5月12日の夢(壁だけの建物)

 ふと思いついて、オフィスの古雑誌等を紐で縛り、ゴミ出しをする準備をする。それを見て、社員たちはみんなぼくにつられ、全社で大掃除を始めてしまう。「きみのこの本、捨てていい?」と同僚が声をかけるので、「ああ、UFO関連の本はみんな捨てていいよ」と答える。これで本棚がかなり広くなったと思う。
 さらにエスカレートして、社内でオフィスの配置換えが始まる。一階にいたぼくは二階にデスクを貰うことになった。同僚たちと別れ、ぼくは一人新しい二階のフロアに上がる。そこには広辞苑などの辞書類が沢山ある。これは役に立ちそうだ。うっかり捨てられないようにしないといけない。しかし、デスクの幅が随分狭いのは不便だ。がっかりだが、それでも新しい同僚たちと力を合わせて、ようやく部屋の全容を整える。席についてみて見回すと、なんとこの部屋の同僚たちは男性ばかりである。
 いったん会社の外に出て、戻ると、会社の敷地の入り口に一夜にして、巨大なヨーロッパの旧市街ふうの建物ができている。市民たちも驚いた様子で、通りに出て眺めている。ぼくもびっくりして、裏に回ってみると、建物はなんと壁だけであり、映画のセットのようなものだった。でも、市民が驚くような、こんな場所で働けるのは幸せだと、とても誇らしい気分になる。

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5月11日の夢(住所差替え機)

 レコード会社に遊びに行くが、オフィスには男性社員が一人いるだけだ。フロアには古い木製の机が並び、なんだか郷愁を誘う雰囲気。ウォンウォンという低い音が響いているのは、何かを冷やすためにファンが回っているらしい。男性社員がぼくに「何か用?」と問いかけるので、ぼくはどぎまぎして「いや……」とお茶を濁す。彼が動かしているのは、精米機のようなブリキの機械である。だが、漏斗状になった口から出てくるのはお米ではなく、細長い住所を印字した紙だ。それが市、区、町、番地などがばらばらになって出てくる。「これは住所差替え機です。アーティストはよく引っ越しをするので、名前と住所をばらばらにしてくっつけ直す機械なんです」と彼が言う。ぼくは感心して「ああ、これは便利ですね。詩人もよく引っ越すから全くやんなっちゃうんですよ」と答える。

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5月8日の夢(電話と直観)

 会社で仕事をしている。同僚の女性がかかってきた電話に「じゃあ〇〇日はあけておくわ」と答えている。ぼくは直観で「そうか。この日はピアノの撮影だな。ぼくも休日出勤になるな」と思う。
 知り合いの年上のコピーライターから電話がかかってくる。「例の男だが、息子に300万ずつ生命保険をかけているんだって。ブルジョアのくせに……」と言う。ぼくはやはり直観で、「忘れていたが取材先の家のことだな、あの家の資料がデスクの棚にあったはずだ。調べてみなくては」と思う。

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5月7日の夢(待合室)

 若い男に追われている。逃げる途中でバスの待合室で座っていると、偶然男が入ってくる。今さら逃げられない。男は最前列に座る。ぼくはこっそりと最後列まで移動する。最前列にいる仲間が「おまえはそこか」と、ぼくに目で合図してくる。男が気づかないようなので、ぼくは大胆にも再び最前列に移動し、仲間と共に外へ出てレストランに入り、ランチを食べようとする。すると、男が入ってきて、「本当におれに見つからないと思ったのか」と嘲りながら、ぼくらを捕える。ガラス窓越しに隣にガソリンスタンドがあるのが見える。そのトイレに客が入っていく。ぼくもあそこへ行きたいと思うが、はたして男が行かせてくれるだろうか。

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5月6日の夢(二階建ての住居)

 二階建てのビルを住居として借りている。だが観光地なので、観光客のおばさんたちが勝手に二階まで上がってきてしまい、大きな声でおしゃべりしながら部屋の中を見ている。二階はトイレなのだが、これでは安心してお尻を出すこともできない。たまりかねて立ち入り禁止の貼り紙をしようとするが、反故紙の裏にもすべて印刷がしてあり、白紙を見つけることができない。そうこうしているうちに二階には勝手にデスクが並べられ、オフィスにして仕事を始める人たちまで出てきた。彼らのデスクも探すが、やはり貼り紙に適した白紙はない。ふと見ると、三階への階段を郵便配達夫が登っていく。途中でぼくに気づき、手にした手紙の宛名を見ながら、「ここにはもうこの人はいませんよね。昔いたのかなあ?」と首をかしげる。ぼくはこの家に三階があるらしいということにびっくりする。その間もおばさんたちは部屋に置かれたフライヤーなどを手にして興味深そうに眺めている。ぼくは「それ勝手に持っていってもいいですよ。でもここから先は居城スペースだから入らないでね」と言う。でもドアもつい立てもカーテンもないのに、どこからがぼくのスペースなのだろうか。

