6月13日の夢(青い服の少女)

 会社から外出したいと思うが、着ていくおしゃれな服がない。しかし、棚にちょうどいいシャツを見つける。これでかっこよく街に出られる。
 オフィスで自分の席から振り返り、後ろの席にいる少女にお説教をする。「きみの服は広辞苑という辞書の表紙に風合いが似ているね。もっとも今は電子辞書の時代だから、そんなもの見る機会はないかもしれないが」。少女は上下とも本当に広辞苑そっくりの青い服を着ているのだ。だが、もう一度後ろを振り返ると、少女の姿はない。幻影だったのだろうか。
 今日は会社の総会がある日だ、ということを街を歩いていて、急に思い出した。総会の進行台本はぼくが書いたのだが、まだ手直しをする箇所があった気がする。どんどん走って、街区の終わり近くにあるビルに飛び込む。自信はないが、多分ぼくの会社はこのあたりにあったはずだと思いながら。二階に駆け上がると、既にぼくの台本で総会は始まっていた。議長をしているのはOさんで、どうやら何の問題もなさそうである。

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6月10日の夢(雑魚寝の病室)

 畳を敷いた部屋で、ぼくも妻も沢山の男女と共に雑魚寝している。多分、ぼくが病人で、妻が介護をしているのだが、逆かもしれない。あるいはその両方なのか。とにかく、ここにいるのは今にも死にそうな老人ばかりだ。隣の部屋から「院長を呼んでください」という悲鳴のような叫びが上がる。「この呼び出しのあと、もう呼び出すことはありませんから」と男性医師の声がしたのは、もう病人の死を覚悟したからだろう。「うーんうーん」という患者のうめき声も聞こえる。
 ぼくの前に寝ていた老人が布団からがばっと半身を起こした。苦しいらしい。周囲の人々が「死ぬなよ」と声をかける。妻の後ろに寝ていた男性がどさくさにまぎれて、妻に寄りかかろうとしているように見える。「人の妻に手を出すな」と、ぼくは叫ぼうとするが、周囲の状況を考えて我慢する。

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6月6日の夢(異星にて)

 浜松へ社長の出張に同行する。社長は若くてかっこいい男性だ。ただ、行き先の工場まではかなりの距離があるのに、乗り物を使わず徒歩で行くのがちょっと問題。二人でしゃべりながら歩くうち、工場の昼休みが終わるぎりぎりにようやく到着した。ちょうど跨線橋の向こうのゲートへクライアントの◯◯さんが入ろうとしているのを、社長は目ざとく見つけたらしい。「つかまえなきゃ」と言って、脱兎のごとく駆け出した。しかし、ぼくには遠すぎてよく見えない。跨線橋へ上る斜面に旧知の背の高いカメラマンがぼくを見つけて手を振ってくれた。ぼくも振り返したが、今度は相手は無反応。
 工場の中で、女性モデルを床に寝そべらせたポーズで撮影が始まった。ふざけて彼女がポーズをとると、カメラマンは「あっ、そのポーズがいいんじゃない?」とお世辞を言う。ぼくがちょっと鼻白んで振り返ると、白い経帷子のようなものがテーブルに置かれている。よく見ると五芒星の形をしている。誰かのお葬式かもしれないと、ぎょっとする。
 ぼくらは銀河系の遠くの惑星へ探検隊として出かけたが、そこには異星の文明があり、ぼくらはその星の幼稚園のようなところに軟禁されてしまった。ここなら高い土の塀で四方を守られており、異星人たちの襲撃から守られるからだという。塀の切れ目からぼくは海を見つけ、「あれは海ですよね」と叫ぶ。
 探検隊の中に同性愛の男性がいて、その男が異星人の少年を風呂場に連れ込んでいたずらをしたらしい。少年の母親が様子を見に行って発覚し、ぼくらは地球に送還されることになる。

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6月5日の夢(湘南分室)

 ぼくの会社には湘南分室がある。今日はそこに詰めていたが、暇なので午後1時頃もう退社しようと、靴を持って玄関に出たとたん、同僚に「どこへ行くの?」と声をかけられる。「仕事がないから本社へ戻るんだよ」とウソを言う。すると相手も「ぼくもそうしようか」と言うので、慌てる。ぼくは自宅へ帰ろうと思ったのだが、彼と一緒に本社へ戻った方がいいだろうか。
 後ろから声をかけられ、ギクッとして振り返ると、いつのまにか白髪の男とも女とも分からない異形の者が畳の上に伏している。老詩人のT氏のようだ。「これを持っていきなさい」と渡されたのは、猫の毛で作られたブラシだった。しかたなく、ぼくはそれで自分の髪をとかす真似をする。
 今度こそ本当に退社しようと、パソコンの電源を落とす。今はパソコンから離れた場所にある注射痕に貼る絆創膏ぐらいの大きさのリモートスイッチを押すだけですむから、とても便利だ。ところが隣席の同僚がパソコン本体を出してきて、それを付けたり消したりし始めた。パソコン本体といっても、それは昔のLPレコードのような形をしたものだ。その様子を他の社員たちも興味を持って見に集まってきた。これではまた帰れなくなるな。同僚が「このパソコン、誰の?」と言うので、しかたなく「ぼくの」と答える。

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6月3日の夢(転居)

 妻と大きなマンションに引っ越した。昨夜、いつものようにちゃんと家事を終えて寝たつもりなのに、朝起きてみると、どの部屋も洗っていない食器など、汚れものでいっぱいだ。こんな大きな家で新しい生活をやっていくのは、ぼくらには無理なのだろうか。妻も既に起きていて、「起きる時間も遅くなっちゃったわねえ」と言う。「いや、それは大丈夫でしょう」と、ぼくは答える。

