10月23日の夢(列車の中の教室)

 ぼくはまだ子供のようで、クラスの仲間たちとアメリカ大陸を走る横断鉄道の列車に乗っている。列車はちゃんと連結した客車の格好をしているが、一両ごとが教室で、片側が廊下になっている。
 圧制的な政権ができ、ぼくらの学校にも彼らの干渉が及んでいる。ぼくらは自由のために立ち上がらなくてはいけない。その使命を果たすために、ぼくは教室からこっそり廊下に抜け出し、椅子を一個、バリケードがわりにして、その背後に身を隠す。教室の中の子供たちもぼくの意図が分かって、みんな目で合図してくれる。だが、教室の中にいた犬がやってきて、ぼくを眺めている。ぼくに甘えたいようだ。そんなことしたら、ぼくが隠れているのがばれちゃうじゃないか、と思う。
 それから、敵の側の教師が来たり、いろいろあったものの、仲間の協力もあって、無事、目的地の駅に着くことができた。さあ、この町で闘わなければ・・・と勇んで列車を降りると、ラジオから「自由な市民の権利を守る政党が国家を掌握した」という発表が流れ出す。これで、ぼくらも解放されたのだ・・・と、ほっとする。
 駅から出ようとすると、ぼくの手にたくさんのミミズやヒルが這っている。一匹の小さな黒いヘビさえいる。慌てて、振り払ってもらう。

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10月21日の夢(水棲猫)

 見知らぬ女性に連れられて、何人かでクライアントのところを訪ねる。あまりぼくはこの仕事にやる気を感じず、ぐずぐずしているうちに一人だけビルの入り口で遅れ、はぐれてしまう。そのままみんなと別れてもいいやと思いながら、ビルの中に入っていくと、みんなはロビーのテーブルの向こうにきちんと着席して、ぼくを待っていた。ぼくの姿を見ると、みんな黙って立ち上がり、みんなでビルの別館に入っていく。だが、打ち合わせの約束をしたクライアントの担当者がいない。リーダーの女性は「私一人が残って、打ち合わせしましょうか。約束したのにいないみたいだから」と、ぼくらに言う。それは有り難いなと、ぼくは内心思うが言わない。
 改めてオフィスの中を見渡す。壁は全面ガラス窓で、その窓沿いに一本の横に長いテーブルが部屋の端から端まで伸びていて、社員たちは椅子1脚分のスペースだけ確保し、向こう向きに並んで座っている。テーブルの上にあるのは一台ずつのノートパソコンと電話機だけだ。そして、窓の外にテラスがあり、そこで話し合っている人たちの中に、当の担当者がいるのが見えた。「あの人はあそこにいますよ」と誰かが指さす。
 そのとき、並んでいた社員の一人の女性が振り向き、「あの人は『どうして6時になんか来るんだ。自分は朝の9時からここにいるのに』と言ってましたよ」と、ぼくらに言う。重要な仕事なんだから、朝から来なくては駄目だ、ということらしい。
 ふと、足下を見る。そこにはどぶ川が流れていて、水中にぼろきれのようなものが見える。どう見ても猫だ。しかも生きている。ぼくは「猫の中には水の中で生きる適性を身につけた者もいるみたいです。ぼくは前にも見たことがあります」と、みんなに言う。
 いつのまにか、時間が経ったらしい。ぼくらはクライアントと共に大きな仕事を成し遂げたところだ。映画のエンディングのタイトルロールのように、次々とバリなで世界中の風景が映し出される。それらの風景は雨上がりのようにうるんで最高に美しい。ぼくらは世界を救済したのだ。

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10月20日の夢(ゲーム)

