5月25日の夢(財布と靴をなくす)

 女の子がぼくのために両開きの立派な金属製の扉を作ってくれた。その扉に計算用紙がわりに数字を書き込んで、ぼくは何かの計算をする。そんな立派な扉をぼくに提供してくれながら、女の子自身は綿埃のいっぱいついたぼろぼろの紙しか使わず、それで計算して間違えてしまったと泣いている。
 旅館に仲間の男女二人と泊まる。二人は先に座敷に上がってしまったが、ぼくは玄関で靴をどうしようかと、もたもたする。どっちを実際に履いてきたのか分からないが、ぼくは黒い革靴と白いスニーカーと2足の靴を持っている。結局、スニーカーはビニール袋に詰めて、部屋へ持って上がることにし、革靴の方は旅館の女性に預ける。ところが、部屋に上がろうとして、自分が財布を落としたことに気がついた。一文無しでは旅館に泊まれない。慌てて玄関に戻るが、ぼくの革靴が見つからない。自分で床下を覗き込んでみるが、そこにはぼくのではない靴が1,2足あるだけだ。

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5月24日の夢(噴き出す夢)

 詩人のM氏が店長になって、渓谷の崖の上に観光客用のカフェを営業している。ぼくはそのスタッフの一人。そこは見渡す限りの岩だらけで、木や草は一本もない。川の両側の崖の上に幅の狭い平坦な岩場が続いており、その上に椅子とテーブルを置いただけのオープンカフェである。川は増水しており、突然、対岸の崖を突き破るようにして、大量の水が噴き出してきた。水と、水圧で跳ねとばされた岩がこちら岸にぶつかる衝撃を感じる。「あぶない! 崖が崩れる!」と、ぼくはとっさに判断し、店長に「逃げましょう」と言うが、スタッフたちは誰もぼくの意見を聞かない。その間にも、あっという間に濁流が押し寄せ、腰のあたりまで水につかってしまう。もうカフェなどあとかたもない。ぼくは逃げようと、手探りで水中に自分のリュックを探すが見つからない。「店長! 店長!」と叫ぶが、ぼく以外誰の姿もない。必死で水をかきわけ、逃げる途中、ふと手に触れるものがある。引き上げてみると、ぼくの探していたリュックだった。命からがら逃げ延びたぼくは、ようやく安全な高台に息もたえだえでたどり着く。何かの建物の入口にへたりこんだまま、ぼくは紙を広げ、九死に一生を得た思いを詩に書いていく。かたわらに男性がいて、ぼくに「生還したんだね」と声をかけてくれる。ぼくは「うんうん」とうなずくばかりで、声にならない。

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5月23日の夢(作家にサインを貰う)

60歳前後の和服を着た男性作家(実在の作家ではない)に著書を差し出してサインを貰う。ぼくはその本を市場のようなところに持っていき、そのむきだしの床の上に腰を下ろして、最後まで一気に読み切る。あとがきに作家は「私は丹下監督(映画監督らしいが実在しない)の第六助監督だった」と書いている。なんだかとても感動したぼくは市場を出て、住宅街を歩いていく。家々の屋根や木々の梢など、見るものすべてがいつもと違って見える。作家から勇気をもらった気がする。

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5月22日の夢(選挙管理委員)

 気がつくと某詩人団体の選挙管理委員になっていた。専用の大きな手提げ紙バッグが支給されており、中には既に郵送されてきた投票用紙が何通も入っている。毎日の投票状況をレポートする用紙もある。一日ごとに何通来たかを書き込めばいいのだろうと思い、出勤前にやってしまおうと、投票用紙を開封する。しかし、目が痛くて、投票用紙に何が書いてあるか、皆目見えない。おまけにレポート用紙には、小学生の夏休み日記みたいに、毎日の気圧が何ヘクトパスカルかを新聞のお天気欄で調べ、棒グラフで書き込む欄まである。ぼくはもう10日間もほったらかしにしていたので、妻がぼくのかわりに何日分かつけてくれていたようだ。一体、投票と気圧とどういう関係があるのだ。ばかばかしい。忙しいのに、こんなものやってられるかい! と、ものすごく腹を立てたあげくに眼を覚ます。(起きて、夢だとわかってからも、ものすごくプリプリ怒っていました)

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5月21日の夢(料理の夢2つ)

友人の漫画家Nさんは料理も得意で、彼女のフライパンの中にはカレーかおじやのような料理が三等分されて入っている。神田味とカリブ味と、もう一つは分からない。カリブ味の部分が神田味をじりじりと圧倒して広くなっていく。
そのNさんと、ぼくとNさんの友人であるファンタジー作家のIさんがメインゲストでお呼ばれをするというので、ぼくはお相伴するつもりで一緒についていく。ところが行ってみると、二人は欠席でお呼ばれはぼく一人だった。一段高くなっところに、床屋の椅子のようなものがあり、そこがぼくの席で、そこに鍋のような容器に入った料理が一品置かれている。招待役のY社のN氏は一段低いところに、へりくだって座っている。ぼく自身はおまけでついてきたつもりだっので、椅子にも座らず、料理にも手をつけていなかったが、ぼく一人しかいないのなら、やっぱりぼくが食べてあげないとまずいかなと思う。

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5月17日の夢(入れない部屋)

