2月28日の夢(天井近くの四角い穴)

 取材のためにY社の特約店に行く。ここは東京でも港に近く、しゃれた感じのお店である。中に入ると、広い部屋と狭い部屋とに店内は分割されている。広い部屋にいる店員らしい女性にインタビューをして、写真を撮る。ぼくはこの店に来たのは偶然で、たまたま彼女を見つけたと思っていたが、これは仕組まれた偶然で、彼女の取材はY社がぼくに望んでいたことではないかと気づく。それならお店の外観写真も撮らなくては、と外に出るが、もう夜なので、外観を撮ることができず、焦る。
 しかたなく店内に戻ると、狭い方の部屋の天井近くの壁に長方形の穴があいている。しかし、穴はゴミが詰まっていて、とても汚い。ぼくがカメラをそれに向けてシャッターを切ると、シュッと風のようなものが勢いよく出て、ゴミを吹き飛ばした。シャッターを切るたびに穴はきれいになり、そこから空が見えるようになる。ぼくは得意になって、「ほら、あそこがこの店で唯一、ぼくの気になっていたところなんですよ」と言う。

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2月26日の夢(時計と蚊柱とビニール袋)

 会社にいるが、仕事がないので、なんとなく時間をつぶしている。ふと腕時計を見ると、もう5時過ぎだ。驚いて壁の時計を見ると、まだ昼の12時10分過ぎである。ぼくの時計が狂っているのだと分かり、時計を合わせる。もう昼休みなのに気がつかず、損をしたなと思う。
 ぼくは右手に細い棒を持ち、それを振り子のように振っている。これは蚊取り棒だ。空中から大量に蚊が湧き出し、棒の表面にハエトリガミみたいにくっつく。棒を持つぼくの右手の指や腕にも蚊がとまるが、気にせず、蚊のついたままの蚊取り棒をゴミ箱に放り込む。
 壁のテレビに3人の白装束の男が写っている。そのうちの一人だけが頭抜けて身長が高いので、テレビの中の出演者も見ているぼくたちもどっと笑う。
 テーブルの上に透明なビニール袋や、牛乳パックのようなボール紙製の箱が沢山置いてあり、数人の男女の社員が周りを囲んでいる。女性社員の一人がぼくに「水をビニール袋に入れて」と言う。しかし、ビニール袋は大きく破れている。ぼくがそれを指摘すると、彼女はボール紙の箱を指差し、「ひとまずこちらに入れておいてから、後でビニール袋に移せばいいわ」と答える。そんなことをしても結果に変わりはないのではないかと思い、ぼくは「ええーっ?!」と当惑の声を上げる。

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2月23日の夢(スリッパ)

 トイレに行こうと部屋を出る。視野には自分の足元しか映っていない。木製のフロアなのだが、一面水でべたべたである。トイレのスリッパを探すが、全部使用中らしく見当たらない。一足だけ裏返しにひっくり返っているスリッパがあり、汚いが手を使って裏返す。しかし、それは子供用の小さなスリッパなので履けない。あきらめて部屋に戻る。

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2月21日の夢(4つの部屋)

 今日は現代〇人会の総会である。会場は三つの広い部屋がつながっているが、それぞれの部屋は直線的に並んでいないため、互いに別の部屋を見通すことができない。ぼくは理事なので、一番奥の部屋に荷物を置いて、席をとる。
 そこから再び出入り口に向けて、歩いていく。とても広い会場なので、ぱらぱらとしか人は座っていないのに、通路になる部分に限って、隣同士で話し合ったりしているため、彼らの存在が邪魔で通りにくい。理事長のA氏がうろうろしているのが見える。部屋にはテーブルはなく、移動式の椅子だけがぎっしり並べられている。
 出入り口から二つ目の部屋に知人がいたので、ぼくはその部屋の椅子にコート等をかけ、そこに落ち着く。外を見ると、庭は芝生のようになっていて、屋外にも椅子が並べられている。だが、こんな入り口近いところに座っていたのでは、理事としてはまずそうだ。
 また奥に向かって前進すると、最初に座っていた部屋の奥にもう一つの部屋があり、そこが演壇のある部屋だとわかる。こんな部屋、さっきは気づかなかったのに。それにぼくが荷物を置いておいた席のあたりは、すっかり他の会員たちに占領されてしまっている。

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2月18日の夢(カラオケルーム)

 ぼくと女友達とその母親と三人でカラオケに行く。何かのお祝いらしい。女友達はその場で「緋色の朝焼けの空は~」とこれから歌う自作の曲を作り始める。「家ではなかなか電話がかからないけれど、この部屋はケータイ電話の電波がよく入るからいいわ」と言う。

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2月17日の夢(鋏の音)

デスクの右の床にデスクと同じ高さまで書類の山が積んである。山というより一本の柱みたい。その上に鋏が置いてある。鋏の刃の部分が二重になったト音記号のように、幾何学的にデザインされていて、美しいがとても切れそうにない。ぼくはその鋏を床に落としてしまい、鋏はガチャンという音を立てる。書類の山の横に立っていた新入社員のような女性に、「鋏を落とした音が分かるか?」と、ぼくは尋ねる。女性はいぶかしげな表情をしたまま「はい」と答える。

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2月16日の夢(三姉妹と頑固爺さん)

