6月8日の夢(第三の乳房)

 船に乗り込む。遊覧船のような感じ。乗り込んだ全員にお酒が配られる。ぼくは飲めないので、気が進まないが、赤ワインのグラスを貰い、ちょっと口をつけただけで傍らに置く。司会者がみんなに「何を飲んでいるか」を質問し、お酒の種類を挙げて、挙手をさせる。ぼくは眠くなってしまい、目を閉じて寝ていたが、「赤ワインを飲んでいる人」と言われたところで、手を上げる。挙手をしながら目をあけると、ぼくのいる船室の奥は、司会者のいる前方より一段横幅が広がっている。これでは、ぼくの挙手がちゃんと司会者に見えたかどうか心配だ。次に司会者は「一カ月以上飲み続けた人」と言って、また挙手を求める。驚いたことに、女性を含め乗船者のほぼ全員が手を上げる。「おかしいですねえ。ワインはラッパ飲みできないし、1リットル以上飲むのは難しいはずですけどねえ」と司会者は苦笑する。船室の正面に大型スクリーンがあり、そこに柵原良平のようなタッチのアニメが映る。最初に、ワイングラスでワインをちょっとだけ飲む、上層階級の人たちのイラスト。それから、大きなワイングラスになみなみとついだワインをがぶ飲みしたり、ボトルからラッパ飲みする下層階級の人たちの戯画。
司会者はその画面に対して「この船の人たちは一日に平均してワインを7/5本くらい飲んでいるらしいです」と解説を加える。乗客の中にべろんべろんに酔っぱらった女性がいて、ぼくは上半身裸の彼女を抱きしめている。司会者が傍らで彼女にインタビューしているが、彼女の右の乳房は随分右にかたよってついている。左の乳房は胸の真ん中に近くついていて、左胸には小さいけれどもう一つ、第三の乳房がついている。

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6月7日の夢(宇宙入植者の孤独)

 遠く宇宙の果てまで人類は植民した。ぼくも宇宙入植者の一人だ。ぼくは小さな星に一人で住んでおり、隣人との間は、遙かな宇宙空間に隔てられている。もうすぐ祭の日が来る。ぼくは自分の星で行う祭りの計画書を書いて、宇宙に発信する。その計画書に関心を持ってくれる人がいたら、祭の日にぼくの星にやってきてくれるだろう。もしそうでなければ多分、ぼくは一年のうち一度もほかの誰かに会うことがない。祭の計画書を何度宇宙に発信しても、一生に一度も祭に隣人がやってきてくれない人だってあるのだ。

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6月6日の夢(会社崩壊)

 ぼくの会社で造反が起きた。元の会社はあっという間に崩壊してしまい、新たに若手の編集者が社長になって、別の会社に生まれ変わった。新しい社屋にできたオフィスにぼくも引っ越しをすることにする。ぼくはとりあえず奥から二番目の部屋に自分のデスクを置いて、仕事を始めたが、ふと気がつくと、新社長以下ぼく以外の全員は一番奥の部屋にデスクを置いており、ぼくだけがその部屋にひとりぼっちになってしまった。
 いったん夕方退社して帰宅したものの、仕事が終わっていないので、夜もう一度出社し直す。だが、会社の入口は工事中になっている。玄関はうさぎの穴のように、すごく小さくなってしまっている。地面近くのその入口から身を屈めるようにして、ようやく中に入る。そして、自分の仕事について上司に確認をしてもらおうと、上司を捜すが、早めにみんな退社してしまったのか、誰も見当たらない。ところが、もう一度奥の部屋を見渡してみると、ほかに入口がないはずなのに、社長以下上司が全員戻ってきている。変だなあ。しかも、みんな忙しそうで、誰もぼくに注意を払ってくれない。困ったなあ。これでは8時を過ぎても退社できないや。
 医者へ行く。入口は「男」「女」ともう一つよくわからない三つに分かれていて、入口を入ると滑り台のような感じで、地下にある待合室に降りることができる。待合室にあるベッドに寝て、順番を待ちながら、受付の人に、「よく目が見えなくなってしまった」と、自分の病状を説明する。受付の人はその症状を聞いて、「じゃあ、あの先生に診ていただけるか聞いてきてあげますね」と言ってくれるが、その先生というのは、90歳ぐらいのおばあさん先生なのだという。

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6月5日の夢(オバサン化コースター)