 ゲームに参加することになった。ぼく以外の参加者は全員おばさんだ。一人ずつ順番に呼び出されて、ゲームをやる。どういうものかというと、輪投げのようなものだ。だが、ぼくの前には大きな机があって、ゲームの様子がよく分からない。ルールとかよくのみこめないうちに、順番が来て名前を呼ばれてしまった。
 ゲームを取り仕切る二人のおばさんが、ぼくにルールをしきりに説明するが、殆どちんぷんかんぷん。「はあ? はあ?」と言いながら聞き直し、「ちっとも話がわかりません」と二人に文句を言うと、「わたしらは方言がわからんもんだで」と苦笑する。自分たちの方がよっぽど方言じゃないか。
 ぼくの前には火鉢のようなものがあり、その中に石がいくつもある。自分でそのうちの何個かの石を選び、輪を投げて、その石にはまれば点がもらえる。しかし、選んだ石の周りに印の円を描こうとしても、ペンからインクが出ないので、描くことができない。おまけに、石は方解石か寒天みたいに、みんなぼろぼろに割れてしまう。これでは、どれが自分の狙った石なのか分からない。

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10月19日の夢(飛ぶ列車)

 裏日本のどこかの町に出張に行き、帰るための切符を駅の窓口で「東京」と言って買う。ここから東京へ帰るのには西回り・東回りなどさまざまなルートがあるのだが、それを聞かずに買ってしまったことに気づく。どこで乗り換えればいいのだろう? とりあえず西回りのルートをとり、浜松で乗り換えようとすると、改札口で駅員に制止されてしまった。この切符は最短ルートで帰るようになっているので、東回りでなければいけないのだという。素直に引き下がり、反対のルートの列車に乗ろうとするが、持っていったリュックをどこかへ置き忘れたことに気づいた。だが、どうせたいしたものは入ってないのだからと、ほかの荷物だけ持ってそのまま列車に乗り込む。
 走り出した列車の座席はベッドのようで、そこに寝ている。ある駅で乗り込んできた女性は一度会ったことのある売れない歌手だ。列車の乗客は皆顔見知りらしく、女性とともに再会を喜び合っている。ぼくはひとり一番前の席に行く。そこからはパノラマのように、目の覚めるような景色が眼下を走り去っていくのが見渡せる。そこは景色の美しい渓谷で、列車はその水面に沿って飛ぶように疾走していく。だが、いくら目をこらしてもレールが見えない。空中を飛行しているかのようだ。もうすぐ東回りの乗換駅である日光だ。ここでぼくらはそこにある有名な寺社に参詣するため、バスに乗り移らなくてはいけないらしい。ふと気がつくと、なくしたと思っていたリュックがまた戻ってきている。

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10月16日の夢(受験)

 どこかの大学で入試のための共通テストを受けることになった。試験場の教室に入ると、携帯に続々と友人から激励メールが入ってくる。一つ一つ読んでいくうち、最後のメールだけ誤操作で、読むのを失敗してしまった。慌てて操作すればするほど、メール画面から遠ざかってしまう。
 試験場での席順は、受験者の希望で自由に変えられるらしい。最初に、木札で受験番号が各机に配られたが、受験者たちのリクエストにより、どんどん試験官がそれを入れ替えていく。へーっ、そんなこともできるんだと感心する。

