3月24日の夢(コート)

 妻と映画館へ行く。ぼくは最前列、妻は一列後ろに座る。映画が終わって席を立つ。円柱の前に置かれていた背もたれのない小さな木の椅子が、後ろから出ようとした男性の邪魔になっているのに気づき、それを片づけてあげる。
 映画館の出口に来て、妻がいないことに気づき、携帯をかけると「まださっきの席にいる」と言う。ぼくは預けておいたコートを探すことにする。壁際にコートが山積みされていて、元社長のSと現社長のUが探してくれる。「黒のコート?」と言われ、「いや、カバ色だよ」と答える。観客たちが次々とコートを取り戻し、全部のコートがなくなってしまったが、ぼくのコートはない。がっかりしてそのまま帰途に着くが、はっと気づいて再び映画館へ引き返す。「大ボケをかましてました。コートは自分で着てました」と言ってみるが、誰も笑ってくれない。

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3月20日の夢(豆笛)

 これから総会がある。ぼくは自分の担当する2つの部門の報告のため、2冊のファイルを作り終わった。さあ、これで準備万端。そこへK社長と秘書の男が帰ってきた。社長は今、癌を患っていて、既に死期が迫っている。彼は社長室にそのまま籠ってしまうが、秘書が出てきて、オフィスの真ん中に立って話し出す。オフィスの中心には土俵のように円形のフロアが一段低くなっている場所がある。左奥が玄関に通じる廊下で、右奥にも別の廊下がある。その廊下の向こうに会議スペースがあり、廊下の右側は社長室になっている。
 秘書の周りに、居合わせた社員が次々と集まってきて、円形に彼を取り巻いて、話を聞く。秘書は「男手はいるのか?」と尋ねる。社員たちは「いますよ」と答える。すると玄関から屈強な若い男たちが次々と入ってきて、社員たちの円陣を取り巻いて立つ。とても心強い感じだ。
 秘書は話し出す。「私と社長はこれまでシベリアを旅してきた。そこで社長は演劇をやり、それはロシアの人たちに感動を広く与えた」。ぼくは目頭が熱くなる。最初はウソ泣きのつもりだったが、だんだん感情が高まって、社員たちと共に大泣きを始める。
 それからぼくたちは会議スペースの方に移動する。社員たちも資料もとっちらかってしまい、せっかく用意した2冊のファイルもどこかへ行ってしまった。ぼくはそれならそれでいい、と覚悟を決める。と、1人のメガネをかけた痩せて若い男が人垣の外からぼくを手招く。ぼくが近寄ると、男は「これは女性から預かったおみやげだ。きみが待っていたものだよ」と、ぼくに何かを手渡す。見ると、それは一個の小さな豆である。そして豆には真ん中に小さな穴があけられていて、唇にあてて息を吹き込むとピーっと音が出る。皆が秘書の話に感動してピーピー口笛を鳴らしているので、ぼくも小さな音で豆笛を吹いてみる。
 やがて、ぼくは体が動かなくなり、床に腹ばいになって、僅かに動かせる手で近くにあるものを叩いて、リズムをとる。社員全員がさまざまな音を出し、それはまとまって一つの音楽へと高まっていく。

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3月18日の夢(車消失)

 いい詩を書いた人や、いい企画を出した人はコーヒーがただになるらしい。だが、ぼくはそんなものは欲しくない。断ると、随分前に自殺した友人のAが社長のSと一緒に出てきて、「時間があるなら、これから軽井沢へ行こう」とぼくを誘う。ぼくは妻と一緒なので、行きたくない。これも断ると、Sだけが軽井沢へ行ってしまう。何かいい企画がそこであるらしい。
 実は、ぼくの乗ってきた車が交差点で動かなくなったのだ。しかたなく乗り捨てて、ここへ来たのだが、交差点に戻るとその車が見当たらない。そのことをAに話そうと、彼の家へ向かうが、綱が張り巡らされていて、中に入れない。綱を乗り越えて、よじ登って入ろうとするが、足元の床を危うく踏み破りそうになる。

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3月10日の夢(券売機)

