7月13日の夢(埋もれたピアノ)

 取材を急いでやらないと〆切に間に合わないのに、ちっとも取材先が決まらず、焦っています。それで、取材の夢ばかり見ています。
 休日なのに、今日は取材だ。東京郊外の基地のある町である。団地の建物の中に、ぼくをはじめ各マスコミの記者が沢山入っていく。いろいろな部屋に、いろいろな目的で取材をかけているらしい。廊下を進む。ドアが三分開きになっているのが、ぼくの取材先の家だ。
 中に入ると、黒板にチョークで何か書きながら、男の先生が一人の女の子に授業をしている。同行したカメラマンがそれを撮影するが、どうもぼくらに協力的な雰囲気ではない。第一、「ピアノの本」の取材なのに、ピアノが見当たらないのはどういうわけだ? 聞いてみると、ピアノは二台あるが、一台は殆ど使っていないという。使っている方のピアノも、部屋の家具の山の中に埋もれている。ぼくはそのピアノを一生懸命掘り出す。背の低いコンソール型のピアノだった。

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7月11日の夢(ミイラ覚醒)

 何か天才的な才能を持つ少年の自宅へライターと共に取材に行った。どういう才能なのかは定かではないが、彼の兄弟の中にはこのジャンルでプロになっている者もいて、その子はインタビューにもきちんと受け答えができる。だが、その少年はアマチュアなので、答え方も訥々としている。しかも、家の中が満員になるほど、マスコミの記者が詰めかけているため、ちっとも取材が進まない。しかたなく、泊まり込むことにする。
 いつのまにか朝になった。時計を見ると、2時だ。もう午後2時になったのかと、窓の外を見ると、石畳に月光が銀色に反射している。まだ真夜中だったのだ。
 やっと原稿が出来た。明日も会社に出るのはいやだから、今日中に上司に原稿を読んでもらおうと思う。そこは列車の中で、上司というのは軍隊の将校だ。ライターとそう相談していると、社長が出てきて、反対して、明日にしろと言う。
 警察署に駆け込む。警官とぼくとは顔なじみのはずだが、なぜか警官はぼくのことを忘れている。ぼくは手に三つの断片を持っている。それはぼくがずうっと選挙に立候補して、保全を主張しているある建物の鍵や錠前の破壊された断片である。こんなふうに壊されてしまったのは、ずうっと落選しながら立候補を続けているぼくへの、何者かのいやがらせであるに違いない。
 朝、海辺へ男がぼくを連れて行く。コンクリートの溝の蓋を開けると、そこには棺桶があり、それを開けるとミイラのような白い布きれをつけた女性が寝ている。ぼくが彼女を起こすと、彼女は「まだ早いんじゃないの?」と抗議する。だが、「ぼくが来たのだから」と、ぼくは彼女を無理矢理目覚めさせる。女性もしぶしぶミイラの衣裳をはぎ取って、起きあがる。

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7月5日の夢(鼻くそ)

 学校らしい場所。でも、職場のような感じだ。ちょっと用を足しに教室を出る。廊下の窓のところまで来たところで、鼻くそが出てきたと感じたので、ふいっと鼻息でそれを吹き飛ばすと、正露丸のようなやつが地面に落ちた。教室の前に戻ると、廊下にトイレの洗面台によくある感じでペーパートイレがセットしてある。便利になったものだ・・・と思いつつ、それを一枚取って、鼻を拭う。

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7月4日の悪夢

ひどい悪夢を見ました。
 クライアントである某大企業の宣伝部に、詩人のN氏と二人で出かけて仕事をしている。窓から海辺で、カメラマンで芥川賞作家のS氏と、会社の同僚のM氏とが表紙用のモデル撮影をしている情景が見下ろせる。ところが、表紙のほかに裏表紙用の写真も撮らなくてはならないのに、二人は忘れて、帰ってしまった。それを見ていたぼくは慌てて、宣伝部の人たちにそのミスを告げ、急いで携帯で撮影隊を呼び戻そうとする。ところが、携帯は故障してしまったのか、二つある電話帳画面のうち、一方はどこかの結婚式場のリストになっている。また、もう一方は普通の五十音順リストだが、何度検索してもM氏の名前が出てこない。そこへ宣伝部の若いクライアントがやってきて、「まだ連絡がとれないのか。おまえの会社にはほとほと呆れた。今までは上には言わず、こっそり穏便にすましてきたが、もう二度とおまえの会社には行かない」と、ぼくに宣告する。「申し訳ありません」と、ひたすら謝罪する。連絡がとれないまま、同社から出るわけにいかず、昼食もとることができない。携帯は何度やってもつながらず、N氏は逃げてしまったのか、姿がない。さっき、あそこでお弁当を食べようと思っていた大きな椅子に、この会社の社長が悠然と座って、女性社員たちといっしょに食事をしている。ぼくはそれを指をくわえて、眺めている。

