12月13日の夢(コンサート)

 大きなスタジアムで行われるコンサートへ行く。吹奏楽のバンドが出るらしい。まず二階席へ行くと、「二階は指定席が多いので、舞台が見にくいよ」という誰かの声が聞こえた。そこで三階へ上がると、既に前の方は満員で、後ろは舞台が見づらい。一階へ降りてみるが、一階は椅子がない空間なので、いやだ。とうとう建物から出て、ステージに近い脇の屋外に、腰をおろせる場所を見つける。すると、金網の外の道路から三人の女性がぼくを呼ぶ。ぼくの方では見覚えがないが、向こうはぼくを知っているらしく、「この街ではもう近くのローソンと契約されましたか」と尋ねてくる。コンビニと契約することで、何かいいサービスが受けられるらしい。ぼくは「この街には滅多にこないので、結構です」と申し出を断る。

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12月9日の夢(パリで靴が脱げる)

 親しい女性詩人のIさんが今はパリの大きなマンションで暮らしている。何家族もで遊びに行き、滞在するが、それでも部屋は十分ある。ただし、ぼくら夫婦以外は全く顔見知りではない。
 食事は一部屋に集まり、大きなテーブルを皆で囲む。途中でぼくの靴が脱げてしまい、それが隣の隣の女性の足元に転がる。ぼくは席を立って、その女性のかたわらに屈みこみ、「失礼」と言って、自分の靴を拾う。

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12月8日の夢(どこへも行けない)

 バスで皆とどこかへ行こうとしている。皆は小学生だ。ぼく自身は小学生かどうか分からない。ともかく、自由が丘あたりの住宅街に停まっていたバスにぼくらは乗り込む。
 座る席を探す。最初に見つけた空席は隣の子に「空いてない」と言われてしまう。別の空席を見つけ、隣の女の子に「誰かいる?」と聞くと、「わからない」という答え。とりあえずその席に座る。
 バスがまた停車し、ぼくは降りて、出版記念パーティーの受付に行く。ぼくの隣には一人の女性がいて、ぼくの連れらしい。受付の女性がぼくらに一枚の地図を渡す。四つ折りの紙を開くと、真ん中に大きく駅が書いてあり、会場までの行き方が書いてある。どうやらパーティーはその会場で行われるらしい。しかし、その駅は一体どの路線にあるのだろう? 連れの女性に「知ってる?」と尋ねると、「あなたが知ってると思ったのに」と言われる。しかたがない。タクシーに乗ってその駅の名前を運転手に告げ、連れて行ってもらおうと提案すると、彼女も喜ぶ。
 しかし、その地図の場所へ行ってみても、会場がどこなのか分からない。
 しかたなく、ぼくはひとり元の住宅街に戻る。バスの停まっていた場所で引率の男性教師二人が話をしていて、ぼくをちらりと見る。しかし、あのバスの姿はない。ぼくはもうどこへも行くことができない。

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12月7日の夢(セーター破り布)

 今日買ったばかりのぼくのセーターをびりっと破る。そのセーターには同じ生地で作った専用のセーター破り布がおまけについているので、簡単に破くことができる。その布をセーターにくっつけると、まるで糊で貼りついたようになる。それを力をこめて引っ張ると、ビリっと破れるのだ。向かい側に座っている女性社長のTさんが「破り方を教えて」と言うので、破り布のことを教えてあげるが、彼女はうまく自分のセーターを破くことができない。そういうぼくも最初の一度以外は破けなくなってしまった。

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12月6日の夢(なんとか講)

 自宅の室内に四角い座卓を囲み、妻と死んだはずの母、手伝いらしいおばさん、それにぼくの四人が座る。年末恒例の「なんとか講」というものだという。白い蕎麦の木で作ったという、紐が絡まったような形のものが二個、順番に受け渡されていく。女性たちはみんな軽々とそれを扱っている。手伝いのおばさんははめていた手袋を慌てて脱いで、それを受け取る。最後はぼくの番だ。受け取って、びっくり。右手に持ったものはそれほどでもないが、左手で受け取ったものはずっしり重い。地面から持ち上げるのさえ、容易ではない。ぼくは「うわあ、重いですね」と声を上げるが、皆は「軽いよ」と言う。しかたなく、ぼくは「ぼくの手がダメなのかなあ。血のめぐりが悪いからかなあ」と言う。

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11月30日の夢(グルービングタイピスト)