 妻とバスで静岡へ行く。ランチは路上にパラソルを立てたカフェでコース料理を食べる。途中までスムーズに料理が出てきたのに、最後のデザートがなかなか来ない。時間がもったいないので、店を出ることにする。ところがテーブルの上に伝票がない。ビルの中に入ってレジ係を探すことにする。
 立ち上がって歩きだし、ふと後ろを振り返ると、何人かの青い制服姿の男性作業員がさっきまでぼくらの座っていた椅子を積み重ねて片づけている。まるでぼくらを追いたてているみたいだ。しかもビルの中は人でいっぱいで、どこにレジがあるのかさえ分からない。
 帰京しようと思うが、帰りのバス停が見当たらない。電車の駅に行くと、二両連結のかわいい電車がちょうど出発しようとするところだ、急いで券売機に向かうが五台ある券売機の四台は灯が消えていて、停止中だ。唯一あいている券売機で買おうとして、コインと間違えて札を入れてしまう。慌ててコインを入れ直すが、なぜかサイズが合わず詰まってしまう。その間に電車は発車してしまった。これでは東京に帰れるかどうか分からない。

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3月4日の夢(避難バス)

 皆、地下などにてんでに避難している。怪獣が襲ってくるという者もいれば、いや津波だという者もいる。バスがぼくらを迎えにきた。ぼくは13号車と14号車の指揮をとることになる。ぼくは運転手に「これが14号車? じゃあ、前にいるのが13号車だね」と呼びかける。

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3月2日の夢(母燃える)

 母が火事で死んだ。その直前で母が録音したというテープを聞かされる。何度か断片的な声が記録され、その後で空気中に消し忘れたように小さな声で「しんちゃん」とぼくの名前が呼ばれる。

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2月24日の夢(人間人参セロリーヌ)

 人間人参セロリーヌというものができた。人参でありながら、光線を照射すると、人間としての知能を持つらしい。
 いくら権力があるからといって、地下36メートルでジェット機を走らせるという暴挙が許されるはずがない。
 パリのアーケードのような路地が東京にもできた。一番奥には某音楽財団の宗教施設があり、その手前にはOさんたちの経営する小物のブティックがある。ファッショナブルな小物がとても美しい。財団へ仕事でプレゼンに行かなくてはいけないのだが、ぼくはとても行く気がしない。

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2月19日の夢(ダム湖)

 バスに乗る。観光バスのようで女性のガイドさんがいる。「多摩地方にも水の確保のため、新しいダムの工事が進んでいます」という説明がある。家のこんなそばにいつのまにか大きなダム湖ができたんだ、とびっくりする。陽光を浴びて、水面の青と周囲の森の緑がとても美しい。だが、まだ工事中らしく、湖の周囲には重機がいっぱいだ。

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2月18日の夢(3階建ての新居)

 広い家へ引っ越した。駅からは随分離れた街中にある。シスターたちがおしゃべりしながら歩いている賑やかな通りを渡ると、高速道路のすぐ下に新居があった。一本道を隔てた裏は巨大なショッピングセンターだ。これは便利である。老詩人のN氏と明日は旅行することになっているので、それに着ていく服を買いたいと思う。
 家は3階建てで、穴のような場所に建っており、1階は半地下である。そこにはグランドピアノが置かれており、地上との出入り口になる玄関は2階だ。早速友人夫婦を招いてホームパーティーをする。すると、昔の同人誌仲間のSが挨拶もなしに突然玄関から上がり込む。あいかわらず無礼な男だ。ぼくは空いているソファーへ座ろうとして、そこがトイレに行った友人の奥さんの席だと気づき、また立ち上がる。

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2月17日の夢(激怒)

 会社で上司に本棚に登れ、と言われる。木の本棚だが、下半分は段がなく、手掛かりのない中を必死に登る。上段の手掛かりのあるところにやっと到達し、やれやれと思い、さあここで何をするのかな・・と下を見ると、上司が「打ち合わせをするから降りてこい」と言う。ようやく苦労してここまで登ったのに。ぼくは激怒し、上司を思い切り罵って、「辞めさせてもらいます」と宣言して会社の外に出る。振り返ると、さっきまでぼくのいたオフィスに登る階段が2つある。今まで賑やかにみんなが上り下りしていた階段は、今では物置になっている。そして、以前はさびしかった階段がメインの通路に変わっている。

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