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7月3日の夢(母屋と離れ)

 某大同人誌主催の詩人会議出席のため、山へ行く。ぼくは一人で列車に乗り、駅弁を食べる。次の瞬間にはぼくはワゴン車に乗っており、後ろのトランク部分に大きなスーツケースを持ち込んでいる。運転している男はほかの同乗者と打ち合わせしている話から、どうやら某有名漫画家らしいと分かる。道路の向こうからバスがやってきた。ツアーの本隊の乗ったバスだ。バスの窓から沢山のおばさん詩人が手を振っている。
 会議の会場に着いた。庭を隔てて、母屋と離れがあり、ぼくは本隊の人たちと別れて、離れの方に滞在する。そこには組み立て式のキーボードが置かれているので、組み立てて弾いてみたいと思う。ところが、部品は金属なのに、なにやら生き物めいたぞよぞよした感じである。マニュアルがあったので、読もうとする。ところが、その本はどっちが表紙でどっちが裏表紙かさえ分からない。テレビで野球中継をやっている。見ていると、いつのまにか剣道の試合の中継になっている。
 カメラマンのI氏が窓からぼーっと空を見上げている。白い雲が層となって、右の方の山から空半分を覆おうとしている。それを指さして、I氏に「大きな雲だね」と言う。どこからか、妻の「ご飯よーっ!」という声が聞こえる。思わず「はーいっ!」と答える。目を上げると、川の向こうで妻が呼んでいる。どうやら母屋で食事が始まるらしい。

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7月2日の夢(宇宙旅行)

 強い薬を貰って下痢を止めたら、薬をやめるタイミングを逃して、便秘に(笑)。
 初めてロケットで宇宙旅行することになる。初めての搭乗待合室で、連れの女性と待ち合わせることになっている。ところが、いざ搭乗するとなって、途中に彼女を置き去りにしてきてしまったことに気づく。慌てて携帯で連絡しようとするが、携帯も彼女に預けたままだった。既に搭乗チケットを係員に渡してしまっていたが、なんとか彼女に連絡をとろうと、後戻りして探しに行く。そこへ、運良く彼女の方からもぼくを探しに来てくれて、すぐに落ち合うことができた。さあ、これで二人、宇宙へ出発だ!

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6月26日の過去夢

 以下は病気になる直前、火曜日に見た夢です。この日は某詩誌の編集会議が紛糾したので、正夢だったのかも。チャイコフスキーコンクール、ピアノ部門は優勝者なし。残念だけど、ぼくは忙しくならずにすみました(笑)
 タクシーに乗っていたら、濁流が四方八方から押し寄せてきた。しかし、運転手は勇気ある態度で、濁流に向けて車を進めていく。
 ロシアを電車に乗って旅行している。ぼくは先頭の席に座っている。窓から、男達が濁流の川を泥まみれになって泳いでいるのが見える。変な女がぼくを誘惑しようと乗り込んできたので、追い返す。
 自宅に帰ると、ぼく宛の郵便物が来ている。開けてみると1月にすることになっている北村透谷についての講演(夢のフィクションです)への激励の手紙だ。だが、よく見ると、「一瀉千里様」と宛名を間違っている。失礼なやつだと思う。(一瀉千里さんという詩人の方は確か実在すると思います。その方とこの夢は何の関係もありません)

