8月14日の夢(過去の世界の新しい家)

 新しい家に引っ越した。新築ではないが、広い日本家屋だ。トイレに入って、用を足す。この部屋は崖から突き出しているらしく、トイレの穴から下の街が見える。そこに電力会社の制服を着た男がいて、大声で別の男と会話している。その男の頭の上にトイレの汚水が降り注ぐが、男はクーラーの水か何かと思ったらしく、全く気にしない。ぼくの方は男が上を向いて、気づくのではないかと気が気でない。
 自分の部屋に入ると、窓のところに二人の女性が寄ってくる。一人は外国人で、一人は日本人だ。外国人の方がぼくにしきりと日本語で話しかけるが、声が小さくと聞きとれない。彼女より遠くにいる日本人の女性が大きな声で、言いなおしてくれる。どうやら二人は、映画に出演するため、ぼくにどこかに行ってほしいと頼んでいるようだ。承知すると、二人は窓からするりと部屋の中に入ってくる。
 隣室から妻もやってきたので、二人を紹介する。二人は「変なところからお邪魔しまして、どうもすみません」とにこやかにあいさつをする。妻も一緒に撮影所に行くことにする。外に出ると、どうもぼくらは過去の時代にタイムスリップしているようだ。「今は昭和何年くらいだろう」とぼくが尋ねる。妻は「1905年くらいじゃない」と答える。ぼくは周囲を見回し、「それはあまりに古すぎるのでは?」と言う。

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8月12日の夢(オフィスと宇宙戦艦)

 会社のオフィスにいる。ぼくの右隣りには女性社員が忙しげに働いている。しかし、ぼくは暇だ。デスクの上方に大きなワイドテレビがあり、大相撲の中継をしている。忙しくしているふりをしてもしょうがない。そのテレビをのんびり眺めていよう。そう思ったのだが、次の瞬間には忘れて、外に出てしまい、しまったと思う。
 外の地面に妻がぽつねんと一人座っている。ぼくの顔を見ると、彼女の友人の詩人Kさんがモデルになったカタログがあるはずだと言う。ぼくはオフィスに引き返し、デスクの上の棚を探してみる。意外なことに、ぼくの友人の小説家Rさんがモデルになったカタログが二つ見つかる。こんな仕事までしていたのかと驚く。Kさんの映ったカタログも一つあった。大きな事務封筒に入ったそのカタログを妻に見せに行くが、彼女は「これではない」と言う。ぼくはもう一度探しに行くが見つからない。
 尿意を感じたので、トイレに行く。個室がいくつか並んでいるが、そこは通り過ぎる。お湯を抜いた風呂場のようなものがあり、そこに女性たちが何人か芋虫のように這いつくばって仕事をしている。ぼくはその縁で用を足すが、女性の一人にかかってしまうのではないかと心配だ。だが、彼女はぼくには目もくれない。
 突然、宇宙戦艦にぼくは乗っている。「全員配置につけ」と命令が出る。「配置完了」。艦長が「あと1日で交信可能領域に入る。そうしたら○○だ」と言う。兵士の一人が「○○とは何でありますか」と、間の抜けた質問をする。

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8月5日フィレンツェで見た夢

(8月4日にペニスでシェークスピアの「ペニスの商人」の舞台となった法廷を見学。その後フィレンツェに移動した夜、夢にその法廷が出てきました)
 ぼくは鉄道会社の社員である。ある駅をはさむように上り側と下り側の線路にうずたかく瓦礫の山ができている。そこに電車が突っ込んで脱線した。誰かが妨害行為を行ったらしい。
 ぼくはたまたまその妨害行為の現場を目撃してしまった。ある女性がにたにた笑いながら、目覚まし時計を駅の両側に向けて投げつけたのだ。これは明らかにテロだ。しかし、その女性はぼくの知人である。
 ぼくは会社の法務担当社員として、彼女を法廷に引き出し、断罪しなければならない。なんという巡りあわせだろう。ぼくは悩む。
 だが、突然、奇跡が起こった。彼女が目覚まし時計を投げつけたのは、事件の1日前だという証拠が出現したのである。これで、ぼくは彼女を法廷に引き出す役目から解放された。ほっとする。

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7月25日の夢(退行する世界)

