毛虫

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風邪をひいたり筋肉痛おこしたり、もたもたしてるうちに明日はもう大晦日になってしまった。今日のスーパーはさすが混んでた。かけ声につられて、ついつい余分なものまで買ってしまう。なんやかやで一日終わり、疲れ果てたと思ってたとき友人がマンゴーのケーキを作ってきてくれた(とたんに元気になったけど)。写真がそのケーキ。食べない前に写真とればいいのに、食べたあとで気がついて・・・・味も最高・・・かたちももっときれいだったのだけど、なにせやわらかいので、Kさんごめんなさい。ごちそうさまです。
楽しい詩をひとつ紹介します。誰でも一度や二度は経験あるのでは?私もはらはらしながら見てたことあります。まっすぐにというのがとてもいいです。
    
     毛虫
          福富健二
  毛虫が渡っている まっすぐに渡っている
  住みなれた庭からどこへ行くのか
  朝の日差しに包まれ 脇目もふらず
  毛虫が渡っている まっすぐに渡っている
  潰しそうになって いそいで歩幅をひろげる
  ひろげて行き過ぎる わたしの足元を毛虫は渡り続ける
  自転車が通り 幾人かの人がわたしを追い越して過ぎる
  振り返ると 毛虫はまだ渡っている
  舗装の道の中央を ようやく越えて 渡っている
  向かいの生垣を目指しているのか
  小さい黒い点 まっすぐに まっすぐに 渡っている
  通勤の人が また来る いそぎ足で来る
  そして 遠くからは 車が来ている
  車が一台 みるみる 近づいて来る
  毛虫に向かって ぐんぐん ぐんぐん 追って来る
  毛虫は渡っている まっすぐに まっすぐに
  朝の日差しに包まれ 脇目もふらず
  毛虫は渡っている まっすぐに渡っている
        詩集『ぼくは手紙を書く』から

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