12月20日の夢(変なタクシー)

 何人かで劇場に行こうと交差点でタクシーを止める。運転席と助手席は普通のタクシーだが、後方の座席は床が低く、椅子もぐんと下のほうにある。これでは前が見えないので、ぼく以外の乗客は本来の椅子の部分に足を置き、背もたれのてっぺんに腰かけて乗った。しかし、ぼく一人だけは本来の椅子に腰を下ろしたので、車内で一人だけ穴の底にいるように、低い位置になってしまった。

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12月16日の夢(賢治からの電話)

 女性が「Iさんが宮沢賢治から電話をもらったんだって」と話している。Iさんはそんな有名詩人になったんだ、と感心する。彼女にすぐ電話してあげようと思うが、Iさんはいつのまにか目の前にいて、大判の図鑑のような本をぱらぱらめくっている。「あたし、この本、借りていこうかなあ」と盛んに悩んでいる。

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12月16日の夢(病院)

 職場のトイレに入る。トイレは和室で、真中にこたつのような便器がある。一人の女性が「あら、長居をしてしまって、ごめんなさい」と言って、出て行った後、用を足そうとするが、まだ二人女性が残っている。それに便器をこちらに向けてみると、それは便器とは似て非なる何かで、女性たちがそれを使って何かをしようとしているのだった。
 しかたなく、外でトイレを借りようと、駅に向かう。気がつくと、ぼくは白いアンダーシャツを一枚着ているだけで、半裸の状態だ。恥ずかしい。男がピンクのボールを空高く垂直に投げ上げ、それを女友達に受け止めさせようとしている。だが、女は受け切れず、ボールがぼくのほうに飛んできた。ぼくはそのボールをキャッチすることはできなかったが、うまく跳ね返してあげることができた。女はぼくに「ありがとう」と言うが、男は女に何かぼくを嘲笑する言葉を言ったようだ。
 信濃町の慶応病院に行く。患者たちでごったがえした一階にはトイレがなかったことを思い出す。そのまま通り抜けようとしたが、建物の向こう端には長距離用の電話機を沢山並べたコーナーがあり、そこから外に出ると、柵があって出口がない。乗り越えようと思うが、下の地面まではかなりの高さがある。「外へ出るには、柵を乗り越えるしかないのですか」とぼくは誰にともなく尋ねるが、誰も答えない。ぼくは柵を乗り越えて、向こう側へ飛び降りる。
 やっと外に出た。

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12月11日の夢(虎)

 劇場へ行く。客席は空席が沢山ある。だが、座ろうとすると、荷物が置いてあったりして、なかなか席につけないでいる。そこへどやどやと新しい観客たちが到着し、たちまち空席が埋まり始め、慌ててやっと席を確保する。
 いつのまにか、気づくと、ぼくは舞台の上にいて、そこで数人の観客とともに劇を見守っている。しばらくして、舞台の前方両側には柱があって、そこに立てば客席からぼくの姿が見えないですむことに気づき、左側の柱の裏に移動する。
 道路にリュックサックを置いたら、それが邪魔になったらしく、車が停車した。慌ててどかすと、車は走り出したが、それはチョコレート色の服を頭から足まですっぽりとかぶった一頭の虎だった。恐怖に足がすくむが、虎はそのまま通り過ぎていった。やれやれと胸をなでおろしていると、なんだか足もとの感触が変だ。見ると、おとなの猫から子猫までさまざまな猫で足の踏み場もないほどだ。それがみんなぼくにまとわりついて、餌をねだっている。しかたなく持っていた生クリームのケーキをみんな猫たちにあげてしまいう。やっとリュックを持ち上げると、いやに重い。リュックの中にも猫が何匹も入っているのだ。リュックを道路に叩きつけながら、「おまえをこのまま伊勢湾に放り込んでもいいんだぞ」と凄む。さらにもう一回叩きつける。

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12月10日の夢(大事な物)

 ピアニストのTさんに頼まれ、2人でぼくが元勤めていたS社に行く。久しぶりに見る原宿の交差点はすっかり変わっている。ラフォーレのある場所にS社がある。ここだけはぽっかりと昔のままだ。同社は出版部門と、ぼくのいた広告部門が隣り合わせに建っている。今は就業時間の終わった夜なので、右側の出版部門の裏口から入らなければならない。裏口は横長の狭い窓で、止まっているオートバイの座席を乗り越えて、さらに狭い窓を潜り抜けなければならない。何度か失敗した後、やっと潜り抜けることができた。真っ暗な社内には一人の見知らぬ男性社員がいるが、ぼくらを手助けしようともしてくれない。
 隣の広告部門は、うらぶれた出版部門とは対照的に明るくモダンなビルで、夜中の11時だというのに、まだ沢山の社員がいきいきと残業している。Tさんは大事なものを再生するために、オープンリールのテープデッキが要るという。社員の一人が「それなら地下2階にある」と言う。階段を降りていくと、見つかった。それは長い洗濯竿のようなものだった。地上に戻ろうと思う。普通なら階段を上るところだが、ここではさらに階段を下らないと地上に戻れない。長い竿を持ち運ぶのは大変なので、階段の下に向かって突き落としてしまえばいいと思うが、下に社員がいたら大けがをさせてしまう。やはり肩にかついで、ゆっくりと戻ることにする。