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6月29日の病気中の夢

 一昨日から昨日にかけて、流行性胃腸炎で寝込んでいました。またスリムになっちゃうな。そんな病気中に見た、ちょっと気持ちの悪い夢。
(夢ここから)
 我が家に広い部屋があり、家族でそこで食事を始める。ぼくと妻は現在の家族だが、子どもとして小さな娘がいるなど、細部が違っている。この家は最近引っ越してきたばかりで、まだあちこち探検していない。窓から意外に広い海の岩場や、台形の奇岩が見える。相当、景色のいいところに建っているらしい。
 さて、横長のテーブルにぼくと妻と子どもが座り、パンにチーズに僅かな生野菜という、粗食を食べ始めると、随分昔の仕事仲間たちが出現し、「お久しぶり」とか挨拶しながら、その食卓に加わる。中に、ミュージシャンの男性がいて、かたわらので大きな風呂敷の中からキーボードのような機械を取り出す。鍵盤のかわりに一面、ウニの針のようなものが生えていて、それに触って音を出す仕組みだ。だが、ぼくの小さな娘(現実には30代の息子しかいない)が触っても、小さな音しか出ない。ちゃんとした音を出すには二カ月くらいかかるらしい。
 どこかの音響機器メーカーの若社長が何人かの取り巻きたちを引きつれて、我が家にやってきた。ぼくの家にはヤマハのステレオが置いてある。彼らはそれを勝手に鳴らして、「いい音だな」と感心している。対応に出たぼくに社長はいかにも偉そうな口調で「いい音響機器はどこの国の製品か?」などと専門的なことを次々尋ねる。ぼくは「いろいろな国のものがある」などと、ごまかすが、とりまきたちは「そうだな、イギリスにもフランスにもあるし・・・」などと、適当に調子を合わせる。
 ぼくとの会話を終えた彼らは、「ゆっくり食事をしたいから」と言って、列車に乗り込む。列車は空中に敷かれたレールの上を走る、銀河鉄道のようなものだが、車体は新幹線のような最新型だ。そして、終点の駅を突き抜けて、もうレールのない空中へ飛び出してしまう。そこから一人の男が出てきて、空中に浮かぶ岩の上に足跡を印しながら次々飛び移って、空中のレストランへと向かう。そこで男達は食事をするつもりらしい。
 ウルトラマンとして出張から帰ってきたぼくは、名古屋のテレビ等にすとんと降り立った。これから日常の姿に戻って、自宅に戻るため、展望台への階段を駆け登っていく。しかし、なにも展望台へ登る理由はないのだと気がつき、逆に階段を駆け下りる。下の街路との間には溝があり、その上に金網が張られている。おそらく、その金網の上に足を乗せたら、破れて落ちてしまうだろう。だが、周りには女子高生のようなグループなどがぎっしり立っていて、どううまく飛んでも、向こう側に降り立てそうにない。そこへバスがやってきた。バスといっても、車体のないバスで、ハンドルを持った運転手もバスガールも乗客もみんな歩いている。
 昔に在籍していた会社に一人、忍び込み、夕闇の中で休んでいる。一人だと思っていたのだが、シャワー室に入ろうとしているのはどうも社長のようだ。彼がシャワー室に入っている間に、これまでの夢を「夢日記」に書いてしまおうと思い、2センチ四方くらいの小さな正方形のノートに書き込む。終わって、ノートを置こうとすると、指に貼り付いてしまったようで、外れない。しかも、ブーンという小さな羽音のようなものが聞こえる。どうやらこのノートは古くて、虫が発生してしまったらしい。気味が悪いので、ますます体から離そうと思うが、全然離れない。そうこうしているうちに、さまざまな人たちが誰もいないはずの空間に現れてくる。グループサウンズのザ・タイガースのメンバーたちもいる。中に一人女性メンバーがいるが、タイガースに女性メンバーなんていたっけ? 彼女はぼくに「どうしたの?」という顔をして見せる。ぼくは口に指を立てて「シーッ!」と言う。

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6月24日の夢(朗読会)

 円形の建物の半円の部分が屋外ステージになっている。そこでオーケストラをバックに、4人の詩人が自作詩を朗読することになっており、ぼくはその3番目に出演する予定だ。しかし、事前に何の準備もしておらず、ただ段ボールに自分の詩集などを入れて持ってきただけである。
 既にプログラムが始まっており、ぼくはようやく建物の裏の半円の側にある楽屋に、自分の段ボールを開けに出向く。ところが、開けてみると、入っているのは殆どがぼくの詩集でも掲載誌でもない、知らない書物だ。探しても探しても自作が見つからない。楽屋で困惑していると、係の人が「出演しなくてもいいのか?」と、ぼくを呼びに来た。しかたがない。適当に段ボールの中から小さめの本を取りだして、ステージに向けて走る。
 服を着る暇もなかったので、黒いズボンをはいているものの、上半身は全くの裸だ。そのまま犬かオオカミのように背中を丸め、狼男のような感じでステージに駆け上がる。雨が降ってきたせいか、聴衆は意外にまばらだ。皆、ぼくの半裸で獣のような姿に驚きの声を上げる。手にした本の適当なページを開けて、朗読を始めるが、どうもそれはぼく自身の作品ではないようだ。でも、どうせ聴衆にはそんなことは分からないだろう。風邪をひいたのか、いつもの自分とは似ても似つかぬ声だが、ハスキーながら高い声もちゃんと出る。上々の朗読を終え、再び獣のように背中を丸めて、一目散に楽屋に駆け戻る。

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6月23日の夢(四国旅行)

今日は「詩と思想研究会」でした。16人とぐっと人数は減ったのですが、少数精鋭の緊張感ある会で、本当によかった。
(夢ここから)
 船で四国へ修学旅行に行った。さまざまな船を乗り換えて、各地を回る。ある町の海辺で、ひとりぽつんと取り残され、孤独になってしまった。透明な海の浅い底には、緑の海草がスポンジのような感じでたくさん生えている。ぼくは水の中に足を入れてみる。温かい。手も入れてみる。
 最後の寄港地は高知だ。高知の海岸には見上げるような大きな波が動かずに続いている。これを超えて上陸するのだ。
 ある街でコーヒー店に入る。どの席に座って本を読んでもいいと言われる。小さな椅子、大きな椅子、カウンター席といろいろあって、迷うが、実直そうな店主のいるカウンターのところに座って、読書することにする。

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