4月3日の夢(クラリネット)

 会社で退社時間後に社員向けの演奏会が開かれた。クラリネットのソロを頭の半分はげあがった、痩せた男性演奏家が奏でている。社員たちはパイプ椅子を並べてそれを聴いている。演奏が行われているのはロッカーの前だ。
 ぼくはそんな演奏を聞くよりさっさと帰りたい。最初、演奏家の右手にあるロッカーにぼくの私服がある気がして、暗闇の中そこを開ける。だが、そのロッカーは女性用のロッカーだ。ぼくは演奏を中断させて、中央のロッカーを開ける。しかし、私服は見つからない。演奏が中断したままなので、客席の社員たちからぼくに抗議の声が上がる。ぼくは皆と対決するため、演奏家を伴って楽屋へ行く。そこには出番を失った女性演奏家がぽつんと楽器のケースの上に腰を下ろしている。
 ぼくは社員たちを置いて、一人だけさっさと退社の準備をする。二階から一階を見下ろすと女性詩人のYさんが社員食堂のテーブルで何かを飲みながら、にこにことこちらを見ているのと目が合う。ぼくと一緒に退社してくれるに違いないと思ったのに、彼女は席を動かない。ひとりでぼくは山の中の駅に向かう。ちょうど電車がホームに入ってきた。

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4月1日の夢(迷子になる)

 コンサート会場の一階で行列に並んでいる。ぼくら夫婦のチケットをガイドの老人が買ってくれている。妻と二人その後についていたつもりなのに、何重にもなった行列にさえぎられて三人ばらばらになってしまう。妻が先に階段を上がったらしいと判断し、老人も階段を上っていく。ぼくも慌てて後を追う。
 ところが、二階には妻も老人も見当たらない。まるで小学校の廊下のように、子供たちが走り回っている。曲がり角には廊下いっぱいに子供たちが座り込んでゲームに興じていて、ぼくを通してくれない。それどころか、ぼくのことを「規則違反だ」と指弾する。彼らの間をやっと通り抜け、外に出る。そこは日本庭園。そこを列車に乗って走り抜ける。大きな鉄橋を渡る。列車を降り、崖から崖へ飛び移るなどの冒険をして、やっとまた会場に戻る。だが、あいかわらず子供たちがわいわい騒いでいるばかりだ。徒労感に襲われる。

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3月30日の夢(大蛇)

 都会の真ん中に白とチョコレート色のツートンカラーになった、雪の塊のような小山ができたいる。ぼくは好奇心が出て、こっそり一人でその小山に登る。すると、後から子犬を連れた男性が登ってきた。ぼくは恥ずかしいところを見られたような気がして、引き返そうかと思うが、どうも彼もこの小山の感触を楽しんでいるだけらしい。二人の降りていこうとする方角の地面に、灰色のブキミな色の物体が見える。あれは巨大な蛇の体の一部ではないだろうか。ぼくは彼に危険を知らせようと「蛇だ!」と叫ぶが、彼は構わずそちらへ降りていってしまう。ぼくはパニックになり、後ろも見ずに一目散に反対側へ駆け下りる。背後から男性の「うわあ、蛇だ!」「呑み込まれる!」という悲鳴が聞こえるが、それもトンネルの中で反響するようなくぐもった響きに変わる。大蛇の体内に既に取り込まれてしまったのだろう。だが、ぼくの降りようとしている地面にも、さっきのやつよりは小柄だが、明らかに大蛇と分かるものが流れるように地面を這うのが見える。

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3月27日の夢(また新幹線)

 新幹線に乗って、東京へ帰ろうとしている。ホームまでの跨線橋の階段を駆け上がり、駆け下りる。途中、重い荷物を持った男性が上司に「ちょっと遅かったですね」と言い、早々と乗車をあきらめて苦笑しているのを追い越す。女性の声が「これが一番の最新車両ね」と言っている。その車両に飛び込む。中はそれぞれの席が個性的な一人掛けの椅子とテーブルで、まるで喫茶店のようだ。しかし、よく見ると、皆足元に「予約済み」の赤い紙が貼ってあり、乗客たちは座れないのだ。ぼくは通路にぎっしりと立っている彼らの間を「ごめんなさいね」と言いつつ、かき分けて通っていく。男性をうまく避けたつもりだったが、気付かずにその傍らの女性の足を踏んでしまったらしい。女性は「無礼者め!」と言って、ぼくの背中を丸めた新聞紙で叩く。イライラしていたぼくは思わず、彼女の顔にパンチを見舞う。

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3月25日の夢(スパイ)

