5月9日の夢(村上春樹の新作)

 村上春樹の新作が発表され、すぐに映画化されたのを、映画館に見に行く。農夫の胸に横長の長方形の窓がつき、体の中を覗ける。いつのまにか、ぼくはその映画の中に入り込み、農夫のお腹を覗きこんでいるうち、さらにお腹の中の世界にも入り込んでしまった。
 そこは疾走する電車の中で、ぼくはコピーされた何枚かの紙を貰う。読んでみると、それは欧米の作家の書いた小説のコピーだった。電車に別の男が乗り込んで来た。それはさっき別れたはずの男だ。ぼくは彼にそのコピーを渡す。
 ぼくは罪を犯したらしく、裁判にかけられることになる。法廷となる場所がそのままぼくの住む場所になる。壁には久石譲の描いた大きな絵がかけられている。左から右へ目を動かすと、絵はアニメのように動く。しかも、近景は早く、遠景はゆっくり動く。おまけに次々とページがめくれるように絵が変わる。不思議に思って近づくと、絵には二枚のカンバスが張られて、二重になっているのだった。
 裁判が始まることになり、法廷がセットされる。裁判長席をどちら側に置けばよいのかわからず、掃除のおばさんに尋ねると、「裁判長はステーキで裁判をやるから、こっちの方だよ」と教えてくれた。
 見回すと、確かにそこはステーキハウスのようだ。妻がぼくのための証人として、犬を連れて来てくれる。犬は既に2人座っているソファーの真中に寝そべる。犬はぼくのために証言してくれるが、実は妻が腹話術を使っているのだ。ぼくは犬を法廷の最前列に座らせたいが、さて一体どこがそうなのだろう?
 この頃にはぼくはもう被告ではなくなっているようだ。

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5月8日の夢(A氏をしのぶ会)

 先ごろ亡くなった詩人のA氏をしのぶ会に海外からも沢山詩人を迎えるため、ぼくが中心になって準備をしている。皆にお茶を出そうと思うが、そのために用意した茶碗を誤って沢山割ってしまった。青くなっていると、「それは新しい器に取り換える時期がきたからだ」と預言者のように言う者がいる。事実、戸棚を探すと、沢山の新しい茶碗が見つかった。にもかかわらず、ぼくはその新しい茶碗で最後に残っていた二つまでも道に落として割ってしまった。あらためて戸棚の中を探すが、もう茶碗は一個も残っていない。
 ぼくが講師をしている研究会に出席するため、一時間前に家を出たのに、うっかり食事をしようと駅ビルに入ったのが間違いのもとだった。迷路のような商店街に迷い込み、どうしても抜け出せない。しかたなく、トイレに入ると、後から二人の男が入ってきて、ぼくの両側からぼくのおしっこと交差させるようにおしっこをし始めた。これではトイレから逃げ出すこともできない。
 結局ご飯もたべられないし、定時を三十分も過ぎてしまったので、いまさら研究会にも行けず、帰宅してしまった。会を無断欠席したことに、とても衝撃を覚える。

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5月6日の夢(講演)

 久しぶりに定期的に講座で講師をすることになる。1回目にはギターを持ち込み、弾き語りをしたら大好評だった。
 2回目は今夜の11時から12時までだ。学校の校舎のような建物の奥の校舎にある職場を抜け出して、手前の校舎にある会場に駆けつけるが、気がつくと上はスーツを着ているのに、下はなぜかパンツ1枚だ。必死にズボンを探すが見つからず、まあこの恰好で講義するのも面白いかもしれないと開き直る。すると、またいつのまにかぼくは青いラッパズボンと黒いズボンを二枚重ねてはいているのだった。黒いズボンには穴もあいており、面白がって隣の妻に「ほらちょっと見て」と見せようとすると、「うるさいわね。原稿書いているのがわからないの」と怒られてしまう。
 講義の内容は他人の書いた本をその場でパラパラめくりながら、そこに書かれていることを話すだけだ。テーマは「これからの商店の店作りのポイント」。たとえば女性は猫が好きだから、猫グッズで壁を飾るとよいといったことを、本から拾って話す。とても好評である。主催者が「前回は弾き語りが好評だったので、今回はバンドも用意しました」と言う。びっくりする。ぼくのギターは通常より低めに調弦してある。バンドとキーが合うだろうか。風邪が治ったばかりだし、声が出るかどうかも心配だ。

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5月5日の夢(イベント)

 イベントスペースでおばさんたちの団体が何かのメッセージコンサートをやっている。なかなかいいコンサートで、きっとテレビ中継されているのだと思い、周りを見渡すが、どこにもカメラは見当たらず、そうではないようだ。会場にはクッションがいくつか、置かれており、そのひとつに座ろうとするが、位置がずれてしまうからと制止される。スタッフがやってきて、「よかったらぜひ出演しないか」と声をかけて来る。オーケーをすると、主催者たちは「まあ、夢がかなったわ」と大喜びする。
 ぼくと妻は出演すると、きっと時間がかかってなかなか帰れないだろうと思ったのだが、あっという間に終わってしまい、いい感じだと思う。妻に近寄ろうとするが、彼女の女友達に囲まれていて、なかなか近ずけない。

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4月30日の夢(聖なる山)

