8月18日の夢(出刃包丁で闘う)

 男二人で旅をしている。旅館の部屋で休んでいると、9人の敵の男達が現れる。ぼくたち二人は各々出刃包丁を取りだして身構える。「そんなもので、これから先ずっとやっていくつもりか」と嘲笑う男達。その男の足がなれなれしくぼくの足の指にからみついてくる。「足がなれなれしいんだよ」と、ぼくは言い、男の足を包丁で払う。そして、邪魔な男達を次々と包丁で斬りつけて、血路を開いて逃走する。しかし、これはもしかしたらお芝居なのか、血は流れないし、ぼくもそれなりに手加減している。廊下に明らかに人形の腕だとわかるものが落ちている。ぼくはそれを部屋にいる男達の真ん中に投げ込む。男達の真ん中にIカメラマンがいて、彼は自分の膝の上に落下したものが人間の片腕だと気がつき、目をむくのが見える。

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8月17日の夢(素朴な売り子)

 会社のデスクが学校の机のような木製のものにかわっている。その引き出しはもちろん、周囲が寄贈された詩集や詩の雑誌でいっぱいになって、あふれんばかりだ。何冊かを捨てなければとてももたないと思う。
 有名作家の代表作をリストにして、社長のところに持っていく。すると、社長はそれらの作家の名前を一瞥して、「みんな慶応出ばかりだな」と言う。そういえば社長も慶応出身なのだ。そして、それらの小説の原稿枚数と、作家の出身大学(ということは慶応以外の出身の作家もリストに入っているらしい)をペンで書き込んでいく。社長は有名な文学作品はみんな読破しているのだなと驚く。
 会社に赤いTシャツを着た素朴な女性がセールスにやってきた。首から駅弁の売り子のようなお盆を吊り下げ、お盆の胸当ての部分には三面鏡のような形の透明プラスティックの板がついている。彼女は訥々とした口振りでお盆に載せた商品のセールスをし始める。すると、社内にいた女性社員たちは一斉に彼女に、その三面鏡のような透明プラスティックの左側の部分に「フケがついているわよ」と、指さして非難する。言われた女性は一瞬驚いて、無言のままその「フケ」といわれた汚れを拭き取り、また何事もなかったかのように、訥々とセールスの言葉を語り始める。すると、彼女の吊り下げている胸のお盆が急に立派になったように見える。

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8月12日の夢(原宿の洪水)

 会社の一部屋に布団が敷き詰められ、布団部屋になっている。四方の壁も全面青緑の布でおおわれている。ぼくは会社で徹夜明けで、午後4時に帰宅することにする。会社を出てタクシーに乗る。そこは以前会社のあった原宿の街。街は洪水になっており、路面には一面泥水があふれている。どこから水が来たのだろうと眺めると、通りの反対側のビルのてっぺんあたりから、水がどんどん流れ落ちてくるのだ。
 乗ったタクシーは運転席が後部座席にあり、ぼくの前はフロントグラスだ。とても景色がよく見えるかわり、ほかの車に衝突しそうでちょっと怖い。道路には洪水対策の作業車がたくさん出動しており、両側にそれらが並ぶ真ん中をタクシーは走る。作業車がドアを開けたり、作業員が降りて作業を始めようとするので、今にもタクシーはその間で動けなくなってしまうのではないかと気が気でない。だが、うまい具合にタクシーはそれらをすり抜け、ゆっくりではあるものの着実に前進していく。こんな状況の中でこの道を進めるのは、きっとぼくの乗ったタクシーが最後になるだろうと思う。

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8月11日の夢(田舎の駅)

一色真理です。やれやれ、やっと明日から夏休みです。
*8月11日の夢
 妻と田舎の駅で電車に乗ろうとしている。13番線から電車が発車するというので、急いでホームへの階段を登りかけるが、妻は「ちょっと待って」と言って、駅の外のトイレに駆け込む。見ていると、彼女はトイレの入り口にあった洗面台を両手に抱えて、トイレの奥に入っていった。
 出てきた妻と、ホームへ登ると、遠ざかっていく電車が二つ見える。一つは二両編成くらいの小さなローカル電車。もうひとつは沢山の車両がつながった特急か急行で、複々線の別の線路を同じ方向に走っていく。
 「行っちゃったよ。次は1・2番線だ」と、ぼくは妻に言い、二人で階段を下りる。13番線とはかなり離れている。1・2番線のホームに着き、階段を見ると、熔岩にふさがれていて登れない。火山の爆発で最近こうなったらしい。その隣に新しい1・2番線のホームがあった。その階段も登りにくく、特に左側はふさがれていて、登れない。「右側から登るように」と妻に伝える。既にホームには何人もの乗客が電車を待っている。

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8月10日の夢(海外ツアー)

 海外ツアーの企画をする。ツアーのPRビデオが出来てきたので、見てみると、殿山泰司が実にいい味の演技をしている。
 実際に添乗員として同行する。前回のツアーと殆ど同じメンバーが参加しており、意外なほど沢山の人が参加している。別室から長老詩人Y氏の声が聞こえてくるので、姿は見えないものの、彼も参加しているのだと分かる。しかし、ホテルに到着したのに、ちっとも食事が出てこない。
 参加者たちがぼくに「ここへ来る途中、三人だけで電話会議をしただろう」と、ぼくを詰問する。そういえば、さっき一つの部屋で三台の電話機を囲み、二人の男と電話で会談をしたのだった。「いやいや、三人というのはたまたまで、偶然ですよ」と、ぼくは弁明する。
 トイレに行きたくなる。ぼくらはいくつかのホテルの部屋を借り切っているが、みんなのいる部屋と部屋の間に、誰もいない暗い部屋があって、そこが確かトイレのはずだったと思い、ドアを開ける。そこは可動式の壁で囲まれた、四角ではないちょっと変な形の部屋。可動式の壁の向こうは明るい部屋で、みんなのいる気配がするが、その部屋だけは薄暗く、誰もいない。角のところの床に、小さな四角い窪みがあって、そこにおしっこをしていいのだ。

