっかりそこで用足しを始め、自分の粗忽さに気づいてトイレの方へ向かう。だが、いつのまにかそちらも長い座卓が並んでいる。でも、ここはトイレだから、座ったまま用を足してもいいのだと思う。

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12月7日の夢(南アフリカ)

 会社が南アフリカに引っ越すことになった。深夜にぼくらは原宿駅を出発する。そして氷原を疾走する。一番足の遅いぼくは、皆に遅れないよう懸命に走って、船着き場に着く。海面には氷塊がぷかぷか浮いている。ぼくはその一つに片足を乗せ、船頭さんにつかまって、やっと船に乗り込む。乗っているのはU社長はじめ五人だ。やがて船は電車に変わった。空にはUFOか月かと思うほど、大きな星が出ている。ぼくらが疾走しているのはもう南アフリカの市街地だ。それが一面の雪原に変わったところで、ぼくらは乗り物を降りる。人っ子一人いない。暮らしにくい季節には強制的に他の地域に全員で旅に出る規則なのだという。黒人の船頭の男はぼくらに「さあ、これからは私がきみたちの母や愛人のように、きみたちの管理人になるからね」と言う。

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12月4日の夢(アンケート)

 女性がアンケートをぼくに手渡す。沢山の質問があるが、切手についての問いとUFOについての問いが交互に書かれている。女性の付き添いに来ていた部長という男がアンケートについて演説をぶつ。これは何かのテストであるらしい。髭を生やした試験官がいて、そのデスクに置かれた答案用紙を使って喋る。だが試験官に「それはまだ時間が来てから」と注意され、ばつが悪そうに謝罪する。ぼくはアンケートを一枚ずつめくりながらチェックするが、一ページ間違えて消してしまったページがある。そのページはもう回答することができない。

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12月2日の夢(病み上がり)

 病気をして、長く休んだ会社に久しぶりに出社した。まだ四時過ぎなのだが、明日の出先を白板の予定表に書き込み、さっさと退社しようとする。しかし、いくら病み上がりとはいえ、この時間に退社するのは、いかにも臆面がない。せめて六時まで会社にいようと思う。
 階下に降り、台所の流し台で水道の蛇口を開け、何かを洗う。後ろで流し台を使う順番を待っている人があるので、急いで蛇口を締めるが、水道管が大きな音を鳴り響かせ、なかなか止まらない。「なんじゃ、これは」と呟くと、ようやく止まる。

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11月27日の夢(社員演劇)

 会社が新しい社屋に引っ越した。とてもおしゃれでモダンなオフィスだ。ぼくはそこにいくつかの本棚を配置し、一生懸命本を詰めていく。しかし、いつのまにか本棚の配置が変更され、ほかの社員が本を詰め直している。
 社員たちによる社内演劇がこれから始まる。台本は手書きだ。ぼくはその台本を持って舞台に上がるつもりでいたが、いざ始まってみると、社長以下全員台本を持たずにどんどん演劇が進んでいく。みんなセリフを暗記しているのだ。セリフを覚えていないぼくが舞台に上がれないでいるうちに、ぼくの出番なしで演劇は終わってしまいそうだ。

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11月25日の夢(膝で階段を上がる)

 送られてきた大判のPR誌を開けてみると、写真を引きはがした痕がいくつかあり、かわりにヤマハのコンサートグランドピアノの設置事例の写真が貼り付けてある。誤植した写真を貼りかえたのだろうか、
 会社が新しい建物に引っ越した。二階に上りたいが、両手にコップやボトルを持ち、しかも膝でしか登れないのでとても難しい。やっと登りきると、すれ違った女性が「雨の日は大変ですよね」と声をかけてきた。
 自分のオフィスに着き、デスクを開けて、銀色の機械にCDを入れると、ガーガーと耳障りな音が出る。

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11月23日の夢(写真)

 ぼくの撮った写真を見たいと女性が言うので、彼女を会社に連れてきた。ぼくの会社は外壁が総ガラス張りで、内部が外から丸見えだ。そこでは同僚たちが総立ちで賑やかに働いている。誰かがぼくに「〇〇さんは写真を自分で撮ってくれるって」と伝えてくる。ぼくが女性に見せたい写真は入り口の壁際にあるのだが、そこには同僚たちがいっぱいいて近づけない。しかたなく、写真の代わりに線画のイラストを見せる。そこにはぼくと女優の左幸子の子供たちが写っている。ぼくは女性に「これはぼくももう一つ下の世代だよ」と説明し、彼女は「すごいなあ」と感心する。それからぼくらはまた外に出る。ぼくは彼女に「ぼくは細く長くはいやなんだ。太く華麗に生きたい。ね、そう思わない?」と問いかける。

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11月20日の夢(教室オフィス)

 学校の教室のように見えるが、ここは会社のオフィスだ。教卓には担任の教師が立っている。生徒の席には詩人の荒川洋治氏もいる。だから、ここはオフィスなのだ。だけど、ぼくはこの教室には間違って入ってしまったらしい。ぼくのクラスは二つの教室に分かれていて、ぼくはもう一つの教室のメンバーのはずだから。ぼくはデスクの周りの荷物をまとめ、そっと出て行こうとする。と、床に古い上着が落ちているのに気づく。男物なのに女性の名前が記されたタグが付いている。これはぼくのものではない。もう一つ、セメントに汚れた上着があり、これはぼくのもののようだ。廊下に出て、改めて眺めてみる。こちらにもタグが付いており、いろいろな人の名前が書かれている。やはりぼくのものではないようだ。一番後ろのドアをそっと開けて、ぼくは上着を教室にこっそり返却する。

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