 今日は就職のために都心に出る日だ。駅は人里離れた山中にあり、ホームまで緑の樹木が屋根のように両側から蔽いかぶさっている。乗り間違えないようにしないといけないが、四両編成の各駅停車と十両編成の急行では全く停車位置が違い、慣れないぼくは乗車するにも一苦労だ。
 ようやく目指す電車に乗り込むことができた。対向するホームに、吊り広告をすべて新装飾という会社の制作したポスターで統一した車両が入線した。ぼくはたまたま隣に座った知らない女性に「見てください。新装飾というのはぼくが家出して上京したとき、最初に勤めた会社です。今はあんなに大きな会社になったんですよ」と自慢する。
 原宿の駅に着き、ぼくは三姉妹が経営する会社で下働きをすることになる。三姉妹はこれから頑固爺さんの経営する和菓子屋に、景品にする和菓子セットの件で交渉に行くところだという。会社の裏口から外に出る三姉妹をぼくも急いで追う。
 裏通りを横切った向かいの店が目指す和菓子屋だ。石でできて門柱が立ち、石段を何段か上がったところに、玄関がある。ぼくは三姉妹に「交渉はぼくに任せて」と言い、風呂敷に包んだ和菓子セットを出て来た爺さんに見せる。「これと同じセットをあと250、明日の夜までに作ってほしい」とぼくは言う。それが注文主の意向だからだ。どうやら顧客への引き出物に使うらしい。だが、爺さんはぶすっとしたまま「できない」と答える。でも、爺さんとぼくと頑固者通し、何か気持ちの通じるものを感じる。

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2月5日の夢(帝都という機関車)

 自分の会社のあるお茶の水の駅に降りると、盛んにサイレンが聞こえてくる。救急車か消防車かと思ったが、そうではないようだ。街並みの屋根の向こうに、屋根よりも高く大型の蒸気機関車が台車に乗って、街を進んでくるのが見える。そして総武中央線のレールに乗ると、目の前にその機関車がやってきた。巨大な威容に驚いていると、誰かが「あれが帝都だ」と言う。そういう名前の機関車なのか。あるいはこれは映画の撮影で、「帝都」とは映画のタイトルなのだろうか。
 いっしょに駅を降りた同僚社員の男性が「線路の向こう側を歩いて通勤したことがあるか?」と尋ねる。そちら側の方が寺院などが多くて、出勤前の散歩にいいとは知っているが、ぼくは歩いたことはないと答える。
 ぼくは突如疾走し始める。岩でごつごつの下りの地面をものすごいスピードで走る。岩の突き出た部分もなんのその。息が上がることもない。
 会社のそばの街角で、露店を出していた老婆がぼくを呼び止める。「一色さん、こないだの買い物は150円足りなかったよ」と言う。記憶していないが、謝罪して150円を老婆に支払う。すると、老婆は急に優しくなり、海苔のついた小さな煎餅を沢山ビニール袋に詰めて、ぼくに渡してくれる。それをポケットに押し込もう手するが、入りきらない。ぼくはその袋を手に持ったまま、誇らしそうに会社に出社する。

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1月31日の夢(野原電車)

 モノプロの合評会を広い畳敷きの部屋でしている。メンバーの数は少ないが、長老女性詩人のKさんが参加してくれている。もう少し参加者があるといいのだがと思っていると、メールで未知の男性から問い合わせがあり、すぐに本人が現れる。現代詩を殆ど読んだことがない人らしい。ぼくは彼を交えたメンバーの前で自作の詩の朗読をする。
 終わって、駅に向かう。これから幼なじみのWくんと電車で戦いに行く約束をしている。ぼくは何か液体を付けたセーターを着ていて、それを脱いでバッグの中にしまう。だが、何かで液体を拭いた方が良いと思い、駅の食堂で雑巾かティッシュを探す。幸い、死角になったテーブルの下の棚にナプキンがあったので、うまく汚れを落とすことができた。
 乗車するはずの電車が入線してきた。レールは直接ホームの上まで敷かれており、青色の電気機関車はレールを少しオーバーランして、ホームで停まる。だがすぐに「バックします」という放送があり、電車はレールに収まるところまでバックして、ドアが開いた。電車は屋根も壁もなく、床は緑の苔や雑草が生えた大地そのものだ。道路の中央にあるグリーンベルトのような感じ。ぼくはWくんの姿を探すが見当たらない。しかたなく、空いている地面に座る。そこは針葉樹が隣に立っていて、時々顔に当たって邪魔である。だから空席だったのかもしれない。
 いつのまにかWくんと合流して、ぼくらはクライアントのオフィスへ戦いの報告に行く。だが、肝心のクライアントがまだ帰社していない。やっと戻ってきたクライアントはディズニーの3Dアニメに出てくるような顔をしている。とても生身の人間とは思えない。

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1月28日の夢(北海道支店)

 勤務する会社の北海道支店に向かっている。立派に舗装された道路に一台の車も走っていないので、ぼくはのんびり車道を歩く。あちこちに警官が立つ姿が見える。なんだか変だ。「ここはオリンピックのマラソンコースなので、コースに入ると逮捕されることもある」という誰かの声が聞こえ、慌てて舗道に戻る。
 支店に着いた。ぼくはこれまで入り口に近いところにデスクがあったが、今日から奥の方に席替えになった。仕事も忙しくなり、夜の八時になってもみんな帰れない。高級車で乗り付けた女性が片手鍋の蓋を取る。緑色と灰色の長い麩のようなものが四本、鍋の中にあり、かなり煮崩れている。その四つのうちのどれかを選ぶよう、女性に言われ、ぼくは選択に迷う。

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