12月15日の夢(音楽家たち)

 ピアニストのМ・Rさんが女性マネージャーと電車で公演地に向かっている。途中駅でマネージャーがホームに降り、飲食する。ところが彼女を乗せずに電車が発車してしまった。ピアニストは今日の公演をキャンセルして、帰ることにした。
 ステージで老いたミュージシャンが講演をしている。突然「ああ、明日の今頃は……」と歌い出したので、それが財津和夫だと分かった。聴衆は手拍子を打ちながら、唱和していたが、すぐにやめてしまう。最後にもう一曲歌い始めるが、誰もその曲を知らず、唱和できない。聴衆が誰もその曲を知らないことに、財津自身ショックを受ける。
 そういえば今日は編集部に出社する日だった。行ってみると、若い男性詩人がぼくを待っている。木の階段を登って、彼と会い、遅刻したことを詫びる。彼は原稿をぼくに見せ、これを詩集にしたいという。お世辞にも上手な詩ではないので、また別の機会に見せてもらうことにする。彼は本職はポピュラー・ピアニストだという。
 時間が余ったので、二階で本を読んでいる。何か忘れていることに気づく。そうだ、今日は原稿の依頼状を書く日だった。だが、用意してくるのを忘れていた。慌てて、専務に謝罪する。

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12月13日の夢(運動会と新年会)

 室内体育館で運動会の大会委員長をしている。冒頭で大会委員長挨拶をするのが誇らしいと思っている。ところが打ち合わせで場外に出ていて、戻ってみると、既に競技が始まっている。大会委員長挨拶は省略されたか、代理の人がやったのだろう。がっかりしていると、プログラムの途中でぼくがトークするコーナーがあった。今度は音楽をBGМにしてのおしゃべりだ。だが、なぜか途中でまた場外に出てしまった。慌てて戻ってみると、さっきのBGМがまだ続いている。スタッフの男性に「これはまだぼくの挨拶のBGМなの?」と尋ねると、「そうです。皆待っていました」と言う。
 詩人の団体の新年会に出かけた。いつもの会場に皆で入ろうとするが、一階の会場では小さなテーブルを囲んで若者のグループが打ち合わせ中だ。同じ会場の地下と二階の部屋に行ってみるが、やはり他の団体が使っている。会場の外の街路には詩人たちがどんどん集まってくるが、会場について問いただそうにも、誰が新年会の幹事なのかさえ分からない。そこへ後ろからやってきた自転車の女性が猛スピードで通り過ぎながら「樋口○○子さんはまた来てほしいと言ったんじゃないんですか」と、ぼくに叫ぶ。そして、すぐに路地を左折して行ってしまう。ぼくはもういない彼女に「いや、そんなはずはない」と空しく叫び返す。
(樋口さんは占い師で、ぼくの在籍した会社が突然に倒産する直前、いきなり現れて「大変なことが起きるから、来年の三月まで今いる場所を動くな。それから後は好きなことをやりなさい。何をやっても成功するから」と予言した。彼女の言う通りにして、ぼくは翌年の三月に「詩と思想」編集長に就任。来年その仕事を辞めるので、こんな夢を見たのだろう。)

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12月9日の夢(全部やり直し)

 「地球」という同人誌の主催するツアーで旅に出かける。まずは記念写真の撮影だ。「地球」といえば秋谷さんだが、なぜか彼がいない。かわりにA氏が指揮をとるが、なかなかみんなの息が揃わない。十字路で本当は直進しなくてはいけないのに、みんなは左へ曲がってしまう。慌ててぼくは大声で「バック! バック! バック!」と声をかけて、みんなを呼び戻す。
 電車の中で、詩の朗読会が始まった。電車の中にスタジオがあり、そこでメンバーが朗読をする。だが、朗読の声が外にいるみんなには聞こえない。「変だな」と気づいたぼくは、スタジオに入り、「全部、やり直し!」と声をかける。