 大きなショッピングセンターへ出かける。初めての場所なので、地下鉄を出てから迷ってしまった。食事に来たのだが、店内に今若者たちに人気の遊具があるのを見て、つい自分も若いところを見せたくなり、それに乗ってしまう。それは一人乗りのジェットコースターのようなもので、乗っている間オバサンに変身できるというのが、受けているのだ。乗る前に、変身用に服と靴を取り替える。座席に乗り込むと、ちょうど目の高さに小さなパソコンモニターが降りてくる。その画面にオバサンの顔が映っていて、それとにらめっこをしているうちに自分もオバサン化していくのだという。それに乗ってコースを一周し、出発点に戻る。係員がもう若くはないぼくを労って「大丈夫ですか」と、心配そうに声をかけてくれる。
 そのとき、ぼくはここで女友達のAに会う約束をしていたのだと思い出す。しかし、待ち合わせに指定された場所がわからず、ぼくは迷路のような巨大ショッピングセンターの中をぐるぐる歩き回る。そうだ。携帯で連絡をすればいいのだと思いつく。ようやくAと電話が通じた。だが、彼女は一週間後にどこかへ引っ越してしまい、もう永遠に会えなくなる……とぼくに告げる。
 センターを出て、駅に戻ろうとする。方向がわからない。これでは家に帰れない。迷子になってしまった。

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6月3日の夢(社長と昼食)

 社長と一緒に一つの仕事をすませた後、次の訪問先を目指して、ぼくの実家のあった名古屋の覚王山(地名)へ来た。そのまま直行しようと歩き出すと、社長はぼくを呼び止め、駅ビルに上って食事をしようと誘った。「6階の店へ行くと、天麩羅が2枚食べられるそうだよ」。社長が食事に誘うなんて、珍しいなあ。しかし、天麩羅2枚の昼食かあ・・・。

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6月2日の夢(地震)

 地震の揺れで目が覚めた。大きくはないが長く揺れる。危ないから起きようと思うが、金縛りにあったようで、体が動かせない。やっと目が覚めると、部屋の中に二人の女性がいる。一人は若く、一人は年寄りだ。年寄りの女性は真っ白に顔をメークしているが、横から見ると、素肌とメークの部分の境目がお面をかぶっているように、くっきりしている。彼女はぼくの勤め先の出版社であるS社に「電話相談の者ですが」と言って、電話をする。S社には「電話相談係」というのが出来たらしい。以前から何度か彼女は電話相談をしているらしく、今回もその話の続きを始めるが、それは形だけで、本当は今の地震のニュースを聞きたいらしい。そこで、電話相談の担当者が受話器をテレビに近づけたらしく、テレビの音声が彼女の受話器から流れてくるが、ニュースはやっていず、吉本か何かのお笑い芸人の場違いな声が聞こえてくるだけだ。
 いつのまにか二人の女性は、夫婦者に変わっている。ぼくが講師をしている詩の研究会のメンバーとして出会い、結婚したN夫妻にそっくりだ。そして、場所もどこかの医院の待合室に変わっている。
 さらに場所は、安アパートの一室になり、二人は売れない若い男性漫画家コンビに変わっている。一人が相棒に「おまえ、最近うまくなったよな」と言う。コピーを取りに外出しようとする相棒に、さらに彼は声を掛ける。「だけど、ここのパースが狂っているぞ。本当はこういうふうになるんだ」と、自分で手本を描いて見せる。

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5月30日の夢(手のひらパソコン)

 ぼくの職場(現実の職場ではない)に何人かの見学者がやってきた。ぼくには部下がいて、それは大学時代の詩のサークルで後輩だったTくんだ。ぼくは手のひらサイズの電卓のようなパソコンで文章を書いている。ふと見ると、見学者の女性がうるさくNくんに話しかけるので、彼は迷惑そうだ。ぼくはNくんに同情し、「疲れちゃうから、早く帰ったら」と退社を促す。彼は一瞬その言葉に驚いたようだが、「あっ? はあー」と言葉にならない言葉を残して、退社する。さて、ぼくの手のひらサイズのパソコンの画面には3字×3行だけ文字が表示できる。最初、画面は9字の平仮名でいっぱいになっているが、ぼくが「漢字変換」のキーを押したので、平仮名が漢字になった分、1行目と3行目の頭に1字ずつ空白ができる。

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5月29日の夢(マンモス型戦闘機械など)