 何かを頑張ってやればやるほど凡庸になってしまう世界にいる。ぼくが暮らしているマンションは一つの部屋にあと二人男がいる。そして、両側にいくつも部屋があり、どちら側も二つ部屋を越えると、そこがトイレ兼会議室になっている。ぼくはトイレに行きたいのだが、どちら側のトイレも中で話し声がして、「今会議中だから駄目だ」と言われる。しかたなく元の部屋に戻る。
 外出する。外の世界もどんどん退化している。地平線まで見渡す限り荒れ野になっていて、電車の線路が続いている。もう電車も走っていないのではないかと思ったが、走っていた。ぼろぼろの駅にぼろぼろの電車が停車するのを、ぼくは小さな女の子と見守る。
 部屋に戻る。ますますすべてが退化している。空腹を覚える。そういえばさっきポケットにお菓子を二つ入れたのだった。取り出してみるが、一つは星型、一つは多角形のパウンドケーキはむきだしのままポケットに突っ込んであったから、汚くて食べられない。しかたなくゴミ箱に捨てる。女性詩人のWさんが一生懸命誌を書いたのに、凡庸な作品になってしまったと嘆いている。この世界では努力すればするほど、駄目になってしまうのだ。けっして彼女のせいではないのに。

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7月22日の夢(仕事)

 退職した会社に久しぶりに出向く。女性デザイナーと組んでやった仕事がうまく行き、クライアントから同じスタッフでやってほしいという依頼が来ているらしく、社員たちはみんなにこにことぼくを迎えてくれる。しかし、ぼくはもうお金のためにストレスを感じながら働くのはごめんだ。きっぱりと誘いを断り、外へ昼食に出る。
 だが、よく見知っていたはずの街は全く見知らぬ街並みに変貌している。行きつけのレストランもパン屋さんもない。道を間違えたのだろうか。通りを変な楽隊がパレードしている。
 空腹なまま会社に戻る。会社はいつのまにか暗い日本民家に変わっている。二階にぼくは上がり、トイレに入る。だが、そこも見知らぬ部屋に変貌している。ぼくが入った部屋の両側に二つの部屋があり、そのどちらかがトイレだったはずなのに、暗い部屋の仕切りのふすまを間違えて開けてしまったらしく、トイレではない部屋の調度をふすまを開けた拍子にひっくり返しそうになったが、なんとか踏みとどまった。
 そうしている間に、女性がしきりにぼくを探して、二階に上がってくる。一階の和室に降りると、D社のT女性社長がいて、来客を接待している。こたつを来客と一緒に囲んでいる沢山の女性たちはT社長の姉妹らしい。社長が「あなたがまだ帰宅していないと思った」と言うので、「トイレに入っていたんです」と、ぼくは言い訳をする。来客とぼくは今度はやる気になって仕事の打ち合わせを始める。

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7月14日の夢(忘れ物)

 喫茶店を出ようとレジまで来て、青い上着を持っていないことに気づく。どこに忘れたのだろう? 自分のいた席も含めてくまなく探すが、見つからない。何度も探すうち、自分のいた席の天井近くに荷物棚があり、そこに置いてあるのを見つける。再び出口に向かう途中、床に充電中の携帯がある。これもぼくの忘れ物ではないか、と思って手にとってみると、自分のものではなかった。

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7月12日の夢(水をこぼす)

 久しぶりに会社に行ってみると、ぼくの企画案で進んでいたはずの仕事が、いつのまにかK女史のプランに変更されており、彼女が自信たっぷりに指揮をしている。ぼくはもうここではやることがないのだ、と改めて思う。おまけに飲んでいたペットボトルの栓を閉め忘れていた。それをうっかりひっくり返してしまい、デスクに座って仕事していたおばさんたちの足元に水がこぼれてしまう。彼女たちは雑巾を流し台から取ってきて、床を拭き始める。責任を感じて、ぼくは「ぼくがやります」と雑巾を受け取って、拭き掃除をする。だが、拭いても拭いても水は拭きとれない。おまけにボトルの中には何か食べ物が入っていたらしく、それらがいっぱい床に散らばっている。なんだか汚物を雑巾でつかんでは捨てている感じだ。しかも、大量でちっとも片付かない。
 会社を出る。そこは原宿の街だ。しばらく来ないうちに、街はすっかり様相が変わっている。目の前にあるのはラフォーレのある交差点だとばかり思ったのに、近づいてみると全く知らない場所だ。おまけに大粒の雨が降り出し、僕はびしょ濡れになる。会社に傘を取りに戻ろうかと思うがやめる。これではなかなか家に帰れそうもない。

