サーカスのライオンとジャズ

                 サーカスのライオン
            空は美しく晴れていて 雲ひとつなかった
            ちょうどこんな昼過ぎだ
            サーカスのライオンが脱け出したのは
            だれかが檻のかぎをかけ忘れ
            だれかが九人のハンターを狩り集め
            逃げまどうライオンを追い詰めたのさ
            道は限りなくまっすぐで 隠れ場所さえなかった
            ちょうどこんな街角だ
            サーカスのライオンが撃たれたのは
            だれかがライオンを指さして
            そろって九人のハンターが銃を上げ
            逃げ場のないライオンを狙ったのさ
            空はいつまでも暮れないで 鳥一羽啼かなかった
            ちょうどこんな夕暮れだ
            サーカスのライオンが棄てられたのは
            みんなでライオンを始末して
            みんなで九人のハンターをほめたたえ
            流れ出た血の痕を拭き取ったのさ
                               曲:鶴田睦夫、詞:水野るり子
(今朝はシンシアのお土産のジャズのCDをかけながらの朝ごはん。
朝からのジャズはめずらしいのだけど、なんだかいつもの目玉焼きとパンと
ヨーグルトの味が違う。ジャズのフリーな気分が心地よい。このCDは、
BILL FRISELLの「EAST WEST]。一枚目はニューヨークで,もう一枚
はロスでのライブ。ギターとベースの掛け合いのリズムがなんともいえない。)
             
            
 

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