 石原都知事と面談している。ぼくが「雨が好きなんです」と言うと、彼は驚いて「申請書は何時に出した?」と聞く。ぼくは改めてオフィスの窓のところに置いたカラー印刷の申請書を見に行ってから、席に戻る。「朝早く出したんですが・・・」 しかし、都知事はぼくの申請を一向に認可しようとしない。
 ビルを反体制の活動家たちが占拠している。国際的な組織らしく、アメリカ人の男女が多い。彼らは二階の窓のベランダでギターをかき鳴らしながら歌をうたって、自らの主張をアピールしている。と、ビル街から不気味な長い2本の牙を持つ、巨大なマンモスのような戦闘機械が無数に現れ、ビルに向かって一列横隊に整列する。活動家たちは一斉に窓から逃げ散る。恐ろしいことが起こりそうな気配だが、ぼくはまだ逃げ出さずに歩道からその様子を眺めている。しかし、ついに恐怖に耐えきれず、走って逃げ出したとたん、大きな悲鳴がわき起こった。戦闘機械たちが一斉攻撃を始めたのだ。だが、ビルの壁を突き破って内部へ放たれたのは、殺人光線ではなく、単なる高圧放水だった。
 映画の撮影をするため、夜、正方形の屋外ステージのような場所に登る。そこは道路から一段高くなった庭園のような場所だ。下に社長がやってきて、「見えないので、背の高い椅子をとって」と、ぼくに声をかける。そこで、ぼくはステージにある沢山の椅子の中から、背の高いものだけを選んで、いくつか下におろす。だが、思ったほど数がなく、残っているのは背が低かったり、子供用の小さな椅子ばかりだ。「困ったな」と思って、下を見下ろすと、社長は椅子に座って、もう別のことをしている。
 はっと目が覚めると、タクシーの中だ。ぼくは座席で眠ってしまって、体が斜めになってしまっている。慌てて体を起こすと、若い運伝主は目的地についてもぼくが起きないので、困ってそのへんをぐるぐる回っていたらしい。車を止めて、ポケットからコインを出して、支払いをする。てのひらから溢れんばかりのコイン。その中から500円玉を二つと、その他のいくつかを運転手に手渡す。
 そこはユースホステルで、中に入ると、まだ早い時間なので、がらんとした館内は受付のカウンターのところに、数人の外国人の女性がいるだけだ。受付の男性の顔を見ると、それはうちの社長だ。彼はぼくに申込書を渡し、そこに必要事項を書き込むように言う。申込書には「フォーク 要 不要」という欄がある。ユースホステルなので、箸やフォークなどはできるだけ持参するのがいいらしい。ぼくは「要」の方に丸をつける。宿泊者には一人に一個ずつ10センチ四方ぐらいの立方体の箱が渡される。中を覗くと、食器や裁縫道具など、ユースホステルで生活するのに必要なものが一式入っている。ぼくは申込用紙を箱の中に入れて、受付の社長に「泊まるのはぼくではなくて、女性です」と言う。社長は「じゃあ、調べなくてはいけないので、預かっておきます」と言って、ぼくから箱を取り返して、カウンターの中にしまい込む。

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5月28日の夢(中国で虜囚に)

 ぼくは中国の収容所で、カメラマンのU氏と共に、中国兵の監視下に置かれている。朝、起床時間が来ても、ぼくはなかなか起きられず、ぐずぐずしている。U氏はとっくに着替えをして、共同食堂に行ってしまった。中国兵がぼくを起こしに来て、宣言する。「これから咳をすると、あなた方の責任になりますから、気をつけなさい」。咳の音が銃の発射音にも聞こえるので、咳をすると即射殺されるおそれがあるぞという脅しらしい。これは心しなくてはいけない。
 着替えをしに、部屋のすみの服置き場にいく。そこに同房者の服がひとまとめに全部乱雑に積み重ねられている。その中から自分のズボンを探すが見つからない。U氏が間違えて、穿いていってしまったのだと思う。ぼくは半裸のまま、そのことを監視兵に訴えようとするが、ふと気づくと、自分は既にズボンを穿いていた。間違えた。ないのはズボンでなく、上着の方だった。

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5月22日の夢(沈没する部屋と犬)

 目が覚めると、隣に犬が寝ていた。その犬が口からもどしたのではないかと思われる吐瀉物が、部屋中にばらまかれている。といって、それはどろどろの汚物という感じではなく、黒いインクの染みがまだらについたような汚れ方だ。ぼくが着ている白いTシャツも、まるで印刷したての活字の上に置いてあったみたいに、前後左右に規則正しく行列した黒い汚れの点々で一面におおわれている。
 ぼくは慌ててそのTシャツを脱ぎ、上半身裸になる。そのとき部屋の半分は、まるで傾いて沈没しかかった船内のように水につかっていて、犬はその水におぼれかかる。ぼくは自分も水に落ちてしまわないよう、気をつけながら犬をなんとか救い出す。隣の部屋からは、妻の規則正しい寝息が聞こえてくる。ぼくはその犬が、ぼくの小さな息子であるような気がしている。

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