 聖なる山に登る。山には石段があるようだが、聖地なので、一面白い布に覆われている。ぼくのほか、たくさんの人たちが登っていく。頂上を目指すためには、ある場所から右折しなくてはいけないのに、勢いあまって二度そこを通り過ぎてしまった。戻りたくても、後からたくさんの人が登って来るので、押されてぼくは進退きわまってしまう。布をめくってもらい、石段を二度飛び渡って、やっと正しい道に戻ることができた。
 
 ホールを借りにいく。先に調整室のような所で待っていると、会場主が現れた。それは詩人のAY氏だった。2人とも挨拶を交わさず、互いに無視する。大きな窓があるので、さぞかしいい景色が見えるだろうと思い、覗き込むが、見えるのは客席ばかりだ。その窓の上に、というのはAY氏の上にということだが、写真か絵の額をかけようと思う。ぼくは持参した兄だか従兄だかの写真を掲げることにする。

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4月29日の夢(夢殿)

 夢殿のような建物で世界各国の若者が合宿してイベントをしている。ぼくも出演したかったが、出ることができなかった。
 食堂で皆で食事をしている。ぼくは赤ちゃんのように、首からよだれかけをしているのに、胸から膝にかけて食べ物の粉で真白。手で払うがきれいにならないので、ハンカチで払うがまだきれいにならない。
 食事を終えて廊下に出る。廊下は夢殿の外側をぐるりと取り巻いている。隣接する小学校の様子がよく見える。先生と児童がアンサンブルの練習を楽しそうにしているので、思わず足を止めて聞き入る。
 イベントが終わり、各部屋を回って掃除を手伝う。韓国人たちの部屋に行くと、彼らも掃除をしている。ぼくは落ちているゴミを拾い集め、ゴミ箱に入れようとするが、多すぎて入らない。すると、一人の男が「あちらにゴミ袋があるよ」と教えてくれる。振り向くと、別の男が半透明なゴミ袋を渡してくれた。ぼくは韓国の若者たちの友好的な態度に嬉しさを覚える。
 日本人の部屋に行くと、そこには誰もいず、服だけが一面に散らかっていて、なぜかはっとする。壁の上で動くものの気配がする。小熊のような動物がいる。どうやら魔法の使える動物らしい。

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4月26日の夢(飛行夢)

 ぼくは青年海外協力隊のようなものに入って、海外に赴任している。いや、ここは宇宙の別の星かもしれない。ぼくは靴をはかず、靴下で地面を歩いている。地面のうえは回虫やサナダムシの死骸で、足の踏み場もないほど。
 ただ、ここではぼくは空を跳ねるようにして、飛ぶことができる。ぼくは一人の女性と手をつなぎ、空を飛んで病院に行く。
 待合室は様々な人種の人たちであふれている。その一人がぼくの持っている本の題名を見て、「ここは断り医者なのか」と尋ねる。本の題名に「断り」という文字が入っているからだ。ぼくは「いや、そうじゃない」と否定する。
 そこから、今度は機械につかまって何人かの人たちと飛行する。飛び上ったとたん、片足の白いスリッパが脱げ、あっという間に見えないところへ飛んでいってしまう。ぼくはそれを見て、永遠にそのスリッパとはさよならだなと思う。
 ぼくらは飛行して、海の上に出る。機械には腕でつかまっているだけなので、落ちないように気をつけなければ。ぼくが一番前につかまっているので、後ろに本当に皆がいるのか心配だ。いやに後ろが静かだ。もしかしてぼくはひとりぼっちなのではないだろうか。だが、声をかけると、ちゃんと後ろから答えが聞こえた。ぼくはほっと安心する。

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4月24日の夢(犬の切り分け)

2人の女性が犬を転売した話を料理屋の座敷でしている。「でも、この犬は切り分けできなかったみたいで」と言って、ぼくはトイレに立つ。女性たちは「えー、犬の切り分けってどうするの」と驚く。ぼくは「多分、犬の時間を切り分けて、何時間かはこの家、何時間かはこの家にいるというやりかたではないかな」と振り返って答える。「えー、そうならいいけど」と、2人は安心する。

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4月21日の夢(三賞)

相撲の三賞が四賞に増えたらしい。テレビをつけると、その発表を男性アナウンサーがやっている。最初の賞の候補には、舌をかみそうな長い名前の外国人が候補になったが、結局選ばれなかったという。敢闘賞も該当者なしで、唯一受賞者が出たのは一番下の賞で、受賞者は遊牧亭さんだという。

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4月19日の夢(コンサート)

ピアニストの写真を使いたいが、まだ現像できていない。その写真を三点セットで撮影
しようと思う。
コンサート会場へ行く。入り口まで長い列ができていて、その写真を持った男性ピアニ
ストはぼくよりかなり前方に並んでいる。「もうすぐ入場します」とアナウンスがあり
、ドアが開いて一列になって、みんな会場に入っていく。ところが、丁度ピアニストの
前でぴしゃりとドアが閉ざされてしまった。もう定員いっぱいなのだろうか。ピアニス
トは振り返って、「あれ、こんなに大勢の人が・・・」と言いかけるが、再び「もうす
ぐ入場します」というアナウンスがあって、ドアが開き、再び入場が始まった。ああ良
かったと、ぼくも胸を撫で下ろす。

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