9月24日の夢(三角の玉子寿司)

 妻がこしらえた厚切り玉子のお寿司をぼくが包丁で三角に切り分け、四つのお寿司にして食堂のテーブルの端の皿に載せる。それだけすませたところで、妻は別室に下がって本を読み始める。と、中年の婦人がいかにも食べたそうにそのお寿司のそばに腰を下ろし、「早く帰らなければいけないので・・・」と言う。そうか。それで早く食事をすませたいのだと気がついたぼくは、妻を呼びに行く。妻は「今日は煮込みを作るつもりなんだけれど、どうする?」と聞く。ぼくは「それは、後でいいんじゃないの?」と答え、とにかく彼女に食べさせるお寿司だけ作ろうと、食堂に戻る。

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9月23日の夢(犬の付録付きの本)

 D美術社のT氏が新刊本に、見本で刷り上がったばかりの帯をつけようとしている。本は旅行用のスーツケースぐらい大きい。初の試みとして、おまけのビデオテープを帯で本に付属させることにしたという。しかし、どうしてもビデオテープがじゃまでうまく帯を本に巻くことができず、T氏は苦闘している。さらに帯には一匹の生きた犬もおまけで付けるのだという。このすべてをどうやつて、読者に送り届ければいいのだろう?

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9月21日の夢(選抜学生)

 ぼくは大学の学生で、先生たちから「選抜学生」の候補に推薦された。だが、その後何の連絡もないところを見ると、やはり選ばれなかったのだろう。
 選抜学生たちはみんな湖沼地帯に住まいをあてがわれている。ちょっと辺鄙ではあるものの、景色が抜群にいい。そこで先生たちの原稿を整理してバイト代をかせげるので、安心して勉強できるというものだ。おまけに彼らの話すことといえば、「パーティーに民主党の岡田さんが来た」というような社交の話題ばかり。羨ましい。

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9月20日の夢(トイレで眠る父)

 ぼくの家は借家で、今度家主が変わった。新しい家主は詩人のA・M氏だ。ぼくの父がまだ生きていて、病気でずっと寝ている。庭に張り出した部屋がトイレになっているのだが、その中に布団を敷いて、「これからここで寝るからね」と言う。ぼくら家族の見ているテレビの音がうるさいらしい。ぼくはちょうどトイレに行こうと思っていたところなのだが、おかげで入れなくなってしまった。

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9月19日の夢(突破する地下鉄)

 いつもは赤坂見附にある山本有三の記念像(現実にはそんなものはない)へ行くには、地下鉄を乗り継がねばならない。だが、今日乗った地下鉄は女声の車内アナウンスで「この列車は赤坂見附まで直行します」と何度も言い、ぐんぐんスピードを上げる。いつもは通れない地下の壁を突破するつもりらしい。「そうなんだねえ」と乗り合わせたおばあさんたちもにこにこして、ぼくと妻に嬉しそうに話しかけてくる。

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9月18日の夢(紙を食べる)

 和室に大きな長方形の座卓があり、ここでいつも妻を中心に開かれている会合が今日も始まろうとしている。いつもは長方形の長辺の一番短辺に近い席に妻が座り、ぼくがその隣に座るのだが、今日はいつも妻が座る席に国民新党の亀井さんが座ってしまったため、妻とぼくと亀井さんの三人がせせこましくスペースを取り合う形になる。ぼくはしかたなく短辺のほうに移動するが、こここそ議長の席にふさわしいと思い、「あなたがここに座ったら?」と妻を呼ぶ。その声に初めて亀井さんは自分が座るべきでないところに座っていることに気づき、自発的に席を譲り、ぼくらはいつもの席に座ることができた。
 そこで改めて見直すと、テーブルにも畳の上にもたくさんの甘いお菓子が落ちている。ぼくはそれらを一つずつ拾い集めて、自分の席に持っていく。ヒーリングについて書かれたパンフレットがあったが、それも山羊のようにむしゃむしゃ食べてしまう。

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9月17日の夢(鼻の穴からスパゲティ)