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5月30日の夢(引き出しの中の函)

 もう会社を辞めるのだから、忙しい仕事が来るはずもないと思って、放置しておいた仕事が明日の提出だと分かり、慌てる。しかも雑誌広告が2つだ。慌ててコピーを書き、自分でラフを考える。登場してもらうミュージシャンに電話すると、相手は「メールします」と言うので、アドレスを教える。しかし、間違えて伝えてしまったことに気づく。
 デスクの引き出しを開けると、奥に箱があった。なにげなく開けると、沢山ゴキブリが飛び出したので、慌てて閉めるが、何匹かは外に出てしまった。だが、隣の女性社員は気付かなかったらしい。
 翌日はさぼって、午後の1時半に出社。ズボンのお尻で滑り台のようにして、斜面を滑り降りて、会社に向かう。途中、転げ落ちそうになるが、なんとか着地。らせん階段を上ると、階段の手すりをデスクがわりにして、何人かの社員が仕事をしている。遅刻を見とがめられず、なんとか自分のデスクにたどりつくことができた。

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5月29日の夢(放射能汚染された東京)

 女性詩人のWさんとレストランで食事をした。「今日はぼくがおごるよ」と言って、伝票をつかみ、レジへ向かう。彼女はハンドバッグに手を入れ、自分の分を払いそうな気配なので、それを制止する。
 レジには二人の女性がいて、右の女性は先客の支払いを扱っている。左の女性がぼくににっこりと笑いかけるので、伝票を渡すと「30,000円です」と言う。えっ、そんなに高いのか! と、ぎょっとする。ぼくの公式の財布にはそんなにお金が入っていない。秘密の財布を取りだし、そこから5,000円札を何枚か出して、なんとか支払おうとする。ところが、肝心の伝票がどこかに消えてしまった。
 ある女性社員のデスクで、その伝票は見つかった。レジの女性が「いいのよ。あなたのせいじゃないの。別の人が間違えて、ここに置いたのよね」と言うが、デスクの女性の目からみるみる涙があふれ出した。どうもぼくは彼女に恥をかかせるようなことを何かしでかしたらしい。
 店を出て、雨の街を歩くうち、人波にまぎれてWさんを見失ってしまう。JRの千駄ヶ谷駅に向かうが、改札口にはロープが張られ、駅舎には人けがない。原発事故による放射能汚染で、首都の地上の鉄道はすべて動いていないのだ。地下鉄で帰ろうと思うが、どの駅からどの路線で帰ればよいのだろうか。

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5月28日の夢(新入社員)

 会社に新入社員の女性が入社した。営業のM氏は彼女にX社広報部の仕事を命じたらしい。だが、彼女は勝手が分からず、ぼくに質問をしてくる。これでは効率が上がらないと思い、M氏に「ぼくがその仕事はやった方がいいんじゃないの?」と提案する。彼は「X社の◯◯さんの仕事がもし紙の仕事だったら、一色さんが連絡してあげた方がいいと思うよ」と言う。では、◯◯さんに電話してみようと思うが、しばらく◯◯さんの仕事から離れていたので、デスクの周りに貼っておいたその人の電話番号を剥がしてしまっていた。それに新入社員の名前はそもそも何と言うのだっけ? 会社の新人用マニュアルを開いてみるが、古ぼけた資料ばかりで、彼女の名前は載っていない。
 異民族との戦争が始まった。白い大きな箪笥が広場に置かれている。こんなものをここに置いては危険なのではないかと、ぼくは思うのだが、戦闘になったときは広場にこれがあった方が危なくないのだという。

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5月27日の夢(工場迷路)

 会社でマニュアルを作る仕事を命じられているのだが、他に仕事がない。暇なので、散らかったデスクの上の整理をしている。若い同僚が「東野川から来るやつはダメだな。ぼっちゃんばかりで」と話している。ぼくと同じ東野川から通勤している新入社員を話題にしているのだが、半分はぼくへの揶揄だろうと思う。
 いたたまれなくなり、外に出る。道路の脇に同僚のOさんが立っているが、見上げるように背が高い。よく見ると、円筒形の台の上に立っているからだ。道の反対側に別の中年女性も台に乗って立っているが、Oさんの方がずっと背が高い。
 いつのまにかOさんの姿がなくなり、ぼくはマニュアルを書く参考書を探しに街の書店へ向かう。だが入り込んだ建物は何かの工場で、どのドアを開けても、中では白い無菌服を着た女性たちが忙しく働いている。どこもが立ち入り禁止だ。書店はこの建物の一階かもしれないとエレベーターを探すが見当たらない。まるで迷路に迷い込んだみたいだ。

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5月23日の夢(蓋の上に便座があるトイレ)

 どこか地方にいる。そこで、ぼくは二人の少女に代わって、答を出してあげることになっている。あまり気が進まないが、答を出すと、二人はさっさとその答を荷造りしてしまう。
 トイレへ行く。中では中年女性二人が立ち話をしている。便器は蓋が閉まっていて、その上に便座がついている。構わずそれに用を足そうとすると、女性たちに「蓋が閉まっていますよ」と厳しく注意されてしまう。
 部屋に戻り、もう一人の少女に向けられた問いに、今度は妻が答えることになる。問いは「野球で審判の誤診のために二塁へ走者を進められなかった。その理由は?」というものだ。質問のニュアンスが微妙なので、妻に説明しようとするが、彼女は「ああ、それはこういうことね」と言い、ちゃんと理解しているようだ。

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