7月3日の夢(柿の木の下の会社)

 夜、会社で残業している。会社といっても、そこは名古屋の昔の実家の庭だ。ぼくは大きな柿の木の枝に書類を吊したりしている。もう夜の9時で、ぼくのほかに庭のデスクに残っているのは社長と営業部長ぐらいだ。もう帰ろうと思い、タイムカードを押そうと屋内、つまり実家の中に入ろうとする。すると、屋内から親会社の社員たちがどどどっと入れ違いに庭に降りてくる。誰もぼくの知っている人はいない(世代が変わったんだなあと思う)。部屋の中にはタイムカードに似た機械が3つあるが、いずれも似て非なるものなので、結局タイムカードを押すのはあきらめる。
 次に企画している展覧会のための資料の本を沢山抱えて、隣の展覧会場に入る。そこは巨大な地下洞窟のようなところで、洞窟の地面にも壁にもベンチがあって、沢山の人がワークショップに詰めかけている。ぼくは入口近くのベンチに腰を下ろし、資料の探索に熱中する。人々はリーダーの掛け声のもと、一斉に動物のような身振りをして地面に絵かメッセージのようなものを描いている。突然、隣にいた若い男がぼくに「おい。やれよ!」と声をかける。会場にいながらワークショップに参加していないのは、ぼくだけだったからだ。ぼくはびっくりして、「あっ、ああ」と曖昧な返事をする。昔はもっと自由な雰囲気だったのになあと思う。しかたがないので、ぼくはベンチで目をつむり、寝たふりをする。結局、展覧会を開くのに十分な資料は見つからなかった。困ったなあと思いながら、隣の会社へと戻る。

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7月2日の夢(殺人予告と女子高生)

メンバー(なんのメンバーか不明)から殺人を予告する長いメールが届いた。でも、これをみんなに転送したくない。悩んだ末に、先輩詩人の三木卓さんに相談に行く。彼の部屋の壁にカレンダーかポスターのようなものが貼られている。それを見たとたん、「そんなに悩むことはない。普通に添付メールとして送ってしまえばいいのだ」と納得する。
自分の家に女子高生がいる。家には父親(多分ぼくの)がいるが、父親の目を盗んで二人は恋仲になる。父親がお風呂に入っている間に、ぼくはこっそり彼女の部屋のドアを開ける。部屋の中は暗くて、彼女はいないかと思ったが、椅子にかけたまま洋服を頭からかぶってうたた寝をしていたようだ。そっと肩を叩くと、彼女は寝ていたふりをしていただけらしい。ぼくらはやさしくキスをする。

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7月1日の夢(海外取材と円周率)

 Mカメラマンとフランスあたりのヨーロッパの街を取材している。もう少しで取材先のおばあさんの家にたどりつくところまで来て、うっかり通訳を連れてこなかったことに気づいた。ぼくは英語もフランス語もしゃべれない。Mカメラマンがぼくの質問くらいは英語で通訳してくれるだろうか。でも、ここまで来たらもう後戻りできない。ただ進むのみだ。
 妻が円周率の暗誦に挑戦している。3.1415926524360679…..三医師異国にむこう、富士山麓鸚鵡鳴く・・・さらに、あと10桁か20桁くらい暗誦してみせて、妻は「できた!」と大喜びする。ぼくは最後の二桁だけが間違っていると思い、「そこは27だろ?」(数字は曖昧)と訂正する。

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6月30日の夢(ゴーカート)