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二日分の夢

中日・阪神戦をテレビで観戦していたら、昨日は夢のアップを忘れてしまいました。
(10月13日の夢)
 ピッチヤーとバッターが対決している。まさに真剣勝負という感じ。ピッチャーが足を上げて投球フォームに入りかけた瞬間、バッターが「タイム」と言って、すたすたとバッターボックスを外した。
 Iカメラマンとロケに来ている。代々木上原のあたりでホテルに泊まることになり、エレベーターで三階に登ろうとする。ところがエレベーターは二階でドアが開き、乗客が一人降りた。Iカメラマンが「あっ、まだ二階ですよ」と言う。ぼくは急に便意を催し、そこからトイレへ行く。用を足して、またエレベーターに戻り、さっき降りた客が戻るのを待って、再び上昇する。
 三階でドアが開くと、そこは代々木上原の岡の上だった。てっきり左へ行って、いつものホテルに投宿すると思ったのに、Iカメラマンは「今日はこっちなんです」とすたすた右に行く。そっちはまだ新開地らしく、工事中の場所が多い。変電所のような施設も作られている。「あれっ、本当にこっちなのかな」と首をかしげながらも、Iカメラマンは歩いていく。確かにこちら側の方が高級住宅地という感じはする。
(10月14日の夢)
 朝早くに電話がかかってきた。ピアノの先生の弟子の子のお母さんからだ。なぜ、ぼくのところへかけてきたのだろう? 電話を先生のところへ転送しようとするが、電話番号が分からず一旦切る。その後で改めて電話してみるが、先生のところへ電話するつもりで、さっきの母親のところにかけてしまい、慌てて電話を切る。もう一度先生に電話するが、朝早いためか誰も出ない。ぼくの隣に誰かがいて、「そんなことをしてはまずいよ」と、ぼくに言う。
 そうこうしているうちに、ぼくはその先生のピアノ教室にいた。トイレへ行く。小用をしている間に、どやどやと子供たちが入ってきて、中で一番小さい男の子がぼくの股の下にもぐりこむ。必死でおしっこを止めようと思うが無理で、男の子の裸の背中におしっこをかけてしまった。その子の方が悪いのに、と思うが、子供たちはぼくのことをはやし立てる。ぼくは罪の意識にかられながら手を洗う。

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10月11日の夢(死球)

 気がつくと、ぼくの隣にSくんが座った。Sくんはこないだいざこざがあって、精神的にバランスを崩して職場を辞めた同僚だ。イアホンでラジオの高校野球中継を聴いている。今まで負けていたチームが逆転したらしく、「逆転だ!」と叫ぶ。
 「○高校のピッチャーはボールをすぐに返球するが、相手高校の投手はなかなか返さない」と言う。どうやら、ボールが当たって死んでしまった選手がグラウンドに放置されているらしい。「そのため、ボールがその死体に当たると、ボールも死んでしまうんだ」と、ぼくに解説してくれる。

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10月10日の夢(試写室)

 映画の試写会の取材に行く。夏なのでTシャツ一枚で行ったが、「中は冷房が効いているので、コートを着ていった方がいいですよ」とMカメラマンが忠告してくれる。そういう彼も黒のオーバーコートを着ている。ぼくも道ばたに放り出してあった秋用のコートを羽織ることにした。
 試写が始まるまで、ぼくらは街角のケーキ屋さんの喫茶室にいたのだが、試写室はそこから道路を何本も隔てたところにあり、かなり遠い。歩き出したところで、ぼくはMカメラマンから受け取った、上がりのCD-Rを入れた封筒をケーキ屋さんに忘れてきたことに気づいた。慌てて二人で取りに戻るが、Mは途中で引き返して試写室に向かい、ぼくだけが戻ることにした。
 戻ってみると、既にドアは半分閉ざされ、閉店している様子なのに、内部は人でいっぱいだった。そこへのこのこ入ったぼくは侵入者と勘違いされ、女店員に「何ですか」と厳しく問いつめられてしまった。事情を話して店内を捜索するが見つからない。
 しかたなく、試写室に戻って試写を見るが、途中の休憩で抜け出して、街へ出る。ここはどこかの観光地で田舎町という感じがぴったりだ。お店に入って、この街のタウン情報誌を手にとって眺める。ちょうど街の情報記事のページがあったので、びりびり破り取って資料にする。仲間の記者から、そういう取材の方法があると教えてもらったのだ。
 さて、お店を出たものの、知らない街を歩いて、先ほどの試写室にちゃんと戻れるかどうか不安になる。おまけに大雪が降ったあと、それが溶けたところなのだろうか。舗装されていない砂利道は真ん中が深く陥没していて、とても歩きにくい。
 無事、試写室に戻ることができた。まだ休憩時間だが、ぼくの出ていた間にいい席は各社のカメラマンたちにすっかり占拠されてしまい、ぼくの座る場所がない。観客席は外・中・内と3つのエリアに分かれている。「中」は普通の試写室にある観客席。「外」はそこから壁一つ隔てた外側の部屋。「内」はスクリーンよりさらに内側である。そんなところに座っている人もあるが、はたしてスクリーンの内側で映画が見られるものだろうか。ぼくは「外」のエリアの一番外側の壁際に荷物を置き、そこに席をとる。「外」のエリアには詩人の吉増剛造さんもいて、ぼくとちらっと目が合った。

