11月2日の夢(ハワイ修学旅行)

 ぼくはハワイにいる。どうやら中学か高校の修学旅行に来ているらしい。この旅館で雑魚寝して一泊するのだ。部屋中に布団が敷かれているが、布団より生徒の数が多い。男子校らしく、男子ばかりだ。布団をかぶり、目をつぶる。周りは生徒たちでぎっしりだが、眠れなくてもここで朝まで過ごせば、明日は帰れるのだからと思う。
 誰か起きてわるさをした生徒がいるらしく、班長がそれを叱責し、怒られた生徒が逃げ出した。それをきっかけに、みんな起き上がって混乱状態になる。ぼくも起きて、旅館の外に出る。地平線に外輪山が見える。ということは、ここは火山の古い噴火口の中なのだ。
 再び、部屋に戻ると、ぼくの寝ていた布団の中に、綿でなくカレーライスが詰まっている。とてもこんなところには寝られない。少しでもきれいな布団を選んで、もう一度眠ろうとする。さて、ぼくは頭をどちら向きにして寝ていたんだろう?

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11月1日の夢(猫町効果)

 道をABCとぼくの四人で歩いている。なんだかいやに道が渋滞している。先にみんなを通してあげようと、ぼくは道より一段高い右側の畑の畝に上がる。すると、左を歩いていたAが「渋滞はぼくのせいではないよ」と言う。見ると、その人の前にオートバイが走っている。運転しているBは右足が悪く、一歩オートバイが走るたびに、尖端が杭のようになった右足を地面に突き立てている。だから、オートバイは亀のようにのろのろとしか進めないのだ。Bはそうやって日本全国をオートバイで旅行しているのだという。それを見て、Cが「せめてBは新型の身障者向けオートバイを買ってから旅をするべきだね」と言ったので、Bは「なにい!」と怒り出す。それをなんとかなだめる。
 Aは杖をついて先に行く。ぼくも杖をついているので、彼を追いかけるように歩き出す。BとCは後に残される。
 渋谷駅に着いた。勝手を知った駅だと思ったのに、なぜか迷子になってしまい、駅の裏側に迷い込む。これが猫町効果というものかと思う。

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10月31日の夢(無料食事ビル)

 一つのビルの中が全部ご馳走でいっぱい。しかも、その全部をただで食べていい。エスカレーターを乗ったり降りたりしながら、おいしいものを好きなだけ食べ歩いた。
 有名女性詩人が死ぬ前に、ぼくに刊行してもらおうと書いた詩集の原稿がそのビルの売り場の一つに、天井から吊り下がっている。読んでみると、どんな詩人の詩よりも言葉の力が強い。ぼくはそれも食べてしまう。別の女性詩人がぼくに「すごい詩が展示してあったでしょ」と言うが、今はもうないのだ。ぼくが食べてしまったのだから。
 電車の中で向かい側に座った男が突然朗読を始めた。ぼくも負けないように何かの文章の朗読を始める。それを心配したのか、妻が別の席から立って、こちらへ移ってきた。ぼくは席を詰めて、隣に妻を座らせる。

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10月30日の夢(アラブ転勤)

 会社で突然、週明けからアラブ支店への転勤を命じられた。エジプトから一つおいて内陸にあるアフリカ大陸の国である。当然、語学研修や支店所在地などを教えてもらえると思ったが、すべて自力で探して行けと言われる。まあなんとかなるだろう。
 今日は金曜の夕方で、もう退社時間だ。自分が会計を務めるUFO研究会の事務を同僚のM川氏に引き継いでもらうため、会計の分厚い帳簿を探すが、デスクのどの引き出しにもない。向かいの席のA沢氏に渡したのだったろうか。
 デスクの周囲のゴミを壜も紙も分別せずにビニール袋に詰め込む。会社を出て、街のどこかにこっそり捨てようと歩き回るが、どこにも誰かの目が光っていて、捨て場所が見つからない。

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10月28日の夢(インド旅行)

 インドに妻と滞在している。奇妙なイベントに連れて行かれる。隣で踊っていた中年女が突然上半身裸になる。乳房がみにくく変形している。目のやり場に困る。そこを出て帰ろうとすると、女が追いかけてくる。「あれはみんなには見えなかったはずだ。それなのに、あんたには見えたのか?」 詰問されるが答えようがない。
 板張りの部屋で誰かのトークを聴いていた。終わって、みんなで椅子や机を壁際に片づける。ぼくが座っていた椅子も片づけようとするが、みんなより遅かったため、スペースがなくなってしまった。無理やり他の椅子に重ねる。すると誰かがその椅子を邪魔にして移動させたので、上に載せておいたカバンが落ちかかるのを慌てて手に取る。
 なんだか眠い。居眠りをして目を覚ますと妻がいない。外に出て、あちこちと裸足で探し回る。ここはインドだから裸足なのだが、足にけがをしないかどうか心配だ。だが、みんな裸足なのだから、きっと安全なのだろう。
 妻を探して、店に入る。入り口で足についた砂をこすり落とそうとするが、うまくいかない。立派な髭を生やしたインド人が道具を使って、落としてくれる。
 外に出ると、道の向こうから犬を連れた妻に似た女が歩いてくる。だが、近寄ってみると、眼鏡をかけていて全くの別人だ。
 こんな広いインドで妻とはぐれて、どうすればいいのだろう? しかもこれからぼくは二年間ここで働くのだ。インドは静岡県にあるので、新幹線を使っても東京まで二時間かかる。詩人会の理事会も詩と思想研究会にも通えない。両方ともやめなくてはいけないのだろうか。たった二年間だけなのだが。

