10月13日の夢(従軍慰安婦の夢)

 戦争がようやく終わり、従軍慰安婦だった女性たちも解放された。終戦のどさくさに紛れて、彼女たちは軍に反乱を起こし、軍資金を奪って北極海に逃亡する。そのお金で連合国に助けてもらおうというのだ。それを知ったぼくは彼女たちの救援に向かうが、うまく彼女たちと出会うことができない。
 書店だか図書館だか分からない、本ばかりが壁に並ぶ暗い建物の中。洋書がぎっしり並ぶ二階にいるぼくは、一冊万引きしたいという誘惑を必死に抑える。階段を忍び足で降りると、今まで誰もいないと思っていた真っ暗な一階のテーブルを囲み、沢山の少女たちが読書している。こんな暗闇の中で本が読めるのだろうか。ぼくは足音を忍ばせて、彼女たちの間をすり抜けて外に出る。

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10月10日の夢(韓国で記念撮影)

 韓国に行き、二人芝居を観る。出入り口にドアはなく、半円形のスペースが個室の劇場になっていて、観客はぼく一人だ。役者は頭の禿げかかった男と、中年の女。劇が終わり、出て行く役者を、ぼくは拍手をしながら追いかける。そして、出たところにある大きな円卓のところで、一緒に記念撮影してもらおうとする。ところが、机の上の邪魔なものをぼくが片づけていると、沢山の人が次々に集まってきて、記念撮影の輪に加わろうとする。韓国の著名な女性詩人の顔も見える。しかし、いざ撮影しようとすると、カメラの「××(不明)機能」の問題で、シャッターがどうしても降りない。

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10月8日の夢(他人の夢に入る)

 一人の女性が夢を見ている。夢は透明な、縦長の繭玉のようだ。その中に白い服を着て、彼女は立っている。ぼくは「ぼくも同じ夢を見るね」と言って、自分の夢の中に入り込む。そこにはさっきの繭玉があり、彼女がいて、歓迎するように両腕を広げている。

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10月4日の夢(乗換駅)

 小田急線・代々木上原のホームで三番線の電車から降りて、反対側の四番線の電車に乗り換えようとする。ぼくのほかに男性二名、大人の女性二名、女子中生二名がいる。人波にまぎれて、二名の男性は姿を消した。四番線の電車に殺到する人々の列の、ぼくの前には女性二名がいて、その前にいた大きな荷物を持った一人の女子中生が今まさに乗り込もうとしたとき、背後からもう一人の女子中生が「混んでいるからやめようよ」と悲痛な声をかけた。その声に、乗り込もうとした女子中生は思わず、足を止め、彼女の大きな荷物にさえぎられて、誰も乗り込めなくなってしまう。押し合いになるが、よく見ると、車内はがらがらで、みんな座れそうだ。「空いているじゃない?!」と、ぼくは声を出す。「本当だ!!」 みんな、とたんに希望が湧いてきたようだ。

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10月3日の夢(騙し合い)

 詐欺師の母親と娘がいる。娘の方は二十代のお嬢様風である。ぼくは仲間の男性と共に記者として、この詐欺師母娘を逆に騙してやろうと考える。
 ちょうど手頃な廃屋になったばかりの高級ホテルがある。広い芝生の前庭も高級感のあるロビーも、多少くたびれてはいるものの元のままである。
 ここに二人をインタビューするからと言って、呼び出した。二人をロビーの席につかせ、食事をご馳走すると言う。ここで、ぼくの相棒の男は「手洗いに行く」と言って、姿を消した。ここからはぼく一人でやらなくてはいけない。ロビーにはぼくと母娘しかおらず、閑散としているが、母娘はぼくを疑っていないようだ。一人しかいないウェイターがトレイに載せたランチを運んできた。チャーハンは小さな小皿にほんのちょっぴりで、味も薄い。手抜き料理だが、二人はまだ気がつかない。
 「では上の部屋でインタビューしましょう」とぼくが言うと、二人は頷いて席を立つ。母親はクロークへ行き、高級な黒い上着を自分のものだと言って、騙し取った。そして、二人は上へ行くと見せかけて、そそくさと玄関から外へ逃げる。ランチを食い逃げするつもりなのだ。
 ぼくが様子を伺いに出口まで行くと、雨の前庭を慌てて母親が駆け戻ってくる。忘れ物をしたらしく、ばつが悪そうにぼくを見る。

