2月9日の夢(Yさんと船に乗る)

 70代の老詩人であるYさん(男性)と舟に乗っている。ポートをちょっと大きくしたくらいの舟。渡し舟なのだろうか、ほかにも沢山の乗客が乗っている。ぼくは乗船口のところに席をとっていて、Yさんはもう少し中の方に座っている。舟はもっと大きな船(外国航路にも就航するような本格的な汽船)に横付けされていて、その大きな船には料理が用意されている。ぼくはその料理を取りに行くが、料理といっても食パンと、それに塗るための花の形をしたバターだけだ。Yさんが何の脈絡もなく、「最近のホールは残響は何秒くらいが多いですか」と、ぼくに質問する。ぼくは「2.1秒くらいが殆どです」(現実にもクラシックの演奏に最適な残響時間は、2.1秒くらいと言われている)と答える。話しながら、バターをもう一個取りに行こうとするが、バターはあと一個しか残っていない。これはYさんの分だなあと、ぼくは思い直し、取る真似だけをして、実際には何もとらず席に戻ろうとする。するとYさんが再び「最近のホールの残響は何秒が多いですか」と質問する。ぼくがまた「国内では2.1秒が殆どですよ」と答えると、Yさんも「多いですな」と言う。「ピアノの演奏にはそれくらいないと」と、ぼく。Yさんも「そうでしょうな」と応じる。そんな問答をしながら席に戻ると、あらら、ぼくの座っていたあたりは、パンの皿を持った他の乗客たちがぎっしり立っている。それを何とかかきわけて元の席
に戻り、ぼくはYさんと食事を続ける。

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2月8日の夢(白板)

 便利な白板が発明された。そこに書くと、パソコンのネットワークみたいな仕組みになっているらしく、上司に文章をチェックしてもらえる。書いたら、くるっと裏返すだけで、その文章が記憶され、いつでも呼び出すことができるのだ。

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2月6日の夢(蜘蛛女との戦い)

 会社ではぼくは窓際族だ。ところが、ちょっと席を外している間に席替えされ、ぼくはフロアの真ん中で、会社で一番多忙な制作部長と机を並べることになった。しかも、まるで幼稚園の机のように小さなデスク。これでは、おちおちさぼっていられない。
 それならもう帰ろうと、荷物をまとめ始めると、カバンの中に見知らぬ袋がある。中を覗くと、鋭いキリのようなものが何本も入っている。どうも、この袋は会社の建物を貸している家主のものらしいと見当をつける。
 そういえばさっき、会社の外へ出てみた。そこは家主の自宅で、絨毯を敷いた廊下があり、両側は家族の居間だ。若い夫婦と赤ちゃんの3人が暮らす、絵に描いたような幸せな家庭。
 会社から退出しようとして、ふと出入り口の上を見ると、天井からするすると糸を引いて、クモのような小さな女が降りてきた。手にはクサリガマ(左手で鎌を、右手で鎖をブンブン振り回して、相手を倒す武器)を持っている。
 ぼくはクモ女に近づき、クサリガマの攻撃をかわしながら、「お前は誰だ? 何をしている?」といった質問をする。そして、少しずつ後退して女を会社の奥へとおびき寄せる。女がハッと気づいたときには、女は会社の一番奥の壁際に追い詰められ、社員たちに取り囲まれていた。驚いたはずみに、女はクサリガマを床に落としてしまう。その瞬間、ぼくは女に飛びかかって、取り押さえた。
 それから、ぼくはもう一度退出しようと、出入り口へ行く。気がつくと、マフラー、コート、手袋等々、ぼくはこれから沢山のものを身につけなければ、外へ出ていけないのだった。

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2月5日の夢(妻がぼくになる)

 ぼくの妻は大阪大学の学生で、「一色真理」という名前になっている。だから、ぼくはもう「一色真理」という名前が使えない。その妻にNHKの「週間子供ニュース」のちびっ子キャスターたちがインタビューすることになった。キャスターの子供たち3人が並んでいる。男の子ばかりだ。あれっ、一人いた女の子はどうしたのだろう? 男の子たちがいなくなると、一人だけ女の子がその背後にいたことが分かる。あまりかわいくない女の子だ。「週間子供ニュース」はもともと、この女の子とその前に並んでいた弟の二人で始めたものなので、今日はこの女の子が妻をインタビューするのだという。妻は速足でどんどん歩いていってしまうので、女の子は必死に走って彼女に追いつく。すると、妻の名前は「中野孝之助」に替わっている。
 京浜東北線の電車に乗る。空いている席に座ると、周りにいた乗客たちが「その席は駄目だ」と言う。席の上に花の形をしたバラ色のランプが点っている席は、新婚者用の席なのだという。なるほど、見回してみると、いくつかの席の上にそうしたランプが点り、二つずつ席が向かい合わせになっている。ぼくはムッとする。なぜ新婚のカップルだけが特別扱いされる理由があるんだ! ぼくは差別に抗議して、その席に座り続ける。中年のおじさんもぼくに同調して抗議の座り込みだ。そこへ実際にウェディングドレスを着た花嫁と花婿が乗り込んできた。大騒ぎになる。(その後は混沌として訳が分からなくなりました)

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海辺の楽器店

 海辺の楽器店の仕事を手伝いに行っている。同僚といっしょにある部屋に入ろうとすると、女性社員二人がレオタード姿で体操をしている。驚いてこっそり出ていこうとすると、女性の一人に「見られたって平気だよ!」と野太い声をかけられる。
 そこは二階だったので、一階に降りる。店内は総ガラス張りで、海岸が見渡せる。砂浜で小学校高学年か中学生くらいの男女の生徒が団体で準備体操をしているのが見える。ビキニの水着を着た女の子もいる。
 それを見た男性の同僚が言う。「あの体操を店の中でやろうぜ。絶対お客がいっぱい入る!」と、ぼくに向かって、力説する。