 尿意を催して、トイレに入る。ところが尿意と思っていたのは、出血だった。鮮血が大量にどはどばと出る。どうしようと思いながら、負けるものかと開き直ってもいる。
 一人乗りのゴーカート(殆ど床に寝るような体勢で運転する)を運転して、東海道を下る。途中、休憩でいったん降りる。そこでは大学時代の早稲田詩人会で一年先輩だったO氏らしき人が友人らしい男と話している。よほど声をかけようかと思うが、かけそびれてしまう。土地の少年がいろいろとぼくの世話をやいてくれて、仲良くなる。小屋のようなところから両開きの木の扉を彼が開き、そこからぼくのゴーカートは再び道路に戻る。「きみのことは忘れないよ」と、ぼくは少年に声をかける。
 交差点を渡る。交通整理のガードマンの指示に従う。あちらからもこちらからも、暴走族の改造車のような車が列をなしてやってきて、恐ろしいが、彼らも交通整理に従って、ぼくのゴーカートとすれすれにすれ違っていく。
 最後は急坂を登る。傾斜はどんどん急になり、直角に近づく。「これではいつか車が裏返って、頭から落ちてしまうんじゃないか」。ぼくは道路のわきにいる人と、そんな冗談を交わし合い、大笑いをしながら楽しく危険な坂を登っていく。
 新幹線にみんなで乗る。何か危険な相手が迫っており、それから逃れるために、男も女も全員ピンクの靴下をはいている。危険からのお守りアイテムらしい。ぼくもそうだが、慌ててはいたので、半分くらいつっかけただけだ。しかし、危険な相手は駅の売店の方に逸れたので、急いで声をかけあい、みんなでちょうど入線してきた新幹線に乗り込む。
 新幹線の中は、通常の前向きのシートではなく、三人掛けのソファーが横向きに3,4列並んでいる。種類も3種類くらいあり、ぼくは窓際のピンクのソファーに座りたいが、あまりにもギャル向きでぼくには似つかわしくないかなと思う。ふと気がつくと、ぼくは反対側の茶色のちょっとこじゃれたソファーに腰掛けている。この席でもいいじゃないかと、ほっとする。だが、そのとたん自分が荷物をどこかへ置き忘れたことに気付く。急いで降りて、ホームの階段のかげに手を伸ばすと、まるであつらえたように、そこに黒い自分のスーツケースがあった。ほっとして、それを持って、新幹線に無事乗り込むことができた。

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6月27日の夢(ゲートの向こう)

 どこかへ入国もしくは入境するためのゲートの待合所。ぼくは部下二人と共に待っているが、ぼくだけ一人、他の二人とは離れて、ゆっくり飲み物を飲んでいる。そろそろゲートをくぐる時間だ、と思ったところへ、二人がやってきて、「自分たちも飲み物をとりたい」と言う。あと1分くらいしかないのに。でも、彼らがどうしてもというならしかたがない。ぼくはその間にトイレをすませ、再びゲートに戻ると、結局二人は飲み物をあきらめたらしく、既にゲートの係官に審査書類を提出して、ゲートの向こう側にいて、ぼくを探している。ぼくも慌てて審査書類をバッグから出すが、急にゲートの上
から灰色のカーテンが降りてきて、ぼくには向こう側が見えなくなってしまう。

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6月22日の夢(I氏の家)

 デザイナーのF氏の紹介で、老詩人のI氏の家に行く。I氏の家は壁が水色で、ぶつぶつの肌触りになっているなど、かなりパブリーな感じの邸宅。本棚にはぎっしりの本のほか、さまざまなものが詰め込まれている。知らない男女が多数、パーティーの雰囲気で邸内にいて、談笑している。ぼくは誰も知り合いがいないので、もう帰ろうと思うが、そこへ当のI氏がやってきて、ぼくのそばに座って、親しげに話しかけてきたのに驚く。白髪をきれいに撫でつけたI氏はとても品が良く、感じがいい。彼はぼくに新横浜からの新幹線の切符の買い方を尋ねる。今まで新幹線の切符を買ったことがないというのだ。ぼくは「駅まで行かなくても、パソコンで買えますよ」と教えるが、I氏は多分パソコンなど扱わないのだと気がつき、「あっ、そういうことだけはIさんはやりたくなかったのですよね」と、フォローすると、彼も苦笑する。
 帰りに、パーティー参加者全員で、近くの蕎麦屋に入る。ここもパブリーなかっこいいモダンな蕎麦屋さん。ぼくは蕎麦を食べ終わって帰ろうとして、うっかりレジを通らないで、街路に出てしまう。これでは食い逃げになってしまうので、慌てて店内に戻ると、レジには長い行列ができていて、どこが尻尾かわからないくらい。途中で並び替えさせられたりして、なかなか支払いまで進めない。