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12月8日の夢(会社の引っ越し)

 会社が引っ越しをした。引っ越し先のビルの一階と二階を借りたのだが、埃だらけ、ゴミだらけの部屋だ。懸命に要らない本を後ろに片づけたり、必要な写真フィルムを手元に引き寄せたりするものの、とても仕事をできる環境ではない。なぜか一階にも二階にもぼくのデスクがあるが、周りにいる社員たちは全く違うメンバーである。
 ぼくは雑誌で、あるアメリカ人の子供の記事を載せようとしている。二件の取材が入っていて、当然同じ子供の取材だと思っていたのに、一件はアメリカ人、もう一件はアフリカ人の子供の取材だったので、驚く。

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11月29日の夢(幽霊長屋)

 トイレへ行きたいと思い、布団から起き上がって、玄関から外へ出る。我が家は長屋なので、自宅内にトイレがないのだ。玄関先に柳の木のような、ぞろっとした感じの女性二人が立っておしゃべりしている。一瞬、幽霊ではないかと、ぞっとする。長屋の中はいくつも部屋があるが、間仕切りの襖はすべて取り払われている。あちこちに煎餅布団が敷かれているものの、寝ている人の姿はなく、真夜中だというのに沢山の人々がおしゃべりに夢中だ。だが、あたりには沈黙が支配していて、喧騒は全くない。

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11月28日の夢(中国詩人との交流)

 ぼくの編集するS誌に以前から中国の詩人が寄稿してくれるようになった。最初は体制派の詩人だったのが、いつしか中間派の詩人に変わり、気づいてみると今は少数民族の反体制派詩人になっている。突然電話をかけてきて、寄稿したいと言ってきたので承知すると、毎号のように原稿を送ってきて、否応なく連載という形になってしまった。しかし、この詩人はどういう詩人なのか、どういう経緯でこういうことになってしまったのか、考えてみると、よくわからないことばかりなのだ。
 ぼくはまず中国の大使館のような建物に調査に行く。緑の中にある三階建ての白亜の建物だ。さらに、この詩人が来日して講演をしているというので、その講演会場に足を運ぶ。お腹が減っているので、お椀に入れたお雑煮を食べながら、講演会場の右後方のドアから入る。客席は階段式になっていて、前方のステージで詩人が熱弁をふるっている。しかし、お雑煮を食べながら聴くのはいかにも失礼である。ふと左を見ると、最後列の座席だけが舞台とは反対向きに置かれていて、しかも舞台との間に白亜の壁がある。ここなら講演は聞こえるが、舞台から見られることはない。そこに腰を下ろすと、ぼくが昔編集していたP誌の元編集長であるK女史が、奥に座っているのが見える。ぼくと仲の悪かったいやなおばさんである。後方のドアが開く音がするので振り返ると、何人かの男性がどやどやと入ってきた。おそらくK女史に会いに来たのだろう。ぼくは席から立ち上がり、彼らの通行の邪魔にならないようにする。

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11月27日の夢(海辺のホテル)

 会社をさぼり、いつもの海辺のホテルへ行く。海岸から少し離れた丘に建つ、瀟洒な白亜のホテルだ。そこへ行くには地下トンネルを通るのだが、途中で道を間違えたらしく、地上に出てみると、ホテルを通り越して、海岸へ出てしまった。
 改めてトンネルへ入り直す。トンネルは工事中で、文字通り迷路のようだ。駅員や工事の人たちが沢山いる。工事のため立ち入り禁止の表示のされた区間もあるが、親子連れがそこを歩いていくので、ぼくもその後について行ってみる。
 いつのまにかホテルに着いた。ぼくのほかに男性と女性、そのほかにもう一人いるらしく、四人のグループである。ぼく以外の三人はぼくをロビーに残して、トイレへ行ってしまった。ぼくは猛烈な空腹を感じて、オーダー用のベルを押し、ケーキを頼もうとする。女性が戻ってきて、「どうされたんですか? ホテルのスタッフが何か怒らせるようなことをしましたか?」と、ぼくに尋ねる。ぼくは慌てて「いや、お腹が減っただけだよ」と弁解する。時計を見ると、もう帰らなくてはいけない時間だ。注文したケーキがまだ来ないのに、男性は伝票を持って会計に向かう。ぼくは廊下で一人待っているが、仲間たちは誰もいなくなってしまい、ひとりぼっちになってしまう。

