10月18日の夢(共著の本)

 二人の女性がいる。一人は現実を直截に、もう一人は暗示的に語る人である。ぼくは後者の女性と共著で、本を出そうと思う。しかし、彼女が書いていることは随分昔の話だ。50年も前の話である。

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10月17日の夢(ナビゲーター)

 ぼくはいつも大きな磁石を持ち歩いている。それを連れの女性に「ナビゲーターだよ」と言うが、彼女は半信半疑のようだ。レストランに入ってテーブルにつき、そのテーブルに置くには大きすぎるので、後ろの円卓に置く。彼女は近づいてきたウェイターに「ねえ、これってナビゲーションするんですか」と尋ねる。彼はそれをちらりと見て、「多分、ナビゲーターではないと思いますよ」と答えるが、ぼくは黙っている。

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10月16日の夢(複合銭湯ビル)

 会社の階段に置く、新しい家具を買ったという。ぼくは「投票?」と聞き直しながら、椅子の上に登る。同僚の女性に「籐椅子と言ったんですよ」と笑われてしまった。そのとたん、ぼくはバランスを崩し、自分は大丈夫だったが、椅子を階下に落としてしまう。女性が「大きな音がする」と叫ぶが、意外にたいした落下音はしない。
 「ピアノの本」の表紙画の原稿が沢山届いたので、2階の自分のデスクの引き出しにしまうが、既に編集長は1階の男性の同僚に引き継いだのだった。その新編集長に内線電話をするが、つながらない。しかたなく、引き出しから改めて大小の原稿を取り出し、階段を降りる。「これをカメラマンに撮影してもらってください」と言おうと思う。
 お風呂に入りたい。隣のビルがシネマコンプレックスのような銭湯コンプレックスになっているので、そこへ行く。どのフロアのどの部屋も銭湯だ。廊下の床も汚れたお湯でいっぱいである。できるだけ奥の地下の浴槽に入ろうとする。だが、そこは馬のような顔をした男たちでいっぱいだ。自分も馬のような顔になってしまうのではないかと怖くなり、慌てて別のフロアの浴槽につかる。風呂の中で眠ってしまったらしい。目を覚ますと浴槽には6人の男が入っており、体がぎゅうぎゅうに密着している。気持ち悪いので慌てて飛び出し、体を洗う場所を探してうろうろする。Aくんたちがカメラの取材クルーに、この銭湯コンプレックスの入り心地を取材されている。Aくんは「まいったなあ。みんなこんなこと訊かれるんですか」と文句を言っている。ぼくは別の浴槽へ行き、タオルを絞る。お湯はゴミだらけで汚い。

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10月14日の夢(夢ノート)

 「眠れましたか」と、かたわらの女性に声をかける。彼女のノートには夢がびっしりと書かれている。それもみんな、ぼくひとりのための夢なのだ。この夢のためなら、どんなに大枚をはたいても惜しくないと思う。

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10月12日の夢(円いちゃぶ台)

 出版社のトップや編集部員が会議を開いている。編集会議の結果、ぼくの作品は雑誌に掲載されないことになった。その結果がノートにえんぴつ書きで書いてある。ぼくはショックを隠すことができない。
 自分の家で服を着替えながら、支払いをする。三枚の一万円札を出すと、五千円足らずのおつりが来た。これだけで連休明けの二日間を食べていかなければならない。
 夕食の卓につく。狭い部屋の中、円いちゃぶ台を詩人のNさんやA氏といっしょに囲む。ぎゅうぎゅう詰めだ。献立はコロッケを添えたカレーライス。みんな食べるのが大変なんだなあと思う。

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10月11日の夢(泡だらけ)

 坂を登ってオフィスへ出勤する。途中に手洗い場があるので、石鹸で手を洗う。すると、その泡で、見渡す限りの地面が真っ白におおわれてしまう。二人の同僚女性がぼくとつかず離れずの距離で同行する。途中にどうしても開かないドアなど、さまざまな障害物があり、自分のデスクにたどり着けない。そんなぼくを不審な目で見ていく同僚がいる。ぼくはあたりを掃除するふりをしてごまかす。
 名古屋の観光地を編集委員のN氏らとバスで回る。御園座などをめぐる予定だが、最初にバスが着いて見学することになったのは、ぼくがどうしてもたどり着けない自分のオフィスだった。