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5月4日の夢(電話インタビュー)

 編集部員全員一斉に同じテーマで電話アンケートをとることになる。そして、自分のかけた相手の答を記録するのだ。誰かがぼくに「おまえはわざと間違い電話をして、その答を記録しろ」と言う。ぼくはそれを冗談だと思って笑うが、誰も何も言わない。そこは雑草の生えた広場で、全員立ったままてんでにケータイで電話をかけ始めてしまう。ぼくは慌てて「いくらなんでも、それは……」と抗議する。だが、誰もぼくに応える者はいない。ぼくはしかたなく間違い電話をかけ、「おかけになった電話番号は……」という自動メッセージのメモをとる。

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5月2日の夢(6時5分前)

 女性ピアニストの知人のオフィスにいる。奥の壁際のデスクにこちらを向いて彼女が座っており、ぼくと彼女の間に一人の男性がいる。6時から彼女は健康診断に行くのだが、ぼくも同じ時間に行くことを彼女は知らない。ぼくは席を立ち、「この後、またお会いしますよ」と言うが、彼女は怪訝な顔。時計を見ると6時5分前だ。
 外へ出ると、いつのまにか女友達と一緒になった。だが、ぼくは6時から健康診断なので、彼女を原宿駅前まで送り、そこで別れようとする。ぼくは「開演6時」と書いてあるライブのチケットを彼女に見せるが、彼女は「私も一緒に行きたい」と言う。「もしかして入れないかもしれないよ」とぼくはためらうが、「それでもいい」と積極的だ。それならもう6時5分前だから急がなくてはいけない。狭い道路の左車線を車が二台停車してふさいでいる。空いている右車線を対向車が何台も高速で通り過ぎ、なかなかそこを通ることができない。ようやく難所を通過して、ぼくらはロビーのテーブルにつく。ぼくの手にはライブのプログラムを兼ねたタブロイド判の小冊子がある。スペースを巧みに活かした瀟洒なデザインが素敵だ。ぼくが「ぎっしり詰めずに余白を活かしたこういうデザインもいいね」と言うと、彼女も頬を寄せて覗き込んでくる。時計を見ると、まだやっぱり6時5分前だ。

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4月29日の夢(非常階段とパーティー)

 ビルの内側にある裏階段を降りていく。そろそろ一階かなと思ったら、間違えて地下一階まで降りてしまった。一階まで引き返す途中で、壁の外から「誰か?」と男の声がする。僕が応える間もなく、「ああ、一色さんだ。そこにいてくださいね」と言う。目の前の階段が男の声で穴があくのではないかと思うほど、破壊される。ぼくの姿は男の眼に見えないはずなのに、どうしてぼくだとわかったのだろう? 一階から外に出ようとする。知らない別の男が後ろからついてくる。地面まではかなりの高さがあるので、ぼくは手をついて飛び降りる。だが、衝撃はなく、ふわりと地面に着地した。「重力がかなり弱い」と呟くと、後ろの男が「そうなの?」とびっくりした声を出す。
 パーティーで詩人・文芸評論家のG氏と会い、「そういえばGさんが英語で講演するのを聞きましたよ」と言う。G氏は「そうなの?」と答え、まんざらでもない様子だ。だが、すぐに誰かが彼を連れて行ってしまった。暑いので上着を脱ぐ。すると驚いたことに、ぼくはシャツの下にパジャマを着たままだった。これでは暑いはずだ。それを脱いで、置く場所を探してパーティールームの奥まで歩くが、長いテーブルや壁際の棚のどこにもスペースが見つからない。

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4月28日の夢(受賞式に行かないバス)

 浜松の取引先へ出張する。今日は社内で式典がある日なので、二階ロビーの奥にある一番右端の大理石の柱にもたれ、立ったまま一人開会を待ち続ける。
 いつのまにかバス停にいる。これから受賞式に行くところだ。バスの停まる音がしたので、はっと我にかえり、乗ろうとする。だが、来たのは少し離れた場所にある別の番線の青いバス。ぼくは赤いバスに乗らなければいけないのに。
 ようやく赤色のバスに乗った。だが、このバス停に来たバスはどれでも受賞式の会場前に停まるはずなのに、なぜかぼくの乗ったバスだけが停まらないという。

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4月25日の夢(バスと荷物)

 出張からの帰り、沢山の荷物を持ってバスに乗った。だが、降りたときは手ぶらだった。ぼくは荷物をバスに忘れてきたのだろうか?

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