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11月18日の夢(2つの鍵)

 日本には隠された軍港があり、そこが観光地になっている。その町の観光を終えて、夕方帰ろうとして、ポケットを探ると鍵が二つあった。何の鍵だったか記憶がない。砂浜に戦後の海の家のようなバラックが沢山建っており、その一つは傘を預かる店だ。多分、一つは傘の鍵で、もう一つは荷物を預けたときの鍵だろう。しかし、ぼくには預けた記憶がない。認知症になってしまったのだろうか。不安になりながら、皆が並ぶ行列の後につき、傘の預かり屋の奥さんの前に行く。すると、奥さんは「もう今日は閉店です」と言う。ぼくは「いや、お宅の旦那はまだ帰ってこられないようだが、彼があと十五分は大丈夫だと言ってくれましたよ」と答える。すると、奥さんは急ににこやかになり、「そうらしいですね」と答える。

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11月15日の夢(地下室の小人たち)

 仕事もないのに、会社に6時まで残っていて、デスクの引き出しのゴミの整理をしている。会社の中には女性社員が多く、みんな年をとって、表情が死んでいる。その一人がぼくに話しかけて、ぼくのことを探るようにいろいろ聞き出そうとする。その隣にいる年とった女性社員もぼくらの話に聞き耳をたてている様子だ。ぼくはそんな雰囲気がいやで、振り切るように意味なく会社の外に出て、また戻る。
 もう誰も話しかけてくる者もいなくなったので、ぼくは次の取材に必要なピアノについての資料を何枚か、なくさないようにどこかの壁に貼ろうと思う。さんざん迷った末、自分のデスクの棚に貼ることにする。
 するとぼくの背後に、3人の初老の女性が現れる。一人がさっきぼくに話しかけた女性に「私は1日に10時間寝ないといけない人だったが、元気になって働けるようになった。それなのに、またダメになって、あんたが私のために買い物をしてくれるようになるとはね」と言う。
 ぼくは彼女たちに構わず退社しようとする。すると、床の一部がぱたんと開いて、地下室への通路が出現した。そこからぼくの知らない黒い服装の男たちが沢山出てきた。そうか。うちの会社には地下室のオフィスがあり、そこが出版部になっているのだ。彼らは出版部の社員なのだろう、と思う。中にはおじいさんや膝の高さまでしかない小人もいる。不気味な無言の男たちの集団である。
 ぼくは7時過ぎまで仕事をして、帰宅することにする。

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11月8日の夢(福岡の陥没の予知夢?)

 ホテルのような場所で皆でパーティーをしている。何か異常なことが起きた気配がある。窓から外を見ると、家々が崩れ落ちていく。宇宙人襲来か、あるいは異界からの攻撃だろうか。小さな子供たちを守りながら、ぼくらは外に出て、見えない敵と戦いながら逃げる。皆もぼくも、まるでスーパーマンのように活躍して、敵を倒していく。車に乗り、さらに電車に乗り換えて脱出だ。だが、電車の窓からも崩れ落ちていく市街が見える。ようやく安全な場所にたどり着き、敵の攻撃も撃退したので、再び最初のホテルに戻る。皆、服を着替えるが、ぼくだけ履いていた青いズボンが見つからず、下着姿のまま皆に探してもらう。そのとき、またもやぼくの神経は異常を感知する。再び敵が襲ってきたのだろうか。

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