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10月9日の夢(仕切のない家)

 30年以上も前に死んだ祖母がぼくの自宅に同居している。転居した記憶はないのに、ぼくの自宅はとても大きなしゃれた一軒家になっている。どことなく間取りが昔住んでいた名古屋の実家と似ているが、大きく異なるのは部屋と部屋の間にドアや固定した仕切がなく、すべて空間がつながっていることだ。また、どの部屋にも天井まで届く沢山の背の高い棚が置かれている。その棚にぼくと祖母は古い壺や、古くて干からびたパンを、いくつも飾りに置いていく。こうした飾りがあるだけで、来客があったとき我が家がとても格好良く見えると思う。ぼくの部屋とキッチンの間は白いレースのカーテンで仕切られているが、そのカーテンが全開で、ぼくの部屋は丸見えになっている。これでは格好悪い。カーテンを閉めると、とても格好良くなった。

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10月8日の夢(机を緑に塗る)

 会社で夜、残業をしている。3列に机が並べられていて、ぼくは2列目だ。2列目には2つしか机がなく、左側はOさんの席。右側がぼくだ。ぼくは自分の木製の机の表面に緑色のクレパスを塗っている。さらにOさんの机もクレパスで緑色に塗り始めるが、ふと気がつくとOさんの机は緑色のほかに黒など別の色が混じってしまっている。びっくりして、クレパスをよくよく見ると、それは自分の机を塗った緑のクレパスより幾分太い、別のクレパスだった。これは4色クレパスというもので、最初は緑色だが、使うにしたがって中から別の色が出てくる仕組みになっているのだ。机を緑色に塗るだけでも問題なのに、4色にしてしまうなんて・・・と後悔するが、今さら後戻りはできない。ぼくは自信を持っているふりをして、どんどんクレパスを塗り続ける。それを見て、Oさんが「いやだなあ」と感想をもらす。ぼくはとてもショックを受けるが、そのまま塗るのをやめない。
 ところが、Oさんの机にかまけている間に、ふと気づくと自分の机がなくなっている。会社中を探し回るが、見つからない。その内、Oさんの机もなくなってしまった。どやどやと外注のクリエイターたちがやってきた。皆、貧乏そうな服装で、暗い顔をして、ぼくを見る。彼らといっしょに他の社員たちもみんなどこかへ行ってしまった。ぼくは社長に窮状を訴えようと、玄関にある仕切のドアをトントンと叩くが、中には誰もいない。そこへMくんがやってきて、「これからクライアントにプレゼンをするので、その素材を載せるために机をお借りしたんですが、まずいですか?」と言う。明日までに仕上げなければならない仕事が机の引き出しに入っている。まずいに決まっているじゃないか。
 そこで改めて机を取り戻しに、みんなで外へ出て、山道を下っていく。道なき道という感じで、藪を踏み分けていくのだが、地面にはムカデをはじめとして沢山の大型の毒虫が這いずっている。みんなは靴をはいているが、ぼくだけは裸足なので、刺されないかと心配だが、どんどん進んでいく。「靴も机の中に入れておいたので、ぼくだけ靴がないんだ」と、ぼくは恨めしそうにみんなに言う。やがて、みんなは一軒の荒れ果てた田舎家にたどりつく。そこは食堂である。「ここでしっかり食べていきますか?」とMくんが言う。そう言われると、急に空腹を覚え、思わず「うん」と言いそうになる。しかし、腕時計を見ると、もう9時10分だ。早く帰らないと、家に着くのが10時を過ぎてしまう。とても、こんなところでぐずぐずしていられないと思う。

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