4月10日の夢(性的少数者)

 小さなホールのような会議室でクライアントにプレゼンをしている。簡単にOKがとれると思っていたのに、立派なスーツを着たクライアントはぼくの仕事に満足しない。もっとちゃんとした仕事をしろと、どなられてしまう。しかたなく徹夜で作業をする。
 トイレに行きたくなった。オフィスの外れに飛行機の乗降口のようなスペースがあり、両側に男が一人ずつ座っている。彼らの間に立って、ぼくは外に向かって放尿する。そのしぶきが左側の一人に、シャワーのようにかかってしまう。放尿を終わったぼくを、その男が追いかけてくる。彼は性的少数者で、ぼくが好きだと叫ぶ。ぼくは広くて近代的なオフィスを逃げ回りながら、「出ていけ」と彼に向って叫ぶ。同僚たちはなすすべもなく、ぼくらをあきれ顔で見ている。

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4月9日の夢(ディックの本をください)

 本屋にフィリップ・K・ディックの本を探しに行く。本屋には本棚はなく、木の壁と木の床に小さな円形のテーブルが並び、それぞれのテーブルごとに2脚の椅子が置かれているだけだ。たくさんの客が本を求めに詰めかけていて、店員が総出で対応しているが、待ち時間が長い。ぼくの前のテーブル席が空いたので、ぼくは席を詰めようと自分の席から立ちあがる。だが、初老の夫婦がさっと空席を埋めてしまったので、急いで元の席に戻る。周りにはたくさんの客が立っており、よく席を横取りされなかったものだと、ほっとする。
 だが、一向に店員がやってこない。しかたなくぼくは席を立って、奥のカウンターに行き、そこで立って待つことにする。ようやく若い女性店員が来てくれた。「ディックのこの本が欲しいんです」とある書名を挙げるが、女店員はぼくに同情のこもった目を向けるばかりで、何も答えない。心配になって「もう品切れなんでしょうか」とぼくが言うと、ようやく「そうですね……」と答えたものの、本を探そうともしない。

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4月7日の夢(高原の駅)

 今日は高原で会合がある日だ。高原列車に乗って、会場に近い緑豊かな駅に向かう。いつもは右から来る列車に乗り、ある駅で線路をまたいだ反対側の列車に乗り換えて、目的の駅に着く。だが、今日はみんなとは反対に左から来る電車に乗って、目的地へ向かう。いつもの乗換駅に着いた。反対から来たのだから、このまま乗り続ければよいのではないか。だが、やはり不安になり、ぼくは線路を超えて、反対側の列車に乗り換える。窓外の景色を眺めると、やはり乗り換えて正解だったようだ。

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4月2日の夢(病院にて)

 病院から帰ろうとすると、院長が「一週間ほどここにいなさい」と言う。ぼくのほか十数名が居残りを指示される。その中に女友達がいるので、少しうれしい。しかし、しばらくすると彼女の姿は見えなくなる。どうやら帰宅していいグループだったらしい。
 病院の中の公園のような場所にいると、黒人の男がやってきて、ぼくを探していたと言う。オリンピックのために、ぼくのような人材を探していたのだという。訓練さえすれば、ぼくは世界的な調律師になれるらしい。

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3月31日の夢(教室で夢を語る)

 教室と廊下を仕切る白いカーテンが風に揺れ、その隙間から廊下が見えている。ぼくはそれが気になって、カーテンをしっかり閉める。中では先生が生徒にひとしきり話をした後、生徒が先生に今日見た夢の話をする授業が始まる。
 ぼくは先生にこんなふうに夢の話をする。最初、ぼくは子供で、ある人の名前のついた行き先のバスに乗っていました。外は梅雨時の空のようなうす曇りで、でも雨は降っていません。風景は戦後の頃のようなのどかな田園風景。崖がむきだしになっている場所もありました。やがてバスはUターンをします。そして今度はまた別の人の名前を行き先にしたバスになります。乗っているのは、今度は大人になったぼくです。
 その話を先生にしているうちに、先生の姿はだんだん曖昧になり、ガラリとドアを開けて、本当の先生が現れた。先生は懸命に夢の話をし続けるぼくの様子にただならぬものを感じたらしく、入り口にじっと立ち止まったまま、ぼくの話に耳を傾ける。

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3月27日の夢(座れない椅子)

