7月25日の夢(名刺を忘れた)

 久しぶりにМカメラマンとその助手さんと三人で新潟に取材に行った。まず楽器店を訪ね、二階に上がってスタッフに話を聞く。だが、名刺を忘れてきたので、相手がぼくらの来訪を承知していたのを幸い、挨拶もなしにインタビューを始める。話を聞いたのは最初はセールスマン、次は地元の刑事という順番。さらにピアノユーザー宅にも車で伺おうと階下に降りる。
 外には池があり、子供が遊んでいる。池の中に積みあがった石の山のようなものがあるが、石に見えるのはすべてカメだった。Мカメラマンにそれを教えようとして振り向くが、彼の姿はない。そうだ。車の駐車場は地上ではなく、二階にあったのだ。ぼくは気づいて、慌てて階段を登る。
 そこには既に取材先のユーザーにレッスンをしているピアノの先生もいて、みんなと話している。ぼくは近づいていき、「すみません。名刺を忘れてきまして‥‥」と挨拶をする。

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7月23日の夢(鉄のカーテン)

 H市では二大企業として、Y社とK社が競い合っている。普段は両社の間は互いに鉄のカーテンで仕切られているのだが、時折りそのカーテンが取り払われることがある。いつもはY社の方から開放して、K社に呼びかけを行うのだが、今日はK社の方からカーテンを取り払ってきた。そしてK社側の司会者がマイクを握って、Y社側のぼくらに話しかける。ぼくは境界線の最前線にいて、その話を聞いていたのだが、取材の予定が入っていたことを急に思い出して、その場を外す。
 カメラマンといっしょに取材に出かけた楽器店はとても狭くて、店内全体を撮影しようとすると、階段を数段登らなくてはいけない。しかも狭いフロアに置いてあるのは、一台のエレクトーンだけだ。ピアノの取材に来たのに、これでよいのかと戸惑う。

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7月14日の夢(アメリカ移住)

 日本人が集団でアメリカに移住することになり、ぼくもそれに加わった。メンバーの中にはアメリカの住宅だけでなく、大きな橋を自分の所有にした人もいる。
 ぼくは一軒のアメリカの住宅に移り住んだが、なぜか隣家は破壊されていて、住人がいない。ある日、そのぼくの家に突然知らない日本人の一家が押しかけてきて、勝手に上がり込み、ぼくは接待に大わらわとなる。ぼくは四角い和紙を二枚かざしながら、「この文書が翻訳されていない」と彼らに訴えるが、「隣に誰もいないんだから、翻訳しようがないじゃないか」と笑い飛ばされてしまう。

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7月13日の夢(混雑した社内)

 原宿のS社のオフィスが今日は人がいっぱいで、山手線の車内のように混雑している。そういえば出社する途中、S社のすぐ手前の低いビルの屋上から滝のように雨水が溢れ落ちていたなと思い出す。カメラを抱えて、急いで撮影しに行く。周囲は緑豊かで、雨上がりの風景がとても瑞々しい。社内に戻ると、一角に出版部の社員たちが集まって立ち、壁に映写されたぼくら広告部の制作した映像を、感動した様子で見守っている。S社というと、最近は出版社のイメージが強いが、もともとは広告制作プロダクションなのだ。ぼくら広告部の実力を出版部の連中に認めさせたことで、ぼくは「やった!」と思う。

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7月12日の夢(携帯がない)

 退社時間になり、帰ろうとするとクライアントの女性から電話が入った。〇〇興産という名前の聞き覚えのない社名だ。相手の声もよく聞き取れないが、校正の返事だというので、「はい、はい…」といかにも分かったようなふりをする。しかし、ぼくのデスクには女性の言うような校正は置かれておらず、当惑していると、思いがけなくその校正紙が直接、女性の会社から送られてきた。ほっとするが、退社後ぼくは人と会う約束があり、スケジュールを調整しなくてはいけない。携帯で連絡をとろうとポケットを探るが、中から出てきたのは木製のピストルに似た三角形の携帯だ。自分の携帯が壊れたので、同僚から最新型の携帯を借りたのだと思い出したものの、当然ながらその携帯にはぼくの知人の発信先は記憶されていない。何度もポケットを探るが、ほかに携帯はない。おまけに自分のデスクに戻ろうとすると、そこでは別の女性社員が打ち合わせしていて、戻ることができない。

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7月8日の夢(黒い球)

 妻がボーリングの球のような黒い箱をぼくにくれた。中から四角い和紙、宗教家の演説、薬など、さまざまなものをぼくは取り出す。しかし、中に戻そうとしてもできない。妻を呼ぶが、なかなか手伝ってくれない。彼女がそばにいた男性に声をかけて手伝ってもらうことになる。彼に任せると、たちまち元通り収納することができた。

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7月7日の夢(オフィスのリニューアル)

 会社のオフィスがリニューアルすることになり、その責任者に指名された。オフィスは総ガラス張りで燦燦と日光が差し込んでいる。すべての部署がぼくの考え通りに順調にリニューアルされ、さて自分のデスクに戻ろうとすると、ぼくの席だけ椅子がない。探しに行くと、少し離れた場所に発見。車輪付きのその椅子をごろごろと自席まで転がして行き、無事に着席することができた。

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6月27日の夢(水で書いた文字)

 玄関のセメントの上に、「ぼくは〈きみの思想は?〉と訊かれてすらすら答えられる人のことを信じられない」と書くが、水はうまく文字にならない。周りにはなんだかよく分からないものが低い山のように積み上げられている。

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6月25日の夢(水を飲む自動車)

 ぼくの編集する「ピアノの本」が出来上がってきたが、誤植はないか、前回変えた判型は正しく継承されているか、などと不安でいっぱいだ。
 そこへ「水を飲む自動車が開発された」という声がするので急いで行ってみる。屋外にはいろいろな車が停まっているが、ひときわ異彩を放つのは、泥船にも張りぼてにも見える水飲み自動車だ。ルームミラーの部分に大きな丸い口が暗くあいていて、そこからどくどく水を飲むのだという。そばに開発担当者らしい男が誇らしげに無言のまま微笑んで立っている。

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6月19日の夢(人腹)

 出社すると新入社員が二人入社していた。二人とも優秀で、プレゼンに使うスケッチを描くのが上手い。ぼくは「もっと山っ気を出して、有名人を起用してもよいのでは?」とアドバイスする。
 「ちょっと一色くん」と呼ぶ声がするので振り向くと、とっくに亡くなったはずのN元社長だ。彼のデスクだけが、ぼくらのデスクを管理するようにこちらを向いて並んでいる。「きみの動画、なかなかいいじゃないか」と言うので、彼のパソコンをのぞき込むと、ぼくがデジカメのシャッターを長押ししたために、うっかり撮影してしまった動画が再生されている。それは夜祭の動画だ。Nが「人腹が映っている」と言う。なるほど暗闇の中にたくさんの男たちの裸のお腹が映っていて、それが皆鮭の婚姻色のように赤く染まっている。

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