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10月2日の夢(病院から通勤)

 病気になり、入院先から会社に出勤している。病院では忙しくて大変だが、会社ではたいした仕事もなく、暇である。今日も出社してみると、大きな事務封筒に入れた入院書類を病院に忘れてきたことに気づく。また取りに戻るのは大変だ。病院に電話して送ってもらおうとするが、電話が通じない。

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10月1日の夢(銭湯海水浴場)

 詩人のH氏の運転する車で仲間たちと海水浴場に向かう。車は一番舗道に近い側を疾走しているが、センターラインには金属製の長方形のものが、沢山旗のように立っていて、車が接触するのではないかと気が気でない。
 海水浴場は銭湯の入り口のような感じだ。すごい数の人が行列して並んでいる。何人かずつ入口で靴を脱いで上がり、みんなにお辞儀をして順番に暖簾の向こうに消える。そしてまた何人かずつ暖簾から出てきて、そこで舞台あいさつのようなことをする。ぼくのすぐ後から出てきたのは、海水浴なのにすっかり服を着こんだ髭の紳士である。慌てて服を脱ごうとするが、続いて出てきた女性が「この人は西洋画家なの。ごめんなさいね」と言い、彼は服を脱がなくてもいいことになった。

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9月29日の夢(食堂)

 ぼくの実家のあったところは名古屋の覚王山である。今は地下鉄の通っている広小路通りには昔は市電が走っており、覚王山の一つ手前が池下、もう一つ手前が仲田、それから今池であった。今日は池下で一時から取材があり、タクシーに乗って今池、仲田とだんだん近づいていく。広小路通りは人通りもなく、暗くて車がすれ違うのもやっとの感じだ。こんなに狭い道を市電が走っていたのだろうか。
 池下で車を降り、取材の前に腹ごしらえをしようと、ランチする場所を探す。ビルの二階に食堂街がある。最初に覗いた中華レストランは手頃な感じだが、中年婦人の団体が賑やかにしゃべりながら食事をしているので、敬遠する。いろいろと店をひやかすが、適当な店を見つけられないまま、今池まで歩いて戻ってきてしまった。最後に入った店は、頭のはげた初老の男が主人である。ところてんか豆腐のような、不定形のものを水槽に入れて販売している。それを一個、皿に入れてもらうが、これだけではランチに足りない。しかし、ほかに食べられそうなものがこの店には見当たらない。

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9月26日の夢(地下鉄)

 仲間と地下鉄で出かけ、別の路線に乗り換える。反対側のホームに既に停車していた車両に慌てて飛び乗った。そこは一番後ろの車両で、窓際の通路に小さなテーブルが一つ置いてある。ぼくはそこにリュックを置きたいと思うが、別の乗客がそこに荷物は置いてしまった。ぼくはしかたなく床に座り込み、膝の上にリュックを置いて、中身をごそごそとあさる。気がつくと、さっきまで一緒だった仲間がいない。そういえばあの乗換駅には二つの路線が乗り入れていた。ぼくは別の路線に乗ってしまったのかもしれない。アナウンスをよく聞いて、また乗り換えればいいと思う。

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9月25日の夢(ショッピングセンター)

 ぼくの住むマンションの端に二階建てのショッピングセンターができた。靴を脱いで上がるフローリングのショップである。中年男性のマネージャーが取り仕切るオープニングを見学し、自宅に戻ろうとすると、自分の靴が見当たらない。しかたなく、裸足のままけがをしないよう、気をつけながら歩く。
 お腹が減ったので、新しくできたショッピングセンターに出かける。総ガラス張りのとても近代的な広い建物だ。だが、ここはアフリカなので勝手が違う。レストラン街を見て回るが、いるのは黒人たちばかりで、食べ物も見たことのないものばかり。入る勇気がないまま、中二階のお菓子屋の並ぶフロアへ行く。女性店員がぼくを呼び止めるので、勇気を出してお菓子の一つを指さし、「これをください」と言う。店員はそれをトレイに載せて、「四千円です」と言う。ぼくは「えっ、そんなに高いの?」と驚き、「どこにその値段は表示されているの?」と尋ねる。女性は印刷されている文字をいろいろと指さして見せるが、どこにも価格表示は見当たらない。

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