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12月6日の夢(革命)

 政府に対立する市民の革命軍が決起した。しかし、この革命軍は武器を持たない。丸腰の部隊だ。
 今、市民軍は銀行を占拠し、中にいた人々を外に連れ出した。その部隊に交替して、外に残っていた部隊が中に入った。外に残ったのは、ぼくともう一人の男だけになる。
 その男はぼくを「私たちの大統領です」と市民たちに紹介する。市民たちの中にAカメラマンがいて、にこにこしながら「お休みから帰ってきたのに、仕事をしないままになりましたね」と言う。ぼくも笑い返す。いずれぼくらの革命は鎮圧され、代表者のぼくは殺されることになるのだろうなと、ちらと思う。
 トヨタの社長など、財閥の家系は近親婚を繰り返しているらしいことが明らかになった。彼らの血筋には特殊な能力を持つミュータントが代々現れる。それで、その血筋を絶やさないよう、近親婚をしているらしい。
 四角いやぐらごたつのようなものを囲んで、男と商談をしている。男はとても背が高い。ぼくは突然、尿意を催し、立ってそのやぐらごたつの中に放尿する。慌てて男も立ち上がり、反対側にいた別の男は身をひるがえして外へ出ていく。一瞬、それは大人の男に見えたが、次の瞬間には子供に変わっていた。
 それからまた商談相手とぼくは商談をするために座る。やぐらごたつの中にはなみなみとぼくの尿がたまってしまったため、男はそれに足を突っ込まないよう、無理な斜めの姿勢で、向こう側に足をかけていたが、足がすべって尿の中にどぼんと落ちてしまう。「これはぼくのおしっこですね」と言って、ぼくは苦笑する。

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12月5日の夢

 二階の窓から町を見下ろしている。別の建物の二階の窓から女の子が壁をするすると伝い降りて、道路を駈けていく。それを見て、ぼくも窓から伝い降りて、大きなレストランに走りこむ。
 レストランでは会社の同僚たちが立ってコーラスをしていた。ぼくは歌ではなく、鍋のようなものを打楽器代わりに叩いて、リズムをとる。誰かが「これが三菱の歌だと思えば、よくわかるよね」と言う。確かに、歌は何かを鼓舞するようなマーチふうの四拍子だ。ぼくはそりに違和感を覚え、レストランを出て、街路を走り、別のお店に入る。

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12月4日の夢(高空きゅうり)

 テレビで刑事もののドラマをやっている。「七人の刑事」と「太陽に吠えろ」が合体したような内容で、画面には刑事が六人横一列に並んでいる。そこに七人目の刑事が車いすで登場した。車いす刑事を演じているのは石原裕次郎だ。彼はもう生きていないのだから、当然CGだろう。だが、動きもセリフも全く違和感がない。
 会社が飛行機になって、空を飛んでいる。いいにおいが機内に立ち込める。見ると、前方の床にたくさんの木の実が落ちている。ぼくは「きゅうりだ」と言いながら、機首に向かう。左側の窓が開いていて、そこから樹木が機内に顔を出している。Oさんが窓際に立っていて、「高空きゅうりよ」と言う。ぼくは後ろを振り返り、Fさんたちに「きゅうりだよ」と声をかける。

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12月2日の夢(学園祭)

 学園祭のステージの準備が完了した。受付もスタンバイして、もういつでも開場できる。会場の入り口にも来場者の列がかなり長く伸びている。さあ開場だ。そう思って、実行委員会に行く。
 実行委員会は喫茶店のようなところで開かれていて、テーブルの両側に実行委員がぎっしり並んでいる。委員長はその真ん中で暗い顔をして、「開場は3時20分でいい」と言う。ぼくは「プログラムには3時5分開場と書いてありますよ」と抗議するが、聞き入れてもらえない。委員長の隣には主演女優が座っている。とても女優とは思えない顔立ちだが、きちんと和服を着ている。胸を押さえながら「なんだか、気持ちが悪いの。でも大丈夫よ」と言う。いつのまにか3時20分になってしまった。窓の外を見る。人通りが少ない。ということは、まだ開場していないのだろう。

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11月28日の夢(水練会)

 ぼくはまだ高校生で、海辺の町に水泳訓練のために合宿している。宿は丘のてっぺんにあるため、麓の町との間を何度も往復しなければならない。
 ぼくらが宿泊しているのは小さな和室で、そこに生徒が何人も押し込まれている。先生は「リーダーに指示された場所に、丸まって寝なさい」と言う。
 生徒の一人が先生に「せっかく泊まりに来たのだから、夜遅くまで話していてもいいですよね」と尋ねる。先生は「うーん。別の部屋に行って、話すこともできるけどね」と口ごもる。ぼくはその会話を聞いて、「夜遅くまで話し込む人がいたら、うるさくて眠れないからいやだな」と思う。

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