 何かのイベントに出かける。ホールは一階が大ホールで地下が小ホール。横長のトンネルのように、両ホールの入り口が見えている。ぼくはまず大ホールを覗き、それから小ホールの入り口まで行く。すると、後ろからついてきた男性スタッフが椅子を並べだした。横一列に5~6脚の椅子が並ぶが、ぼくに指定された椅子だけがぺちゃんこで高さがなく、とても座りにくい。
 ホールの中から旧知のピアニスト仲道郁代さんがドレス姿で出てくる。ぼくは彼女を呼び止め、「仲道さん、関係ないけど、『ピアノの本』の一色です」と挨拶する。彼女は足を止めて、「あら。関係ないけど、せっかく会えたのだから、握手をしましょう」と言って、ぼくに握手をする。
 その場を離れて歩いていくと、一人の女が携帯に向かって「財布に今三万五千円あるの」と大声で話している。ぼくは聞いてはいけないものを聞いたような気がして、慌てて女から遠ざかる。
 グループで車に乗り、花見に行く。美しい街路は両側に桜が咲いているらしいが、よく分からない。ただ、正面の突き当りには朱塗りの立派な寺院がある。みんな、「東京にもまだこんなお花見のできる道があるんだ!」と興奮する。そこで運転手は車をUターンさせる。すると、周囲は見慣れた景色に戻る。「なあんだ、ここは代々木だったのか」。

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3月26日の夢(ホールで釣り)

 通りかかったコンクリート造りの立派なホールの舞台で二人の女性が釣竿を振っている。一人はベテランらしく、竿を振るごとに高級魚がかかり、高い値段でその魚が売れていく。もう一人の少女は新人らしい。パソコン画面に個人カードを掲げて頑張っている。
 またそこを通りかかると、新人少女はまだその場所にいた。だが、パソコン画面に個人カードはない。ちゃんと頑張っているのだろうか。心配になる。

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3月24日の夢(電車事故)

 ぼくは電車会社の社員で、研修会に出席している。参加者がどんどん詰めかけ、ぼくは長円形の会議テーブルからはじきだされんばかりだ。
 支店に所属する電車が事故を起こしたという知らせが入り、ぼくは救援に駆けつける。負傷した社員たちが床に寝かされている。外のレールの上には一両編成の電車が前部の壊れたまま放置されている。ぼくは支店の書類を無事なものと、破損してしまったものにより分けて、積み上げる。通りかかった男性が壊れた支店を眺めて、「これは風で壊れたのですか」と尋ねる。ぼくは「違います。事故に遭ったんです。電車はそこにいます」と指さす。社長がやってきて、黙って一枚の手書きの紙を置く。それは事故のおわびに、社員に一か月分のボーナスを支給するという計算書だ。それを見ているうち、ぼくの目から涙があふれ、ぼくは激しく嗚咽する。

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3月22日の夢(休暇明け)

 休暇明けに出社すると、ぼくの席がオフィスの奥の方に変わっていた。オフィスと外の間は全面が透明ガラスで、緑の木々や青い海が美しい。窓の上には横にワイドな大スクリーンがあり、そこに映像が映る。始まってすぐ映像は途切れてしまう。どうしたのだろうと思うが、ぼくの前にいる人たちの頭が邪魔になって、ぼくに画面が見えないだけだった。窓の外の青空をジェット機の編隊が飛んでいく。だが、それは明らかにCG映像だ。どれが現実で、何が映像なのか、よく分からない。
 もう夜の8時だ。そろそろ帰ろうとするが、出口に行くには皆の書類や荷物を跨いでいかなくてはならない。あっという間に10時ごろになってしまう。階段を下りながら、席に上着やコートを置いてきてしまったことに気づく。慌てて戻り、コートを着るが、慌てていて裏返しに着てしまう。そういえば鞄も忘れていた。その中には先ほどN氏が「どうもすみません。忘れていて」と、何かの代金としてくれた札束が入っている。しかし、それはドル紙幣なので、このままでは使えない。
 会社から出たところには、大きなゲレンデがあり、どんどん人々がスキーで滑り降りてくる。もちろん東京にゲレンデがあるはずはなく、これはCGによる偽現実だ。向こうから女性詩人のKさんが歩いてくる。挨拶をするが、彼女は気づかずに通り過ぎてしまう。駅に着くと、ちょうど小田急線直通の電車が着いたところだ。京王線で帰るつもりだったが、小田急線で帰った方が便利だろうか、と考える。

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3月17日の夢(社員食堂)

 大企業を取材で訪問する。従業員ではないから社員食堂は利用できないと思うが、テーブル越しにいろんな食材が並んでいるのが見える。社員たちが列をつくり、殺到しているので、思わずつばを飲み込む。
 お昼休みが終わる頃、そろそろ社員食堂も空いてきた。思い切ってぼくは中に入る。テーブルの上には残り物が数皿あるだけだ。ぼくはその一皿を手に取り、一口食べる。そして飲み物を取りに行って戻ってみると、もうウェイターがその皿を下げてしまっていた。もう一皿も食材は残っていない。
 大きなビルに会社が移転した。地下に購買部がある。階段を無理な体勢で降りる。そのフロアの一番外側の吹き曝しに近い場所に、カメラの機材を収めたロッカーがある。記者章のピンクのバッジもあるので、それを襟元に留める。だが、肝心のカメラが見つからない。

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