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6月19日の夢(プロフィル)

 ある女性がテレビに出ることになり、そのプロフィル原稿を妻に助言を受けながら書き直している。以前ぼくが書いた彼女のプロフィルはぼくがアレンジしすぎて、彼女が書いたオリジナルの文章とあまりに違いすぎていたからだ。しかし、実際に書き直そうとしてみると、変に回りくどくなったりして、とても難しい。

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6月18日の夢(夢ふたつ)

 ぼくは放送局のスタッフで、ある有力なタレントのところへ仕事を頼みに行く。彼は無名の協力者によって、現在の活動を支えられているのだと分かる。そうした協力者たちの連絡先も教えてもらった。しかし、彼らのような無名の人たちをテレビに登場させてよいものか悩む。
 現代詩人会で日光のようなところへ旅行に行く。ぼくはまた同会の理事長になったらしい。部屋が空いていなくて、メンバーは別々の部屋に分かれて入り、それぞれの部屋はガラスで仕切られている。廊下で司会の男性がマイクで各室のメンバーに何かを話すが、ガラスの内側にいるぼくらにはちっとも聞こえない。

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6月17日の夢(魂の抜けた体)

 先日G賞を受賞した詩人のF・S氏の自宅に妻と遊びに行く。そこには同氏と親しい詩人のS・S氏が先にいて、「今日は東中野を二人でいっぱい歩くんだ」と、アルバムを繰りながら快活にぼくらに話しかける。S・S氏はぼくとは相性のよくない詩人なのだが、そんなふうに話しかけられ、ちょっと気分が楽になる。ぼくと妻はF・S氏の話をテープに収めようと思っていたので、ぼくは鞄の中からカセットを取り出す。ところがテープがカセットからはみだして、糸巻きのようなものに巻き付いてしまっている。懸命にカセットの中に巻き戻そうとするのだが、難しそうだ。
 自宅のマンションの前の舗道にたくさんの人が出ている。ぼくの目の前にぼくそっくりの裸の男の体がごろんと横たわっている。魂の抜けた体だ。あれっ、これはぼくの体かなと一瞬思うが、ぼくはちゃんと自分の体の中に入っているし、そのごろんとした体のお尻にはゴムの人工肛門のようなものがくっついている。明らかにぼくのではない。「これ、誰の体?」と、みんなに尋ねているところへ、K氏(の魂?)がやってきた。みんなは「K氏の体だよ」と言う。いつも調子のいいK氏は「どうもどうも」と言って、その体に戻ると、さっさと行ってしまう。しばらく仮死状態にあった体なのに、脳などに全然ダメージがなかったことに、ぼくはびっくりする。
 そこから自宅に戻り、キッチンに立つ。どうもこの部屋は風通しが悪い。キッチンには横開きの磨りガラスの窓がついているので、ぼくはそれを開けはなって、さわやかな風を入れる。

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6月16日の夢(女性詩人の不調)

 2週間後に迫ったイベントの映像素材の発注を受けているのに、クライアントから何も連絡がないので、こちらから出向いてみる。クライアントの個人オフィスはものすごくOA化されていて、壁の薄型モニターにイベント当日のプログラムが表示されている。他の業者が打ち合わせに来ているので、順番を待ちながらそのプログラムを見ると、うちの会社に発注されたはずの映像の項目はない。ということは仕事はなくなったのだろうか。それなら楽でいいが、でもよいような、よくないような・・・。
 詩壇の大御所女性詩人のSさんが寝ている。どうも調子が悪いらしい。彼女の命令で、若い女の子が使い走りされられている。彼女の動きがおかしいと思ったら、Sさんの投げたらしい黒い布が頭からすっぽりかぶさり、前が見えなくなってしまったためだ。彼女の手をとって、導いてあげることにする。密着した体がなんだかなまめかしい。

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