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1月30日の夢(ジェム・モード・コピー)

 コピーに「ジェム」モードというのがあり、それに設定すると、宝石のような質感のカラーコピーをとることができる。ところが、そのモードを通常モードに戻そうとして、はたと困惑。「ジェム」モードにもいろいろな種類があって、現在そのどのモードになっているかが分からないと、元に戻せないのだ。自分のデスクの一番下の引き出しの側面に、その種類を書いたリストが貼ってあったのを思い出し、デスクの下に潜り込んでリストを読もうとする。しかし、そこは暗くて、老眼鏡をかけていなかったぼくには全く読みとれない。

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1月29日の夢(ホテルの映画会)

 浜松のホテルに妻と泊まっている。夜、サロンで映画会があるので、妻と見に行く。映写されるのは北野武監督の処女作だという。会場は子ども連れのファミリーなど、大勢の泊まり客でいっぱいである。画面は昭和30年代の日本の都市らしく、画面を懐かしい路面電車が1台走り過ぎる。次に川の上のシーンになる。暗い夜の川に電飾をいっぱいつけた船がたくさん航行しており、それらの船と逆行する形でカメラも水上を進んでいく。船とすれ違うたび、船上に美しく着飾った男女や子どもたちの姿が見える。カメラがすれ違う瞬間、ものうくこちらを振り返る子どものシーンにはっとさせられる。フェリーニか寺山修司の映画のような手法だと、ぼくは感じる。映画の最後は画面の中にたくさんの路面電車や貨物列車が走り込んでくる。すごい数だ。これらはとても全部が本物とは思えない。書き割りのようなものをレールの上に滑らせているだけではないのかと、疑問に思う。だが、時計が真夜中の2時になったところで、唐突に映写が打ち切られる。会場を出ながら、妻が「いかにもタケシらしいわね」と言う。ぼくは「いや、処女作だから、これでも随分わかりやすく作っているんだよ」と答える。こんなに夜遅くまで、妻が起きているのは珍しいなと思う。そのとき、ぼくが妻になにげなく渡したコンビニの袋を見て、妻は不審を感じたらしく、「なぜ、こんな袋を持っているの?」と尋ねる。見ると、その袋には「仙川」というマークが付いている。ぼくは「実はいろいろな所を回って、昼食を仙川(調布市内の地名)で食べ、それから浜松に来たんだ。でも、それは夢の中のことなんだけどね」と答える。

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映画作りと鉄板焼き

 仕事でPR映画を制作している。他社の作った映画から一部のシーンを借用することになった。その台本を入手して、ぼくが問題の場面を書き写して、台本を作る。ところが、実際に編集したフィルムを試写してみると、ぼくが書いた台本とは随分違い、時間も短くカットされている。しかも、出演している俳優は3人だけで、その3人がとっかえひっかえいろんな役を演じているので、なんだか変な感じだ。
 会議が長引くので、食事になる。バーベキューのような鉄板焼きが室内で始まった。そんな食事はどうでもいいから、早く会議が終わってほしい。でも、映画のスタッフは、こうやって長い打ち合わせを延々とするのが好きなんだよな、と思う。リーダー格の男性はぼくより若いが、びしびしとさまざまな指示を出す。ぼくより才能があるんだから、命令されてもしょうがないよなと思う。彼は自分の箸をひっくり返して、握り側で鉄板焼きの具をつまんで食べる。ぼくは手を伸ばして、そのまま箸のとがった側で具をつまんで食べる。ふと気がつくと、もっとぼくの位置から近いところに別の鉄板焼きがある。そちらをつまんだ方がよかったなと後悔するが、そっちは既に女性スタッフたちがあらかた平らげてしまっていて、殆ど残っていない。

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ズボンをなくす

 追われている。ナチかアメリカか、侵略者か。大きな建物の中の、水たまりか池のようなところを、初老の男女数人といっしょに、向こう岸へ渡ろうとする。みんな疲れて、難民のような感じ。飛び石のように、石が水面から突き出ているのを、つたっていくが、ぐらぐらしていて、とても不安定だ。今にも水面に落ちてしまいそうな不安に襲われる。なんとか渡りきり、ほっとして足元を見ると、なんとぼくはズボンをはいていない。武装した女性兵士に「ズボンを向こうに置いてきてしまいました。取りに戻ってもよいでしょうか」と訴える。彼女は意外にやさしく、ぼくと同行してくれるという。今度は兵士といっしょなので、池を渡らず、大回りして元いた場所に戻る。しかし、ぼくのズボンは見当たらない。

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海生生物の標本

 高層ビルのベランダで妻に、ぼくが採集した海の生き物のコレクションをいくつも見せている。みんな細かく仕切られた大きな標本箱の中に整理されているが、まだ生きている。中には箱に入れて、その箱を紐でぐるぐる巻きにしてあるのに、箱ごとぴょんぴょん跳ねている元気なやつもいる。ぼくもさすがにその箱をあける気にならず、「これは怖いから、あけないことにしようね」と言う。妻は「私は女の子だから、こういうのはあんまり見たくないわ」と答える。ぼくは「そうだ。もう一個あるから取ってくる」と言って、室内に戻る。だが、見つからないので、エレベーターで一階まで戻る。そこはごったがえしたデパートの売場だった。その最後の一個をぼくはどうしても見つけることができない。

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