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8月9日の夢(新しい父親)

 母親に新しい夫ができた。小男で不細工で、タバコをのみ、暴力的な感じ。だが、そんな夫に、食事のとき母親は贈り物をする(何だったかは忘れてしまった)。そして、ついでのように、ぼくにも贈り物をくれる。開けてみると、それは喫煙セットだった。ぼくはタバコをのまないので、そんなものを貰っても役に立たない。ぼくは母親の夫に「お父さん。一つどう?」と言って、タバコを勧める。彼は「ふん。俺はこういうものはあまり好きじゃないんだが」と言いながら、一つ抜き取り、さらにパイプとか、セットの中の重要な物は全部自分のものにしてしまう。これではこのセットはもう使えなくなったも同然だ。
 カレーライスのテイクアウトを頼む。イギリス人のハンサムな青年が届けてくれた。食べようとすると、彼は大量の唾をとばして、ぼくに食べ方のマナーを教える。とても礼儀正しい青年なのに、その男の唾がぼくのカレーに沢山かかってしまった。ぼくはしかたなく、一口だけカレーを食べるが、あとは全部残してしまう。すると、かたわらにいた妻と青年は一緒に食卓を片付け出した。ぼくは急に惜しくなって、慌ててデザートに沢山盛られた甘いケーキのうち、一つをとって食べる。

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8月8日の夢(真っ暗闇)

 夜、名古屋の生家に帰ろうとして、覚王山の岡の上まで帰ってきた。ここから坂を下れば、もう生家はすぐそこだ。そのとたん、世界が停電になったように、真の闇になり、何も見分けられなくなった。でも、ここから生家までの道は手に取るように分かっているので、這ってでも帰ろうかと思う。

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7月31日の夢(分科会と危ないバス)

 妻の希望で何かのシンポジウムの会場に行く。分科会になり、ぼくらはあまり人気のない分科会の部屋を選ぶ。それでも座れないといやなので、ぼくは人をかきわけて部屋に入り、すばやく奥の中央の席を妻と二人分確保する。なんだかサイズの小さな椅子と机で、この会場は幼稚園らしい。予想通り分科会の参加者は少ない。「これでは、主催の役員席の方が客席より人数が多いわねえ」と、役員席に座ったおばさんが、苦笑している。
 いつのまにか夜になり、ぼくらはこの部屋で寝ている。トイレに行きたくなったぼくが起きてみると、妻は部屋の出入り口のところに布団を敷いて、廊下にはみだしてぐっすり眠っている。妻を起こさないよう、またいで廊下に出る。廊下には大きな椅子を2脚持ち出して、椅子に腰掛けた姿勢で寝ている老夫婦がいる。邪魔だが、なんとか脇を通り抜ける。すると、そこはロビーのように広々とした空間。ぼくの前を若い男が歩いている。彼もトイレに行くのだろう。彼の後を追うようにして、トイレに急ぐ。
 観光バスに乗る。ぼくの席は運転手の隣の助手席のようなところ。前は全面がフロントグラスで、景色は素晴らしいが、事故が起きたらやばいなあとちょっと心配になる。バスは出発して、まず坂を駆け下りる。勢いがついているので、麓の建物に衝突しそうになる。寸前で止まり、カーブを切る。そこから川の堤防の上をバスは走る。雨の後で堤防道路は黄色い水たまりになっている。その水たまりをあえてバスはスピードを上げ、水をばしゃばしゃ跳ねとばしながら疾走する。本当に水の下に道路はあるのだろうか。とても不安だ。

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双子の犬

ぼくの知り合いの女性がシンガーソングライターの谷山浩子さんを取材に行った。女性が谷山さんを訪ねてみると、谷山さんは双子のようにそっくりな白い犬を二匹飼っていた。女性は二匹を「全く同一の行動をする一組の犬」として扱うべきか、一匹ずつの別の犬として扱うべきか悩む。

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7月28日の夢(佐川急便)

 会社の窓の下に佐川急便のトラックが止まっているが、もう出発してしまいそう。女性社員のSさんが荷物を作ったところで、「佐川、待って!」と叫んでいる。ぼくは窓から下を通りかかった女性に「佐川のトラックを止めておいて」と叫んでから、Sさんから荷物を受け取り、階段を駆け下りる。
 だが、地上に降りてみると、既に佐川のトラックは走り去っていた。そして、外苑西通の舗道の向こうから、脱いだ佐川の制服のTシャツを手にした男たちが二人、さっぱりとした私服に着替えて、こちらに歩いてくる。今、交替した佐川のドライバーたちだろう。道にはぼくのほかにも手に手に荷物を持った人々があふれていて、佐川のトラックを探している。私服のドライバーは「ここで待つんじゃなくて、路地でトラックを探した方がいい」とアドバイスしてくれる。ぼくも荷物を持って裏の路地へ駆け込む。その路地はそのまま地下に潜っていき、地下には神社がある。こんなところへも佐川のトラックは来るのだろうかと思う。やがて神社を抜けると、気持ちのいいロビーのようなところに出た。そこへ後から、ぼくに荷物を託したSさんが同僚と談笑しながらやってきた。ぼくは荷物を彼女に返すが、それが佐川の便に載せられなかったことに、彼女は落胆したふうには見えない。

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