 珍しく若い詩人のKくんから電話がかかってきた。ぼくが作っているある神社のチラシに載っているスタッフ表に間違いがあるというのだ。「Oさんからも聞きました?」と言う。「いや」と答えると、早口でしゃべりだしたが、ぼくは受話器を耳から離して持っているので、殆ど聞き取れない。「えっ、聞き取れないよ」と何度も聞き返す。ようやく受話器を耳に当てることができた。彼は「グルービング・タイピスト」と言っているらしい。確かにぼくのチラシには眼鏡をかけたタイピストの男の顔写真が載っている。「そうです。これは専業ではないんです。専業ではないんです・・・」と、彼は何度も繰り返して言う。

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11月29日の夢(最後まで走れ)

 同僚たちも忙しそうだが、ぼくも忙しい。だが、みんなが短期的な〆切に追われているのに、ぼくだけはずっと先の〆切を目指して仕事をしている。ぼくのデスクの一番下の引き出しに、来ている原稿はまだ一つしかない。でも、ぼくはその分厚い原稿の束に緑色の太いペンで訂正や注釈を書き込むのに余念がない。
 同僚の女性がテレビを見ながら「最近のランナーはみんな、自分が速いことを見せようと、すごいスピードで駆けだすけれど、途中でわざと転んでしまうのよね。ほら、中国人のこの女の子もちょうどいいところで転んでるでしょ」と言う。「でも、私は祖父に言われたの。どんな小さな競技で走っても、それはすべて国際陸連に記録されている。だから、必ず最後まで走りなさいって」。

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11月28日の夢(病院はランチの後で)

 ぼくは食堂でランチを食べている。隣のテーブルには古くからの女友達が連れと一緒にやはり食事をしている。超美形だが、残念ながら彼女はレスビアンだ。食堂で働くおばさんが「この眼鏡は重いのね」と言いながら、ぼくの眼鏡がずり落ちるのを指で直してくれる。ぼくは病院の予約をしており、三時間前から食べ始めたのだが、ふと時計を見ると、あと25分しか時間がない。
 慌てて席を立つと、隣の女友達も立ち上がり、「行きましょう」と言う。「Mさんは何時から?」と聞くと、「私は12時から。1時間半以上遅れる場合は電話しなさいと9時半に言われたの」。「えっ、もうそれ以上の遅刻でしょ?」とぼくは驚く。そういえばさっき、ぼくと彼女の共通の主治医が食堂のテーブルを巡回していたっけ。彼に病院への行き方を聞いておけばよかったと思う。前に行ったように、福島駅からタクシーに乗るのが本当に一番近いのだろうか。

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11月27日の夢(四角い鍵)

 浜松で下宿を借りている。大家が一人の男を連れて、窓からぼくの部屋へ入ってきた。ぼくは「どうぞこの部屋をお使いください。ぼくは会社へ戻りますから」と二人に言い残して、外へ出る。大家は部屋の中から「鍵は持ったか?」と尋ね、四角い鍵穴から四角い鍵を突きだして見せる。ぼくは自分のポケットを探るが、ポケットの中は狭く、手がつっかえてしまう。「ポケットから手が出ない」と思わず声を上げるが、なんとか鍵を取り出し、鍵穴越しに大家に見せる。もう会社にも下宿にも戻らず、このまま東京へ帰ってしまうつもりだ。

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11月25日の夢(いやな上司)

 会社で皆は忙しそうにしているが、ぼくだけはもうやることがない。廊下に出て、左右に並んだ二つのトイレのうち、右のトイレへ行こうとする。トイレのドアを開けると、若い男がいたが、すぐに外に出てくる。代わりにぼくが中に入り、スリッパに履き替えようとするが、そこにあるのはスリッパではなく、革靴だった。トイレのスリッパが革靴に変わったのだろうかと思い、履こうとする。すると、別の男二人がトイレにいるのが見える。彼らは用を足していたのではなく、ここで何か密談していたらしい。そして、革靴はそのうちの一人のものだったのだ。ぼくは彼らに「いいよ。別のトイレでするから」と言い、左のトイレへ入ろうとする。だが、このトイレは外から丸見えだ。あきらめてオフィスへ戻る。退社する前に、念のために状差しを調べる。すると、意外にも、ぼくの席に配達されなかった手紙が沢山そこにある。みんなはぼくを無視して、配達さえしてくれなかったのだ。ということは、ぼくにはまだ沢山やるべき仕事があるということだ。ぼくはそれらの仕事に必要な参考書を書架から取り出し、山のようにデスクの上に積み上げる。だが、ちょっと席を外して戻ると、デスクの上には何もない。若い上司二人がぼくに「これからはデスクの上には何も置かないことにしたんだ。段ボール一箱分くらいの資料なら、ほかのところへ置いて、必要なときだけ持ってきても大丈夫だよね」と言う。ぼくはしかたなく、「はい、まあ・・・」と返事をする。

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