昨夜、白楽にあるカフェバー 《Bitches Brew》へ、中上哲夫さんからの案内で、ジャズと詩の朗読を聞きにいった。20人くらいしか入れない小さいスペースだが、ぎっしりの盛況だった。オーナーの杉田誠一さんの説明によれば、彼が1969年に、ニューヨークでのジャズと詩の朗読に触れた折の感動的経験から、このたびの企画が生まれた由。
そして、とりあえずこれから一年、毎月第二木曜日の夜に、詩の朗読とジャズの会をひらくことにした。声をかけられた、旧知の中上哲夫さんがプロデュースすることになったという。
昨夜はサックス尾山修一、ピアノはケミー西丘、そして詩は初回なので中上哲夫だった。
中上さんは「アイオワ冬物語」の詩と最新作を読んだ。「アイオワ冬物語」のいくつかの詩篇が、孤独なサックスの音色とからみ、詩のかもし出すアメリカ大陸でのかわいた旅情を生かしていた。
ジャズは本来即興的要素が強いし、場の空気を瞬間瞬間に生み出していく。そのジャムセッション的呼吸が詩の朗読と合うのでは…と思ったりする。もちろんうまくいけばだけど。ジャズって生きものの一種みたいだと思う。たちまち空気の中に消えていくところも。
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