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7月11日の夢(駅)

 駅のホームにいる。時代がかなり昔のようだ。映画のためのオープンセットなのかもしれない。沢山の同僚らしい人たちがいる。しかし、ぼくが顔を覚えているのは、S印刷の専務だけだ。ぼくは自分のバッグから食料や着替えの衣類を出して、それを同僚たちの荷物の中に詰め替えている。なぜそんなことをしているのかわからない。ホームの右にも左にも豪華な客車を連結したSLが停まっている。いい風景なので、両方の列車とともに、その間に見える空を撮ろうとしたが、カメラで覗くとうまい構図にならないので、断念する。
 ホームの上空を変な物体がいくつも飛び始めた。四角形のはしごか物差しみたいなもの、三角定規のようなものが空中戦をしている。一機が撃墜されて、こちらに落ちてくる。みんな悲鳴を上げて逃げ去る。ぼくのすぐそばのホームに墜落し、爆発したが、ぼくはどうにか無事だ。
 みんなは食事に行ってしまったらしい。ぼくはなぜか取り残され、ひとり荷物の整理をしている。そこへ指揮官がやってきて、「箱根新道を交通止めにしてこい」と命令する。ぼくは指示に従って、駅を出て、箱根に向かう。こうやって、文明は刻々と破壊され、時代は退化していくのだ。
 絶望していると、ふいにぼくは元の世界に戻っていた。

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7月9日の夢(夜の医院)

 夜、仕事が終わってから医者へ行く。若いとき診てもらっていた山内先生の医院だが、なんだか和風の待合室になっている。順番を待っていると、会社の同僚たちが続々と詰めかけてくる。妻もいる。先生は「最初に女性のグループを診よう」と言い、妻と女性二人が診察室に入る。次は「のどの痛い人」と言われ、作業服姿の同僚たちが入っていく。何かの連絡で顔を出した子会社の社長のМも「そういえば数日前からのどがおかしかったんだ」と言って、順番待ちに加わる。犬も一匹待っている。ちゃっかり幼児を連れたいいところの奥さんふうの母親も二人ソファーに座っている。診察は長引いていて、夜はふけていく。時計を見ると、もう10時少し前だ。
 気分転換に犬と遊ぶことにする。獣医でもないのに、犬まで診てくれるなんて、素敵な医者だ。紙袋を犬の前にぶらさげると、犬はその端にがぶりとかぶりついた。少し破れたようだが、持ち運びには問題はなさそうだ。袋を振り回すと、犬はそれにかみつこうと、ぼくの膝の上に乗ったり、部屋中を走り回ったりする。ぼくは犬の追跡を振り切ろうと、走るのを急にやめ、さっと身をかわして隠れる。犬はぼくの作戦に乗せられて、通り過ぎてしまうが、気がついて引き返してきた。ぼくを見つけて、「あっ、あそこだ」と楽しそうに笑う。犬はかわいい金髪の幼女に変わっている。

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二日分の夢

(7月6日の夢)
 新聞に載っている写真を眺める。セピア色の写真が「ハリー・ポッター」の映画の中のように動いている。最初は目の錯覚かと思ったが、虫眼鏡でよく見ると、細部までが全部動いているのだった。ぼくは病気なので寝て、新聞を読むぐらいしかできない。ぼくは母には写真が動く事実を告げず、黙って新聞を書棚にしまう。
(7月7日の夢)
 何かのイベントを取材に行く。ステージとぼくらの間は至近距離なのに、透明なガラスの壁がある。その壁の向こうで、手塚治虫などの有名人が講演をしており、ぼくが到着して彼に目礼をすると、向こうも会釈してくれる。
 次のステージの取材のため、フローリングの床の上に記者たちはみんな腰をおろす。気づくと、ぼくは一番ステージに近いところに座っている。女性係員が近づいてきて、「取材は二人か」と尋ねる。「いや、3人だ」と答えるが、そういえばОくんの姿がない。
 マラソンが始まり。ぼくらは電車に乗って、走る選手たちを伴走する。だが、いつのまにかマラソンは終わってしまったらしく、電車の中はどんどん人がいなくなり、ぼくは取り残される。

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