5月2日の夢(裸になれない)

 学校の何かの合宿に来ている。みんなで一斉に入浴することになる。ところが手前にあるコインロッカーは小さすぎて、財布しか入れられない。脱いだものを置くところがない。ぼくは脱いだ服をフライパンの上に置くが、ガードマンのおじさんがやってきて、それを見て「ちっ」と舌を鳴らすので、慌ててどかす。若い女性の横顔だけが見える何かの窓口がある。彼女がこちらを見ていないので、その窓口の前にも脱ぎ散らかす。しかし、気がつくと、脱いだのは下半身ばかりで、上半身はセーターを着て、リュックを背負い、おまけに帽子までかぶっている。焦る。そのうえ、前を隠すタオルを忘れた。テーブルの上にぼろぼろの穴のあいたタオルが乱雑に置かれている。どうやら、あれを借りてもいいらしい。しかし、みんながとっくにお風呂に入っているのに、ぼく一人なかなか裸になれない。

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4月29日の夢(人工海岸)

 ある友人(実在しない中年の男性でした)のところへ、原稿の執筆を頼みに行った。原稿を受け取り、帰るためにぼくは新幹線に乗る。友人もいっしょに来て、さらに執筆意欲を示すので、新幹線が止まる各駅ごとに一つのテーマで、毎回連載してもらったらいいと思う。新幹線の中でぼくは窓際の席に座っていたのだが、その話を友人と立ち話して席に帰ろうとすると、その席は可動席だったらしく、片づけられてしまい、席がなくなっている。このまま立っていくのは辛いので、真ん中の方に席を探す。新幹線の車両はまるで動く体育館のように幅が広い。こんな大きな車体が狭いレールの上に乗っているなんて、信じられないなあと思う。一応、真ん中の方に空いている席が見つかった。
 エレベーターに乗る。数人の知らない女性が乗り合わせる。床に黄色い尿が流れている。汚いなあ。足で踏まないようにしようと思う。ほかの階で乗ってきた人がいるので、奥の方に移動すると、尿はぼくの靴の裏から流れ出ていることが分かる。どこかで、知らないうちにおしっこの痕を踏んでしまったのだろう。
 家のそばをちょっと南の方に歩くと、そこに海岸ができていた。そういえば都市改良で、都心にまで海岸線を引き込む工事が進んでいたのだ。喜んで海岸線に近づくと、まだ出来たばかりの海岸は人工の砂利が固まっておらず、ずぶずぶと体が沈んで、身動きがとれなくなる。やばい。そういえば、そんな注意の立て札があったのに、見落としていたのだ。このまま潮が満ちてきたら、水死してしまうと焦る。必死で脱出しようと焦るがうまくいかないので、念力で海岸線にコンクリートの細い通路と、内陸へ通じるトンネルの入り口を作り、そこを通って脱出した。

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4月28日の夢(宇宙人の侵略)

 ぼくは父親と街の賑やかな交差点にいて、信号の変わるのを待っている。ビルの上の西の青空に飛行機雲が見える。それが妙にひんぱんに飛び交い、なんだか様子がおかしい。「あれはなんとか流星群のせいだ」と父が言う。父はなんでも知っているんだなあと感心して、さらに見ている。と、西の地平線からいろとりどりの色彩のパッチワークみたいな、色彩の氾濫が空に沸き上がった。空全体が極彩色の抽象絵画のようなものにおおわれてしまう。これは宇宙人が侵略してきたのだとわかる。
 家に帰ると、横長の不揃いの紙を乱雑に製本した分厚い冊子が届いている。一家に一冊、宇宙人が急いで配ったPR誌らしい。高度な宇宙人のはずなのに、こんなものしか作れないのかと思う。
 父の部屋に入る。とても立派な部屋で、大型テレビが左の出入り口付近と部屋の中央にある。そのほか第三の小型テレビもどこかにある。二つの大型テレビは宇宙人が入り込んだ火山の火口の様子を映している。ぼくは真ん中のテレビの前に、父用と思われる大型の一人がけソファを置いて、そこに座ってテレビを見つめる。正面に座ったつもりなのに、ソファは少し右にかたより、しかも上の方から見下ろす形になるので、画面を正面から見つめられないことに苛立ち、ソファの位置を調節する。なんとか正面から見られるようになったが、上から見下ろすのだけは修正することができない。
 そのうち、宇宙人の侵略は現実ではなく、「宇宙戦争」の映画を観ているのだと分かる。なぜか真ん中のテレビは左のテレビより数秒画面が先に進んでいる。この映画は、中国古代の「胡」という民族は実は宇宙人だったという仮説に立ち、胡による中国侵略を宇宙人侵略としてSFに仕立てた映画である。父は「胡は魚偏ではないか?」と、ぼくに尋ねる。ぼくはテレビ画面をルーペで見て、「いや、魚偏ではない」と答える。すると、父は右手奥にあった、今まで気づかなかった部屋のドアを開け、ぼくを一人残して別室に去って行く。