 会社の建物が新しくなった。ぼくの在籍する会社の部屋は、今自分がいるオフィスのほかに、道具をいろいろ置いた部屋があったはずなのに、いくら建物の中を歩き回っても、あるのは親会社の部屋ばかりで、探している部屋を見つけることができない。存在しないのでなく、なぜかそこへ行けないというふうなのだ。そこで、一度建物の外に出て、玄関から入り直したら、その部屋へ行けるかもしれないと考える。ところが、いったん外へ出たら、もうその建物へ入る入り口が見つからない。入ろうとしても、それはほかの何でもない商店だったり、戦後のナイトクラブだったりする。世界はカラーで色彩豊かに見えているのに、そのナイトクラブの中だけはモノクロの世界だ。そこだけが過去のためだろうか。ナイトクラブの中には津川雅彦など有名人の客の顔も見える。ここからビルの中へ入れそうな通路があるが、歩いていくうちにどんどん天井が低くなり、頭がつっかえてしまって、進むことができなくなる。

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5月16日の夢(ミニ小田急とミニ新宿駅)

 海を埋め立ててレジャーランドができた。その中をミニ小田急が走っており、駅はすべてミニ新宿駅の形をしている。Uカメラマンがもう一人の知らないカメラマンと一緒にやってきた。彼といっしょにレジャーランドの真ん中にある建物に入る。建物は四方が大きな窓になっていて、そこから360度パノラマで美しい海と山の景色が見える。外では何も風景が見えなかったのに、ここは本当はこんな景色のいいところだったのかと、びっくりする。外へ出て、三人でお互いを写真に撮り合おうとする。ところがファインダーを覗くと、お互いの間に黄色い貨車のようなものが入っていて、じゃまだ(三人の間を一人ずつ分断するように二台の貨車がある)。これでは撮影できないと思い、カメラを覗くのをやめると、知らないカメラマンの姿が消えている。
 ミニ新宿駅の一つに列車で着く。改札口から外へ出ようとすると、1メートルくらいの段差がある。みんなはさっさと降りてしまったが、ぼくだけ段差にちゅうちょしていると、下の地面にヤギのような動物がやってきて、にゃーにゃーとぼくに甘える。その動物のおかげでぼくは外へ出ることができた。すると、降りた乗客たちは、そこでいろんな動物たちとてんでに遊んでいる。それらは動物というより、形が崩れたヒルのような不気味な生き物で、納豆のようなネバネバした液体で地面と体がくつついているのもいる。みんな、そいつらに夢中になっているが、ぼくはそいつらのことはみんなに任せて、一人歩み去る。
 突然、戦争になる。空にぼろぼろになった大きな軍旗がなびいている。ぼくは戦争をゲームに変えてしまう。一人一人が洗面器かフライパンのようなものを手に持って、そのフライパンどうしで玩具の弾丸を羽根突きのように打ち合い、勝ち負けを決めるのだ。

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5月15日の夢(警察)

大きな建物にエレベーターで上がっていく。この建物は警察署で、ぼくもそこに勤務しているらしい。エレベーターから何人か警官が降りるのとすれちがうようにして乗り込む。しかし、上がっていったフロアの自分の鍵をなくしてしまい、自分の部屋に入れなくて一苦労。それからみんなとどこかへ出発することになり、建物の外で馬車みたいなものに乗ろうと待っている。しかし、誰もやってこない。不審に思って、部屋に戻ると、やはり何か事件があったようで、部屋の中でみんなが鑑識作業をしている。
投稿作品を集めて、作品集を作ることになった。だが、なぜか原稿ではなく、その原稿を書いたボールペンを沢山集めて束にする。色も大きさも太さも不揃いの、さまざまなペンが集まった。ぼくはそれらのペンの束を、なくさないようにち自分の机の下の床に白い紙を敷いて、その上に置く。そうしているうちに、それは「隠した」というふうに夢の中で位置づけが変わり、一つ隠したのなら、必ず何かほかのものもこうしてどこかへ隠されたはずだと思う。

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5月14日の夢(二つの菓子折)

 取材先を2軒訪ねるので、菓子折を二つ用意して持っていく。うっかりして、最初の取材先で二つとも重ねて出してしまい、慌てて下の方を引っ込める。下の菓子折は上等なカステラだ。いつのまにかその菓子折の紐を解いてしまったらしく、これでは蓋が開いてしまう。何か紐のかわりになるものを探す。そこはいつのまにか駅のロビーのようながらんとした空間になっていて、はるか向こうの壁際に、誰かが捨てたズボンのベルトが、隠すように捨ててある。まさかあれを紐のかわりにするのはまずいと思う。
 そこは駅の待合室なのか、ぼくはベンチに腰掛けている。そこへまだオムツがとれないような女の子を抱いた男がやってきて、ぼくの会社が従業員が増えた分、作業場が過密になり、ミスが出て、迷惑を受けたという。そのことについて、会社側の責任を証言するよう、ぼくに迫る。ぼくは会社側につくべきか、男の側につくべきかと迷う。

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5月7日の夢(校長の定年)

 ぼくは学校の校長先生で、今日はその定年の日だ。考えてみると、ぼくは生徒という客車を引っ張る蒸気機関車として、これまで頑張ってきたのだ。そんなぼくの最後の一日を取材しようとして、テレビの取材クルーがやってきた。彼らに機関車としての校長について話そうと思って歩き出すと、本当にレールの上を蒸気機関車がやってきて、手前の広場で停車した。ぼくの生徒たちがてんでに列車の下に潜り込んで、車輪の格好をしてみせている。

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