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10月27日の夢(東南アジア旅行)

 妻と東南アジアを旅している。歓待されるのだが、言葉が分からない。取引先の社員に連れられて、都市の旅館に泊まる。どう見ても、ホテルではない。旅館。やけにだだっ広いだけの部屋に二人でリラックスしている。
 そこへ突然、小学生の集団が引率する教師や父母たちと共に到着し、ぼくらの部屋を占領する。えっ? ここはぼくら夫婦の部屋ではなかったのか?
 部屋から廊下へぼくは飛び出し、「誰か日本語のわかる人はいませんか?」とどなる。男と女が1人ずつ「わかる」と答える。ぼくは二人に「急ぎませんが、後で話を聞いてくれませんか」と言う。すると、あまり日本語が得意ではなさそうな女性の方が部屋についてくる。ぼくは彼女に「ここはぼくたち夫婦の部屋なのに、この人たちがおしかけてきたんです。そのことをホテルの人に伝えてください」と頼む。女性は「ここはあなたたちの部屋なのに、これらの人たちが入ってきたのですね」と、たどたどしい日本語で繰り返して確認する。

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10月24日の夢(哲学教師)

 学校で哲学の講義を受けている。ぼくの席は教室の一番窓際で、隣に座っているのは妻だ。教師はある哲学の言説を取り上げ、それに対して学生たちの意見を求める。ぼくは言いたい意見があり、発言したいと思うが、妻の意見も聴きたい。そこで、教師に妻を指さしてみせるが、教師はそれに気づかず、講義は終わりになる。
 休憩時間に妻と共に廊下に出て、教師と話す。妻はいつのまにか別の女性になり、しかも次から次へと別の女性の顔に変わっていく。そばのテーブルに段ボール製の小さなハンドバッグのようなものが置いてある。教師は妻、いや妻ではない女性に「あなたが作ったの?」と尋ねる。彼女はぼくを指さす。ぼくは謙遜して「先生のご本にあった通りに作ったのですが、不器用でして」と言う。教師はにべもなく「うん。下手だね」と言う。

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10月21日の夢(演劇公演)

 ぼくの台本でお芝居を上演することになった。ぼくは不安でどきどきしている。早速役者たちが集まり、2つの部屋の境を取り払って公演の準備が始まった。役者たちは手分けして、必要なものを買い出しに向かう。「〇〇布はないかな? あれを身にまとうと感じがいいんだけど」などと、いろいろなアイデアもどんどん出される。
 やがて買い出しに行った役者たちが車で荷物を運び入れ始めた。彼らはぼくを「先生、先生」と呼び、演出や細かいセリフを台本に書き足していく。意外にも沢山の役者たちが自主的にぼくを信頼し、この公演を立派なものにしようと力を尽くしてくれることに、ぼくは驚く。

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10月16日の夢(校内探検)

 ぼくは中学生らしい。一人の同級生の少女とこれから校内探検に出発しようとしている。学校という空間は未知の暗黒迷宮なのだから。ぼくらの前に探検に出発した別の男子生徒と女子生徒のペアが校内を進んでいく足音が校内放送のスピーカーから聞こえてくる。それを耳にしたとたん、ぼくの相棒の少女は「どうして? どうしてあの人たちはあんなふうに出発できるの?!」と叫び始める。ぼくは彼女の取り乱し方を見て、おろおろする。「きみは、あの人たちが目的地を知っていると思っているの?」と尋ねてみるが、彼女は「違うわ」と首を振るばかりで、そこを動こうとしない。
 タクシーの助手席に乗っている。道の左側に車が駐車していて、右側には障害物があり、通り抜けられない。すると、運転手はいきなりタクシーを障害物に突っ込ませて、無理やりそれを押しのける。車以外の障害物が道路にある場合は、そうやって排除してよい規則なのだ。だが、排除した障害物の中に隠されていたコンクリートブロックが崩れて、助手席側のボディにドカドカと当たる。ぼくは「しまった! 凹んだだろうか」と叫ぶが、どうやらたいしたことはなさそうだ。

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10月15日の夢(S社のM)

 ぼくはS社の社員で重役のМのところに昼食のパンを届けに行く準備をしている。そのパンを試食しているうちに、おいしくて、はっと気づくと半分以上のパンを食べてしまった。やばい。残ったパンをトレイに並べ直してみると、なんとか皿一杯という感じになった。ほっとして、部屋の真ん中を仕切る衝立の向こうで待つМのところに持っていき、「お待たせしました。少しお相伴してしまいましたが」と言う。Мは無表情な冷たい顔でガスコンロにフライパンをかざしている。どうやらパンを温めるつもりで、さっきからそうしていたらしい。「こうやってパンはフライパンに載せ、蓋をして温めるのが一番おいしく食べられるのだ。よくレストランでパンがまずいのをシェフのせいにするやつがいるが、けしからんよ」と居丈高にぼくに言う。そこへ一仕事終えた若い社員たちがどやどやと階下から上がってきて、すっかり心服した顔でМの周囲を取り囲む。ぼくはそろそろと後ずさりしながら「そうですね」と営業笑いをする。あいかわらずМのこごとは続くが、ぼくは社員たちの輪から一人抜け出すことができた。

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