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4月27日の夢(寅さん)

 柴又の寅さんといっしょに、子供たちといっしょに博物館に行く。ぼく自身も子供かもしれない。入口で一人の女の子が「こういう博物館には、いろいろなものがごちゃごちゃに展示してあるところが必ずあるでしょ? あれはどうしてなの?」と、寅さんに質問する。すると、寅さんは壁いっぱいに展示してあるパネルに、野菜やらバケツやら野球のグローブなど、いろんなものの絵を次々と、多分磁石でくっつけていきながら、「それはな。・・・」と説明する。ぼくにはそれは全然説明になっていないと思われるが、女の子は「ありがとうございました」と納得し、ぼくだけが取り残されてしまう。
 みんな帰ることにする。小田急線と、もう一つ別の線で帰る組と、二手に分かれる。ぼくはポケットの中の切符を確かめる。切符は丸いあめ玉で、最初は二つあったと思ったのに、今は左ポケットに一つしかない。しかも、ねばねばしてポケットの中でべたべたくっつく。いつ、それを渡せばいいのかと迷っているうちに、二つの電車がやってきた。どっちがどっちの線だかわからないが、みんな遊園地にある乙女チックな馬車のような感じ。みんなどっと乗り込むと満員になってしまい、ぼくだけが取り残される。孤独感をかみしめるが、ふと気がつくと、ぼくの周囲に誰も気づいていない座席が2列あった。ぼくはそこにほっとして、ゆったりと腰をかける。車両は出発した。前の席にいた女の子の一人だけが気づいて、後ろを振り返り、抱えていた人形をぼくの方に差し出す。ぼくはそれを受け取って、自分の席の隣に置く。

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4月21日の夢(眼鏡屋)

高崎へ会社の仕事で出張しようとしている。すると、社長が「それなら、ここも寄ってきて」と言ったのは、最近出来た大手のメガネ屋だ。店舗プランニングの仕事の参考にしたいらしい。おやすいご用だ、と「いいですよ」と二つ返事をする。すると、かさにかかって「横浜のメガネ屋にも寄ってきて」と言う。「それは無理ですよ」と抗議するが、社長は退かない。

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4月20日の夢(精神科医)

社長といっしょに精神科のクリニックに仕事で行く。ここは「何かあってかかりつけのクリニックより上級の診断が求められるときのための専門クリニック」だ。社長が「こんなに流行っているクリニックは珍しいね」と言う。受付で支払いを待つ間、社長は携帯でどこかに電話をかけている。ぼくがふっと右を見ると、そこには広い投薬窓口のカウンターと、ゆったりと長いソファーがあるが、誰も患者はいない。ぼくはそのソファーの端にちょこんと腰掛けて、待つことにする。
詩人で精神科医のS先生の新しい著書をぼくの編集で出すことになった。既にその本は原稿が揃い、レイアウトした校正も出来上がっている。ぼくは上司の編集者といっしょに、それをS先生に届けに行く。そこにはS先生の先輩学者による「まえがき」と、S先生自身によるその本のテーマについての短い解説コラムはあるが、「著者あとがき」がない。なくてもいいのだろうか? と疑問に思う。ぼくはこの本をこれからのんびり作ればいいやと思っているのだが、上司の編集者はS先生に「ぼくらは徹夜して一生懸命やればすむことだけれど、問題はそちらの方ですね。今、表紙のデザインのために、先生の顔写真が要るとか言って、みんな大騒ぎしてますよ。問題は昼間の時間だな」と言う。S先生は「じゃあ、明日の朝までにやっちゃおうか」と軽く言う。のんびりしていたぼくは、そんな短期決戦なのかと、びっくりする。

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2つの銀行・2本の電話

銀行が向かい合って二つ並んでいる。一方からぼくが出てきたところで、外に腰を下ろして待ちかまえていた、もう一方の銀行の社員が立ち上がって、ぼくに「ほかの銀行に口座をお持ちの方は、うちにも作っていただきやすいですから」と、こちらの銀行にも口座を開くよう勧誘する。結局、ぼくはこっちの銀行にも口座を作ることになった。
部屋にいると、電話が2本同時に鳴りだした。一方をとると、通話先の相手のおばさんは既に部屋の中にいて、ぼくに「インタビューをさせてください」と言う。しかし、彼女が「この日なら」という日時はぼくがふさがっている。ほかの日時は彼女が空いていないとのことなので、この話は流れてしまい、長時間話したのに全く無駄になってしまった。その間、もう一つの電話は鳴り続けていて、何度も取ろうと思ったのに、結局こちらもとらないうちに切れてしまった。