 新幹線から降りる。ここが終着駅のはずだ。だが、まだ列車は先に行くという。ホームにいるのは黒い服を着た人たちばかり。K国の人たちだ。この線路の先にK国から来た人たちが住む町があるのだという。列車の窓から大きな丸みを帯びた建物がある。宮殿のように見えるが、秘密の通信基地らしい。降りて、乗客たちと建物の中に入る。すると、内部にいた人たちが一斉にぼくを指さして、迫ってくる。「スパイだ! スパイだ! スパイだ! ・・・」

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3月20日の夢(ドッグラン)

 犬のためにドッグランのようなものを作っている、長円形に頭に穴のあいた杭を地面に打ち込み、その穴に太い紐を通していく。ぼくは左側の杭全部に紐を通し終わり、相棒の男性を待つ。やがて彼はやってきたが、よけいなことをしてくれたので、せっかくぼくの通した左側の紐が殆ど抜けてしまった。しかたなくもう一度結び直す。やれやれ。でも、これが完成して、犬も嬉しそうだ。

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3月19日の夢(蛍の光)

 一度見ていた夢から別の夢に移ろうとしたのに、前の夢からアクセスを切ることができない。その夢ではみんなが「蛍の光」を合唱している。

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3月18日の夢(上司のチェック)

 会社でスライドを使った何かのマニュアルの原稿を書いている。ぼくはマニュアルの原稿書きではベテランなので、自信を持って書いたのだが、新任の上司はそんなぼくを呼びつけて、原稿にいちいち文句をつける。ある程度反論しながら、ある程度は相手を立てなければならないので、やりにくい。

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3月17日の夢(コピー)

 二階の制作部から一階の営業部へ降りる。もう退社時間を過ぎているのだが、皆忙しそうで退社する気はなさそうだ。K会長が「これから会議するんですよね」と言う。会議があるのではますます帰れない。あきらめて二階に戻り、会議に提出するための自分の業務リストを作る。随分進行中の仕事がいっぱいある。それなのに、なぜこんなに暇なのだろうか。
 とりあえずまた一階に戻り、自分が今作っている服の見本を全部コピーしようと思う。男性社員のデスクにスキャナーがあったので、「この机貸してね」と言うが、このデスクで服をコピーするには狭すぎる。スキャナーだけ外そうとすると、同僚が手伝ってくれる。だが、その同僚は地面から生えているコードごと、庭木を抜くようにスキャナーを引っこ抜こうとする。これでは電源も通じなくなってしまうと、慌ててそれを止める。
 別の空いたデスクでコピーを始める。だが、服は大きくて、当然ながらコピーの一枚の用紙に全体を写し込むことはできない。苦闘していると、女性社員のIさんがいきなり「これ、私の机の上にありましたよ」と安物のバッジのようなものを差し出す。ぼくが海外旅行のおみやげに買ってきて、女友達にあげようと思っていたのに、彼女の机の上に置き忘れてしまっていたのだ。ぼくは「おみやげにしようとして忘れたんだ」と間抜けな答を返す。Iさんは苦笑し、「変なの」と言っただけで返してくれた。
 またコピーを始めると、いきなり目の前でぼくに背を向けたIさんが着替えを始めた。裸の背中がぼくの目の前に現れたので、ぼくは仰天する。だが、彼女はさっさと着替えをすると、退社していってしまった。なーんだ、会議があるんじゃないのか。壁の時計を見ると、もう7時半に近い。ぼくも帰ろうと思う。ところが、せっかくできたコピーの紙を地面に落としてしまった。泥で真っ黒になっている。慌てて水道で洗おうとするが、蛇口が外れて、デスクを水浸しにしてしまう。

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3月16日の夢(コーラス)

 会社で定時を過ぎたのに、誰も退社しようとしない。皆忙しそうにしているが、ぼくだけ仕事がなくて手持ち無沙汰。隣席のOさんに「暇だね」と言うと、「あら、私は忙しいわ」と一蹴される。
 オフィスに中高年の盛装した男女のコーラス隊がいて、練習をしている。ソロをとっているのは、背の高い女性だ。彼らの練習が終わったところで、何人かの社員が帰りだしたので、ぼくも一緒に退社しようとする。するとバッグの紐が何かに引っかかってしまい、なかなか外に出られない。
 トイレへ行く。いや、昨日までトイレだった部屋というべきだろうか。トイレのはずなのに、便器がすべてなくなっているのだ。天井から床まで壁一面が大きなガラス窓になっていて、カーテンが中途半端に開けられている。下の舗道では女性がこちらを見上げている。カーテンを引いて身を隠しながら、小用をしようとする。その瞬間、ドアを開けて、暗い顔をした男たちが三人、室内に入ってくる。「まずい」と思うが、もう止められないので、彼らは幻覚だと思い込むことにする。

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