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10月10日の夢(傘がない)

 市長の取材をしたいと思い、申し込みに行く。記者対応が悪いことで有名な市長である。相棒のカメラマンも一緒に行く予定だったが、なぜかぼく一人で行く。定刻の10時に市役所に着くと、当の市長がにこやかに現れ、快く申込書を受け取ってくれた。
 ところが本番の取材に行くと、全く市長は現れない。けんもほろろに追い払われてしまう。これでは記事に穴があく。困ったなあ。女性スタッフがぼくを追いかけてきて、「どうするのか」と詰め寄る。ぼくは両手を広げて「お手上げだよ。追加取材をしようにも、あとは深夜しかスケジュールがあいてない」と、ぼくは答える。
 帰ろうとして、傘を忘れたことに気づき、坂を駆け上がって取りに戻る。そこは小学校の校舎である。傘置き場にはぼくの傘とそっくりだがちょっと違う水色の水玉模様の傘が沢山並んでいる。だが、本物のぼくの傘はない。これでは帰るに帰れない。

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10月7日の夢(ギター)

 会社で仕事中にギターを弾く。アコギなのだが、まるでエリック・クラプトンが弾いているような、すすり泣くようなサウンドが出る。素晴らしい音色だ。その瞬間、前に座っていた小太りの同僚が振り返り、「あっ、いやな音だ。」とクレームをつける。ぼくは驚いて「自分には気持ちのいい音だったんですが」と言うが、男は聞き入れず「ガラスを引っ掻いたような、頭に響く音だ」となおも言いつのる。周囲の同僚たちも冷ややかにしんとしている。しかたなく「ごめんなさい。もうしませんから」と謝る。
 文章を書いて提出するが、全く受け入れられない。「そんな自分の言葉でなく、ネットの文章を引用したものだけを使いなさい」と言われる。

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10月5日の夢(カメラマン)

 撮影が終わった後、カメラマンがピンクのデジカメを忘れて行ったことに気づき、ポケットに入れる。途中で椅子の上にカメラを置こうとして、地面に落として、汚してしまうが、またポケットに入れる。そのカメラの存在が気になってしかたがない。
 カメラは携帯にもなっているらしく、ポケットの中で着信音が鳴る。しかし、カメラなので、どうやって電話をとればいいのか分からない。通りすがりの少女に声をかけて、着信の方法を教えてもらう。すると、さっきのカメラマンの声で、ある場所に行くよう、ぼくに指示をしてきた。どうやらフーゾク系の遊興施設らしい。一応行ってみるが、興味のない場所だし、人もいないので、そのまま帰ろうかと思う。すると、柱の陰で話し声がする。従業員らしい女の子が二人和服の接客姿でおしゃべりをしている。「このカメラを持ち主に返したいんだ」とぼくは言うが、2人はおしゃべりに夢中だ。ようやく一人が「石井さんのカメラね。彼ならどうせ一番上の部屋にいるわ」と教えてくれる。
 エレベーターが左右にあり。右の短い列に並ぶ。だが、それは地下にしか行かないエレベーターだった。上へ行く左のエレベーターは長蛇の列。ぼくまでとても乗り切れないだろうと思う。誰かが「このエレベーターは話をするんだ。それも反対のことばかり言うから、逆のことを言わないといけない」と言う。それで、みんなで「こんなエレベーターなんか乗りたくない。乗りたくない」と騒ぐ。こう言えば、反対にエレベーターは乗せてくれるに違いない。

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10月4日の夢(弟ができた)

 横に二部屋つながっていた勉強部屋が、今日は三部屋になっていて、増えた一番右の部屋に新しい弟が座っている。三部屋といっても仕切りはなく、横長につながっている。弟はハンサムで、とても端正な顔立ちだ。ぼくが手にしていたしわくちゃの紙を見て、「それは何?」と尋ねる。ぼくははっとして、「いや、なんでもないよ」とごまかし、紙の皺を丁寧に伸ばして机に置く。
 場面変わって、大きなガラス窓のある部屋。室内にはぼくのほか一組のペアの男女がいる。窓の外に不審な外人がいる。さっき部屋の中にいた男だ、と思う。その男の不審な行動について、女性の方がぼくに目配せしてくる。ぼくも目配せを返すが、もしかしたら彼女は連れの男に目配せしたのかもしれないと、顔から火の出る思いをする。

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