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4月17日の夢(楽器店に就職)

東京の街を妻と歩いている。もう午後1時半に近い。ぼくはスター楽器という楽器店で講座を持っているのだが、今日もそのどこかのお店で講座をする予定があるのではないかと思うのに、その予定が皆目わからない。スター楽器に電話して確かめようと思うが、電話番号も分からない。
京都の町へ行き、大手の楽器店に就職した。男性社員について、大きな店の中に入っていく。店というより、お城のような感じだ。内部は迷路のようで、幕のようなものに仕切られ、すぐに男性を見失い、ぼくは道に迷ってしまう。しかたなく外へ戻ると、そこでは屋外に何人もの医者が座り、その後ろに行列ができて、集団検診をしている。その列を抜けていこうとすると、医者の一人に「入ったばかりなのに、もう帰るのか」と声をかけられる。それがこの楽器店の社長らしい。そこで、ぼくは社長に「東京では講師をしていたので、ここでも講師をしたい」と言うが、社長は「営業をやってみろ」と言う。確かにぼくには音楽知識があるから、ピアノの先生のところを回ってセールスするぐいはできるだろう。そこで、「できるとは思いますが、ぼくは自転車にも乗れないくらいで、車の運転ができません。電車で回りますよ」と言って、不敵ににやりと笑う。社長もぼくの顔を見返して、むふふふ・・と笑い返す。そうして、ぼくはその店に入社し、営業社員として働くことになった。音感があるので、聴いた曲を耳コピーして楽譜にしてやったりして、女子社員たちにも喜ばれ、ぼくは店内で人気者になった。

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輝く雲と樹木

 誰かの家に妻と遊びに行った。襖を開けたままの隣の部屋に、Yさんが入っていき、そこに足を投げ出すようにして座っている。そこへはさらに二人ほどの女の子が入っていったが、Yさんとは話もせず、彼女は一人でいる様子。そのうち、その部屋で一人の女性が服を着替え始めたので、驚いて目を向ける。だが、それはYさんではないし、また単に上着を着替えただけで、何もエロチックな着替えではなかった。
 また玄関に新しい客が現れた。初老の男性だ。妙ににこやかなので、思わず挨拶しそうになるが、全然知らない男だ。
 妻とぼくは第三の部屋に行く。そこには大きな窓があり、窓の向こうに猫じゃらしの穂のような形の縦に長い真っ白に輝く雲が、地上から生えている小ぶりなヒマラヤスギのような木の上にあるのが見える。もっと窓に近づくと、雲の下部と樹木だけがアップで見える。発光する純白の雲の底と樹木の間には、にょろにょろした触手とも、樹木のつるとも見えるものが何本も絡まり合っている。妻は「あれは雲が新しい若芽を食べているのね」と言う。
 外が騒がしくなった。出てみると、混雑した道路に、車にまじって結構大きな船が止まっている。それが潜水艦のように一度地中に潜り出すが、また地上に戻ってきた。それは北海道へ行く新興宗教の団体の乗り物らしい。船の上で歌が始まり、船を囲んで飛び降りた信者たちが手拍子を打っている。ぼくも野次馬になって見守りながら、手拍子を打つ。だが、ふと気がつくと、周りにいるのは信者たちばかりだ。慌てて逃げようとするが、すぐに屈強なおばさんにつかまってしまい、ぼくは彼女に殴る蹴るの暴行を加えて、脱出を図る。たちまちほかの信者たちもぼくを取り囲み、乱闘になった。ぼくは実は刑事で、格闘技の腕には自信がある。同僚の刑事が「一色さん。素手ではあまりに危ないですよ。これを使ってください」と渡してくれた武器は、プラスチックのちり取りだ。こんなふにゃふにゃなもので相手をこずいても、大したダメージを与えられそうにない。

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4月6日の夢(愛のあるML)

ぼくはなぜか一人の男に石を投げつけている。当たらない。見物人が大勢集まってくる。その見物人にまぎれて男に近づき、さらに石を投げる。大きな石もどんどん投げる。しかし、当たらない。そのうち、見物人もぼくに協力してくれるようになり、一人の車に乗り込んで、決戦場へ赴く。相手の男も仲間を連れてきている。ぼくは大きな石をどんどんぶつけるが、やはり当たらない。勝ち誇った相手は、何かものすごい兵器を持っている様子だ。それを作動させようとするより一瞬早く、ぼくの陣営は水爆を爆発させる。一瞬にして、世界が破壊される。だが、灰燼の向こうに空高く「ML」の旗がひるがえる。そして、ぼくと仲間だけが生き残った。「愛のあるMLは水爆にも生き残る」と水爆の取り説に書いてあった通りだ。

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