 ここはロシアらしい。レストランの窓から覗くと、外は青い夜。雪が積もった斜面が眼下に伸びていて、その斜面を小さな白い猿のような動物の群が降りていくが、途中でみんな転んで、下の道路まで滑り落ちてしまう。
 店内のぼくの席の左側には、ちょうど身長ぐらいの高さの滑り台のようなものがあって、そこを顔や手、胴体、足といったふうに分解された人形のパーツのようなものが滑り落ちていく。顔のパーツはまん丸で、デフォルメされた仮面のような感じ。それを作ったのはこの店の主人の髭の男とその娘である。ぼくは最初、それらが滑り落ちるのを見ているが、つい手を伸ばしてさわってみる。すると、硬いと思われた仮面は意外にやわらかく、顔が崩れてしまう。ぼくは「しまった」と思うが、親子は逆に喜んで、「先生(なぜかぼくはそう呼ばれている)が以前それを持っていらっしゃるのを見て、お好きかと思ったんです」と笑顔で言う。確かにぼくはそれとそっくりの仮面を自分の部屋に持っている(それは事実)。「変だな。この親子はどこであれを見たのだろう」と不思議に思う。店では地元の人々の不思議な風習がいろいろと演じられる。民族衣装を着た老婆や少女が、鼻の穴からスパゲティのようなものを何十本もぶわーっと出す芸をしてみせる。見ていてとても気持ちが悪いが、彼らはそれが自慢らしい。
 ぼくは数学の教師をしていて、一つの教室からYWCAにあるもう一つの教室へ歩いて移動中。ぼくの生徒らしい太った西洋人の女性や子供たちが一緒だ。教室の入り口に到着して、その女性はぼくに「ここは女の人だけ?」と尋ねる。ぼくは「違うよ」と言って、身振りでみんなに入るよう促す。そこへノートをいっぱい積んだ2台のカートが老執事のような二人の男に押されて到着。それは生徒たちが使っているノートだ。みんな一斉に歓声を上げて、自分のノートを探し始める。

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9月16日の夢(三角形の池)

 会社のすぐそばの通りにクマンバチが巣を作っている。刺されないよう気をつけて歩かないといけないと思う。
 その会社の窓から、隣にある大きな池が見える。池は普通丸いか四角いものだが、全部が見えるわけではないものの、この池は縦に長い三角形をしているようだ。そして、水底にはたくさんのカエルの卵が産み付けられている。この池のほとりの土地をうちの会社に譲ってもいいという話が来ている。池の水際まで張り出したテラスを作ったら、仕事をしていてもとても気持ちがいいだろうと思う。
 部屋を横切って、反対側の窓から外を眺める。すると、そこにも同じような三角形の池があり、ここでは子供たちが遊んでいる。

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9月13日の夢(女子校チームの補強選手)

 桐朋女子高校の野球部が対外試合をすることになった。部員は全員女生徒ばかりなので、二人の別の高校の男子生徒が補強選手として参加することになり、その一人がぼくである。
 また、どこかに旅行している。ぼくの方が何かの関係で先につき、後から団体のバスで到着するはずの妻を待っている。何時に来るはずだつたっけ?と思って、手帖を見る。手帖の今日の日付のところに短い二本線があり、そこに到着時間が書かれているのだが、暗すぎて老眼のぼくには読めない。外へ出て明るい光の中で見直すと、朝の7時に到着する予定だという。腕時計を見ると、もう8時だ。もしかすると、さっき到着した観光バスの団体客の中に混じっているのかもしれない。さっきぼくは物産館の見学を終えて出てきたばかりだが、妻の団体が入っているかもしれないので、もう一度入館してみようと思う。

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9月12日の夢(蛇口)

 南の島へ旅行に来ている。夜お腹が減ったので、ホテルの外にラーメンを食べに出ようと思う。外へ出ると、そこは沖縄の海岸に近い場所のようだ。なんだか学校の校庭のような広い空き地が目の前にあって、門の外に家並みが見えるが、海は見えない。ラーメン屋くらいここにもあるだろうと思って探すが、見当たらないので部屋に戻る。
 部屋には「**と思想」誌の編集委員のOくんとM編集長とがいる。ぼくはやっぱりラーメンを食べたいという気持ちを抑えることができず、彼らに「ぼくはラーメンを食べてくる」と言って、再び部屋を出ようとする。すると、部屋に書類などの荷物がたくさん散らかっているのが目にとまる。ぼくはそれらを「これはOくんのだよね」「これはMさんのだよね」と言い、自分のものではないことを確認して、なぜだかほっとする。
 外に出ると、そこは長い廊下だ。いつのまにか自分の住んでいるマンションにシーンが変わっている。左側に地上へ降りる階段に続くドアがたくさんある。ぼくは長い廊下を一番奥まで行き、一番奥のドアを開けようとするが、そのドアは釘付けにされている。このマンションはもう閉鎖されており、ぼくらは移転しなければいけないのだと思う。廊下を少し戻り、奥から二番目の階段を降りる。
 すると、そこは今はない名古屋の実家の裏庭だった。黒く湿った土から、Jの字を逆立ちさせたような形の水道の蛇口が何本も無秩序に突き出している。ぼくはその一本の蛇口をひねって、水で手を洗う。

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